自動車保険の20等級の保険料の相場は?割引率や安くするコツを解説
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この記事では、20等級の割引率や実際の保険料相場をシミュレーションします。20等級を維持するための注意点や、すでに20等級の人が保険料をもっと安くする具体的な方法も解説します。等級ダウンのリスクも理解でき、将来の家計負担に備えられるでしょう。
監修者矢野翔一
関西学院大学法学部法律学科卒業。有限会社アローフィールド代表取締役社長。
不動産賃貸業、学習塾経営に携わりながら自身の経験・知識を活かし金融関係、不動産全般(不動産売買・不動産投資)などの記事執筆や監修に携わる。
目次
20等級の割引率と保険料の相場は?
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ただし、20等級だからといって、すべての人の保険料が同じ金額になるわけではありません。保険料は等級だけでなく、年齢、車種、補償内容、免許証の色など、さまざまな条件が組み合わさって決まります。
まずは20等級の割引率がどれほど高いのか、その次にケース別の保険料相場を見ていきましょう。
割引率の基本(20等級でどれくらい安くなる?)
この-63%という数値がどれだけ大きいかは、新規契約や事故を起こして等級が下がった場合と比べると一目瞭然です。
| 等級 | 無事故 | 事故あり |
|---|---|---|
| 20等級 | -63% | -51% |
| 19等級 | -57% | -50% |
| 18等級 | -56% | -46% |
| 17等級 | -55% | -44% |
| 16等級 | -54% | -32% |
| 15等級 | -53% | -28% |
| 14等級 | -52% | -25% |
| 13等級 | -511% | -24% |
| 12等級 | -50% | -22% |
| 11等級 | -48% | -20% |
| 10等級 | -46% | -19% |
| 9等級 | -44% | -18% |
| 8等級 | -38% | -15% |
| 7等級 | -27% | -14% |
| 6等級 | -13% | |
| 5等級 | -2% | |
| 4等級 | 7% | |
| 3等級 | 38% | |
| 2等級 | 63% | |
| 1等級 | 108% | |
ケース別の保険料相場(年齢・車種・補償内容ごと)
車両保険ありとなしの場合で見た年齢別および車種別の20等級保険料の相場は以下のとおりです。
年齢 | 保険料 | 保険料 |
20代 | 約21,000円〜約35,000円 | 約29,000円〜約75,000円 |
30代 | 約15,000円〜約18,000円 | 約21,000円〜約37,000円 |
40代 | 約15,000円〜約18,000円 | 約18,000円〜約37,000円 |
50代以上 | 約15,000円〜約19,000円 | 約21,000円〜約62,000円 |
車種 | 保険料 | 保険料 |
普通車 | 約15,000円〜4万円 | 約21,000円〜約68,000円 |
軽自動車 | 約14,000円〜約3万円 | 約2万円〜約62,000円 |
小型車 | 約15,000円〜約34,000円 | 約2万円〜約76,000円 |
車両保険は自分の車に発生した損害を補償する保険ですので、できれば加入しておくことをおすすめします。
保険料は車両保険のタイプや付帯する補償の範囲によって異なりますので、補償の重複を避け、必要な補償をつけるようにしましょう。
ゴールド免許や車両保険の有無による違い
ゴールド免許の有効期間は5年間で、自動車保険ではゴールド免許の保有者に対して割引制度を設けているところが多く見られます。
ゴールド免許の割引率は保険会社や加入者の年齢や車種によって異なりますが、6%〜20%と言われています。
仮に20等級(無事故)でゴールド免許を保有していた場合、割引前の保険料が37,000円だったとします。
そしてゴールド免許割引を適用すると、保険料は29,600円〜34,780円です。
ゴールド免許割引が適用されることにより、約2,000円〜約7,800円安くなる点は大きな魅力でしょう。
相場が高い/安いと判断するポイント
ご自身の見積りが相場と比べて高いか安いかを判断する際は、以下のポイントが保険料を上げる要因になっていないか確認しましょう。
判断ポイント | 保険料が高くなる要因(例) | 保険料が安くなる要因(例) |
車両保険 | あり(一般型) | なしまたはエコノミー型 |
運転者の範囲 | 限定なし | 本人・配偶者限定など |
年齢条件 | 21歳以上補償 | 30歳以上補償など |
車種(料率クラス) | 事故率が高い型式 | 事故率が低い型式 |
使用目的 | 業務用 | 日常・レジャー用 |
免許証の色 | ブルー | ゴールド |
保険のタイプ | 代理店型 | ダイレクト型(ネット) |
自動車保険の等級はどう決まる?
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この等級は、過去の事故歴に基づいて1等級から20等級までに区分され、等級ごとに保険料の割引率や割増率が決められています。
ここでは、この等級制度の基本的な仕組みと、最高等級である20等級の位置づけ、事故を起こした場合に保険料に影響する事故有係数について詳しく解説します。
等級制度の仕組み(ノンフリート契約)
初めて自動車保険に加入する場合は、原則として6等級(条件を満たす場合は7等級)からスタートです。
無事故の状態で、保険を使用しなければ等級は毎年1つずつ上がっていきます。
そのため、初めて自動車保険に加入してから最高の20等級になるまでは、最短でも14年かかるでしょう。
反対に、事故を起こして自動車保険を使った場合は、事故の内容によって等級が3等級または1等級下がります。
自動車保険の等級については、下記の記事をご覧ください。
20等級の位置づけと割引率の考え方
割引率は保険会社によっても異なりますが、一般的には20等級(無事故)の割引率は-63%に設定されています。これは、新規契約の6等級(-19%)と比べて非常に大きな割引であり、長年安全運転を続けてきた証といえます。
ただし、注意したいのは、同じ20等級でも無事故の場合と、後述する事故有の場合では割引率が異なる点です。
事故有係数や据置事故の影響
事故を起こすと、事故内容に応じて翌年の等級がダウンし、同時に事故有係数適用期間が設定されます。 この期間は同じ等級でも割引率が低い事故有の料率が適用されます。
なお、事故には盗難や火災などの1等級ダウン事故や、対人・対物賠償などの3等級ダウン事故、ノーカウント事故があります。ノーカウント事故は、弁護士費用特約のみの使用など、等級や事故有係数に一切影響しない事故です。
20等級でも保険料が高くなるケースとは?
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自動車保険の保険料は、基本保険料に等級の割引率を掛けて算出します。20等級の割引率は最大ですが、割引の元となる基本保険料が高ければ、最終的な支払額も高くなります。ここでは、20等級でも保険料が高額になりがちな主なケースを解説します。
車両保険を付けている場合
車両保険は、高額な車の修理費用や盗難をカバーするため、補償が手厚いほど保険料の総額は大幅に高くなります。20等級であっても、車両保険を付帯させている場合は、付帯させていない場合と比べて保険料は高額になります。
車両料率クラスが高い車に乗っている場合
たとえ同じ20等級でも、事故率が高いスポーツカーや、修理費が高額になりがちな高級車、盗難リスクが高い人気のSUVなどは、料率クラスが高く設定されています。 こうした車は基本保険料自体が高額になるため、20等級の割引を適用しても、料率クラスが低い車と比べて支払う保険料は高くなります。
走行距離や使用目的(通勤・業務)で高くなる場合
使用目的は、一般的に事故リスクの低い順に、日常・レジャー用<通勤・通学用<業務用となっており、業務用が最も保険料が高額です。
また、年間走行距離も、多くのダイレクト型保険会社で保険料算定の基準とされており、走行距離が長いほど、リスクが高いと判断され、保険料は高くなる傾向があります。20等級であっても、使用目的が業務用である、年間走行距離が長い場合などには保険料が高くなります。
代理店型を利用している場合
代理店型は、専門家に相談できる安心感がありますが、人件費や店舗維持費といった中間コストが保険料に含まれています。一方、ダイレクト型はこれらのコストを削減できるため、一般的に代理店型よりも保険料が割安になる傾向です。
20等級という同じ条件でも、代理店型の保険に加入している場合、ダイレクト型で見積もりを取るよりも保険料が高くなるケースが多いです。
20等級になるまでにかかる期間と進め方
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等級は、契約者が安全運転を継続することで積み上げていくものです。ここでは、等級が上がる基本的なルール、最高等級の20等級に到達するまでの最短年数、途中で事故を起こしてしまった場合の影響について詳しく解説します。
無事故での加算ルール
逆に言えば、どんなに安全運転を心がけても、保険を使う事故を起こすと等級は上がりません。20等級を目指すには、この1年無事故で1等級アップをひたすら続けることが唯一の方法です。
最短で20等級に到達するまでの年数
したがって、20等級に到達するまでにかかる期間は、最短でも14年です。これは、14年間一度も等級ダウン事故を起こさずに契約を継続した場合の計算です。
途中で事故を起こした場合の影響
- 3等級ダウン事故:対人賠償、対物賠償、車両保険の使用など
- 1等級ダウン事故:車両保険の盗難、火災、台風、いたずらなど
- ノーカウント事故:弁護士費用特約のみの使用など。等級に影響しない
例えば、20等級の人が3等級ダウン事故を起こすと翌年度は17等級ですが、割引率は無事故の17等級ではなくペナルティが適用された事故有の17等級となります。
一度の事故で保険料の割引率が大幅に下がり、元の割引率に戻るまでに時間がかかる点に注意が必要です。
20等級の引き継ぎ(継承)ルール
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等級の引き継ぎは、保険会社を乗り換える場合だけでなく、特定の条件下では家族へ引き継いだり、法人契約に切り替えたりすることも可能です。ここでは、20等級の継承に関する主なルールについて解説します。
家族間での等級継承(同居・配偶者など)
等級継承が可能な家族の範囲は、主に以下の通りです。
継承できる相手 | 条件 |
配偶者(夫または妻) | 同居・別居を問わない |
同居の親族 | 契約者と同居している親族に限られる |
法人化や事業用への切替え時の扱い
保険会社に個人事業主と新設法人が実質的に同一であると認めてもらう必要があり、主な条件には以下のようなものがあります。
- 個人事業主と新設法人の代表者が同一人物であること
- 個人事業と法人化後の事業内容に継続性があること
申告を怠ると、万が一の事故の際に補償を受けられない可能性があるため注意が必要です。
名義変更や車両入替時の注意点
20等級の契約(車A)の途中で、新しい車(車B)に買い替えた場合は、必ず保険会社に連絡して車両入替の手続きを行う必要があります。これにより、車Aの20等級が車Bに引き継がれます。この手続きには、新しい車を取得してから期限が設けられているため、手続きを忘れると新しい車が無保険状態になるリスクがあります。
【名義変更の場合】
結婚などで姓が変わっただけの場合は、保険会社に通知すれば等級は維持されます。しかし、記名被保険者を家族に変更する場合、前の項目で解説した家族間での等級継承のルールを満たしている必要があります。
20等級の自動車保険料をさらに安くする方法
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保険料は等級だけでなく、保険会社独自の割引制度や支払い方法、補償内容などによっても変動します。20等級に到達した優良ドライバーが現在の保険料をさらに安くするために見直すべき5つのコツを紹介します。
長期優良割引が利用できる保険会社に乗り換える
長期優良割引とは、20等級でさらに過去1年間に等級が下がる事故を起こしていない場合などに適用される割引制度です。
現在の保険会社が長期優良割引を提供していない場合は、提供している保険会社へ乗り換えることで、さらに保険料を抑えられる可能性があるでしょう。
なお、保険会社が変わっても等級はそのまま引き継がれます。
実際の長期優良割引は、保険会社によって条件が異なる場合があるため確認してください。
各種割引が適用にならないかを確認する
各保険会社は独自の割引サービスを提供していますが、契約者が申告しないと適用にならないものも多くあります。
ゴールド割引、ASV割引、新車割引など、自分が適用になるものがないか確認してみてください。
年払い(一括払い)にする
年払いで自動車保険料を支払った場合、分割手数料がかからない分だけ保険料が安くなります。
月払いよりも、1回にまとまった金額を支払うことにはなりますが、保険料を抑えるために検討してみてください。
その際には額によってはまとまった金額になるため、家計の負担にならないかも注意しておきましょう。
補償内容を見直して過剰な特約を外す
特に確認したいのが運転者の範囲と年齢条件です。
例えば、契約時に子供が運転することを想定して、年齢を問わず補償や家族限定にしていても、その子供が独立して車を運転しなくなった場合、設定を見直すチャンスです。
30歳以上補償に変更したり、本人・配偶者限定にしたりすることで、リスクが限定されるため保険料は安くなります。
ただし、これには大きな注意点があります。補償範囲を限定した場合、その条件から外れる人が事故を起こしても、一切保険金が支払われません。ライフスタイルの変化に合わせて、必要な補償は残しつつ、過剰な部分だけを削ることが重要です。
ダイレクト型保険を比較する
代理店型とダイレクト型(ネット型)には、以下のような違いがあります。
代理店型 | ダイレクト型(ネット型) | |
契約方法 | 担当者と対面で相談 | ネットや電話で直接契約 |
メリット | 専門家に相談できる安心感 | 保険料が割安 |
保険料 | 代理店コストが上乗せ | 中間コストがなく割安 |
20等級の優良ドライバーであれば、補償内容もご自身で判断しやすい場合が多いです。インターネットの一括見積もりサービスなどを利用し、同じ補償内容でダイレクト型保険会社を比較検討してみることをおすすめします。
20等級を維持するための注意点
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ここでは、20等級を維持し続けるための具体的なポイントを解説します。
小さな事故でも保険を使うかどうか慎重に判断する
修理費用が数万円程度の場合は、保険を使わずに自己負担で直した方が、翌年以降の保険料アップを考慮すると、トータルでの支出が安く済むケースが多々あります。
保険を使うと将来いくら保険料が上がるのかと、目の前の修理費を比較し、どちらが経済的かを冷静に判断することが20等級維持の鍵です。
契約更新前に必ず一括見積もりを取る
20等級に到達した優良ドライバーは、保険会社にとって優良顧客であり、他社も積極的に獲得したい対象です。
契約更新のタイミングでインターネットの一括見積もりサービスを利用し、複数の保険会社を比較することで、同じ20等級・同じ補償内容でも、現在より安い保険料が見つかる可能性は十分にあります。
無事故割引を継続させるための運転習慣
これを維持する最も確実な方法は当然事故を起こさないことです。
一時停止の徹底、十分な車間距離の確保、天候不良時の減速、かもしれない運転の意識といった基本的な安全運転の習慣を継続することが、結果として20等級の維持、そして家計の節約に直結します。
よくある質問
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20等級の自動車保険料は具体的にいくらぐらい安くなる?
例えば、同じ条件で6等級の保険料が年間10万円だった場合、20等級の保険料は単純計算で約4万7千円と年間5万円以上の差額が生まれることになります。
この割引率の差が、20等級の最大のメリットです。
20等級で事故を起こしたら翌年の保険料はいくら上がる?
仮に、20等級での保険料が年間5万円だった場合、翌年度の保険料は、割引率の低下により、単純計算で約7万3千円となり、年間約2万3千円も保険料が上がります。
さらにこの事故有の状態が3年間続くため、元の保険料に戻るまでにはトータルで大きな差額を支払うことになるでしょう。
20等級の等級は名義変更や法人化でも引き継げる?
まず、保険会社を乗り換える場合でも、等級は保険会社間で共有されているため、現在の保険会社を解約しても次の保険会社に20等級を引き継ぐことができます。
また、家族間での継承も可能で、配偶者または同居の親族であれば、20等級を譲り渡すことができます。
さらに、法人化する場合も、個人事業主から法人への切り替えでは、個人事業主=法人代表者であるなど、実質的な同一性が認められれば継承できる場合があります。
いずれの場合も、保険会社への正確な申告と手続きが必要です。
自動車保険は20等級を目指して保険料を抑えよう
初めて自動車保険に加入してから20等級になるためには最短でも14年かかり、地道に安全運転を続けるほかありません。
また、20等級になっても、さらに保険料を抑える方法はあります。万が一の事故に備えつつ、保険料を抑える方法を検討してみてください。
オリコンでは、日本最大級の規模で調査を行い、毎年「自動車保険 顧客満足度ランキング」を発表しています。
保険料や事故対応、加入者の年代など、さまざまな視点でのランキングを確認することもできるため、ぜひ保険会社選びの参考にしてください。
監修者矢野翔一
関西学院大学法学部法律学科卒業。有限会社アローフィールド代表取締役社長。
不動産賃貸業、学習塾経営に携わりながら自身の経験・知識を活かし金融関係、不動産全般(不動産売買・不動産投資)などの記事執筆や監修に携わる。
(保有資格)
・2級ファイナンシャルプランニング技能士(AFP)
・宅地建物取引士
・管理業務主任者
公式サイト:https://www.arrow-field-ltd.com/