自動車保険の20等級の保険料の相場は?割引率や安くするコツを解説

自動車保険の20等級の保険料の相場は?割引率や安くするコツを解説

自動車保険の20等級は、最も保険料が安くなる最高等級です。長年、無事故運転を続けてきた優良ドライバーが、どれほどのメリットを受けられるのか気になる方も多いでしょう。

この記事では、20等級の割引率や実際の保険料相場をシミュレーションします。20等級を維持するための注意点や、すでに20等級の人が保険料をもっと安くする具体的な方法も解説します。等級ダウンのリスクも理解でき、将来の家計負担に備えられるでしょう。
矢野翔一

監修者矢野翔一

関西学院大学法学部法律学科卒業。有限会社アローフィールド代表取締役社長。
不動産賃貸業、学習塾経営に携わりながら自身の経験・知識を活かし金融関係、不動産全般(不動産売買・不動産投資)などの記事執筆や監修に携わる。

mokuji目次

  1. 20等級の割引率と保険料の相場は?
    1. 割引率の基本(20等級でどれくらい安くなる?)
    2. ケース別の保険料相場(年齢・車種・補償内容ごと)
    3. ゴールド免許や車両保険の有無による違い
    4. 相場が高い/安いと判断するポイント
  2. 自動車保険の等級はどう決まる?
    1. 等級制度の仕組み(ノンフリート契約)
    2. 20等級の位置づけと割引率の考え方
    3. 事故有係数や据置事故の影響
  3. 20等級でも保険料が高くなるケースとは?
    1. 車両保険を付けている場合
    2. 車両料率クラスが高い車に乗っている場合
    3. 走行距離や使用目的(通勤・業務)で高くなる場合
    4. 代理店型を利用している場合
  4. 20等級になるまでにかかる期間と進め方
    1. 無事故での加算ルール
    2. 最短で20等級に到達するまでの年数
    3. 途中で事故を起こした場合の影響
  5. 20等級の引き継ぎ(継承)ルール
    1. 家族間での等級継承(同居・配偶者など)
    2. 法人化や事業用への切替え時の扱い
    3. 名義変更や車両入替時の注意点
  6. 20等級の自動車保険料をさらに安くする方法
    1. 長期優良割引が利用できる保険会社に乗り換える
    2. 各種割引が適用にならないかを確認する
    3. 年払い(一括払い)にする
    4. 補償内容を見直して過剰な特約を外す
    5. ダイレクト型保険を比較する
  7. 20等級を維持するための注意点
    1. 小さな事故でも保険を使うかどうか慎重に判断する
    2. 契約更新前に必ず一括見積もりを取る
    3. 無事故割引を継続させるための運転習慣
  8. よくある質問
    1. 20等級の自動車保険料は具体的にいくらぐらい安くなる?
    2. 20等級で事故を起こしたら翌年の保険料はいくら上がる?
    3. 20等級の等級は名義変更や法人化でも引き継げる?
  9. 自動車保険は20等級を目指して保険料を抑えよう

20等級の割引率と保険料の相場は?

20等級の割引率と保険料の相場は?

自動車保険において20等級は最も高い等級です。長年の無事故運転により、保険料の割引率が最大になるため、保険料負担を大幅に抑えることができます。

ただし、20等級だからといって、すべての人の保険料が同じ金額になるわけではありません。保険料は等級だけでなく、年齢、車種、補償内容、免許証の色など、さまざまな条件が組み合わさって決まります。

まずは20等級の割引率がどれほど高いのか、その次にケース別の保険料相場を見ていきましょう。

割引率の基本(20等級でどれくらい安くなる?)

20等級の割引率は、多くの保険会社で-63%に設定されています。これは、等級制度における最大の割引率です。

この-63%という数値がどれだけ大きいかは、新規契約や事故を起こして等級が下がった場合と比べると一目瞭然です。
【等級ごとの割増引率(無事故・事故有)の比較】
等級 無事故 事故あり
20等級 -63% -51%
19等級 -57% -50%
18等級 -56% -46%
17等級 -55% -44%
16等級 -54% -32%
15等級 -53% -28%
14等級 -52% -25%
13等級 -511% -24%
12等級 -50% -22%
11等級 -48% -20%
10等級 -46% -19%
9等級 -44% -18%
8等級 -38% -15%
7等級 -27% -14%
6等級 -13%
5等級 -2%
4等級 7%
3等級 38%
2等級 63%
1等級 108%
新規契約の6等級と比べても、その差は歴然です。万が一事故を起こし、等級が下がって事故有係数が適用されると割引率が大幅に下がるため、20等級を維持することが保険料節約の最大の鍵となります。

ケース別の保険料相場(年齢・車種・補償内容ごと)

車両保険がある場合とない場合でも保険料は異なります。

車両保険ありとなしの場合で見た年齢別および車種別の20等級保険料の相場は以下のとおりです。

年齢

保険料
(車両保険なし)

保険料
(車両保険あり)

20代

約21,000円〜約35,000円

約29,000円〜約75,000円

30代

約15,000円〜約18,000円

約21,000円〜約37,000円

40代

約15,000円〜約18,000円

約18,000円〜約37,000円

50代以上

約15,000円〜約19,000円

約21,000円〜約62,000円

※主要な複数の保険会社の見積りから相場を算出

車種

保険料
(車両保険なし)

保険料
(車両保険あり)

普通車

約15,000円〜4万円

約21,000円〜約68,000円

軽自動車

約14,000円〜約3万円

約2万円〜約62,000円

小型車

約15,000円〜約34,000円

約2万円〜約76,000円

※主要な複数の保険会社の見積りから相場を算出
※主要な複数の保険会社の見積りから相場を算出年齢や車種によっても異なりますが、車両保険をつけることにより、約5,000円〜約4万円高くなります。

車両保険は自分の車に発生した損害を補償する保険ですので、できれば加入しておくことをおすすめします。

保険料は車両保険のタイプや付帯する補償の範囲によって異なりますので、補償の重複を避け、必要な補償をつけるようにしましょう。

ゴールド免許や車両保険の有無による違い

ゴールド免許とは、無事故・無違反の期間が5年以上ある人に対して交付される免許証で、有効期限の箇所がゴールドになっている点が特徴です。

ゴールド免許の有効期間は5年間で、自動車保険ではゴールド免許の保有者に対して割引制度を設けているところが多く見られます。

ゴールド免許の割引率は保険会社や加入者の年齢や車種によって異なりますが、6%〜20%と言われています。

仮に20等級(無事故)でゴールド免許を保有していた場合、割引前の保険料が37,000円だったとします。

そしてゴールド免許割引を適用すると、保険料は29,600円〜34,780円です。

ゴールド免許割引が適用されることにより、約2,000円〜約7,800円安くなる点は大きな魅力でしょう。

相場が高い/安いと判断するポイント

20等級の割引率は、あくまでも保険料の基本額に対する割引です。そのため、この基本額が高ければ、20等級でも支払う保険料は高くなります。

ご自身の見積りが相場と比べて高いか安いかを判断する際は、以下のポイントが保険料を上げる要因になっていないか確認しましょう。

判断ポイント

保険料が高くなる要因(例)

保険料が安くなる要因(例)

車両保険

あり(一般型)

なしまたはエコノミー型

運転者の範囲

限定なし

本人・配偶者限定など

年齢条件

21歳以上補償

30歳以上補償など

車種(料率クラス)

事故率が高い型式

事故率が低い型式

使用目的

業務用

日常・レジャー用

免許証の色

ブルー

ゴールド

保険のタイプ

代理店型

ダイレクト型(ネット)

自動車保険の等級はどう決まる?

自動車保険の等級はどう決まる?

自動車保険の保険料は、契約者の事故リスクに応じて公平に設定されています。そのリスクを区分するのが等級(ノンフリート等級別料率制度)です。

この等級は、過去の事故歴に基づいて1等級から20等級までに区分され、等級ごとに保険料の割引率や割増率が決められています。

ここでは、この等級制度の基本的な仕組みと、最高等級である20等級の位置づけ、事故を起こした場合に保険料に影響する事故有係数について詳しく解説します。

等級制度の仕組み(ノンフリート契約)

自動車保険の等級とは、ノンフリート等級別料率制度における等級のことを指し、1年間の保険料の割増・割引率を決めるための区分です。

初めて自動車保険に加入する場合は、原則として6等級(条件を満たす場合は7等級)からスタートです。

無事故の状態で、保険を使用しなければ等級は毎年1つずつ上がっていきます。

そのため、初めて自動車保険に加入してから最高の20等級になるまでは、最短でも14年かかるでしょう。

反対に、事故を起こして自動車保険を使った場合は、事故の内容によって等級が3等級または1等級下がります。

自動車保険の等級については、下記の記事をご覧ください。

20等級の位置づけと割引率の考え方

自動車保険の等級制度(ノンフリート等級)は1等級から20等級まであり、20等級は最も保険料が安くなる最上位の等級です。

割引率は保険会社によっても異なりますが、一般的には20等級(無事故)の割引率は-63%に設定されています。これは、新規契約の6等級(-19%)と比べて非常に大きな割引であり、長年安全運転を続けてきた証といえます。

ただし、注意したいのは、同じ20等級でも無事故の場合と、後述する事故有の場合では割引率が異なる点です。

事故有係数や据置事故の影響

20等級であっても、事故で保険を使用すると翌年度の保険料は高くなります。これは、事故有係数というペナルティが適用されるためです。

事故を起こすと、事故内容に応じて翌年の等級がダウンし、同時に事故有係数適用期間が設定されます。 この期間は同じ等級でも割引率が低い事故有の料率が適用されます。

なお、事故には盗難や火災などの1等級ダウン事故や、対人・対物賠償などの3等級ダウン事故、ノーカウント事故があります。ノーカウント事故は、弁護士費用特約のみの使用など、等級や事故有係数に一切影響しない事故です。

20等級でも保険料が高くなるケースとは?

20等級でも保険料が高くなるケースとは?

20等級なのに思ったより保険料が安くないと感じる場合、それは等級以外の要因が保険料を押し上げているためです。

自動車保険の保険料は、基本保険料に等級の割引率を掛けて算出します。20等級の割引率は最大ですが、割引の元となる基本保険料が高ければ、最終的な支払額も高くなります。ここでは、20等級でも保険料が高額になりがちな主なケースを解説します。

車両保険を付けている場合

自動車保険の補償の中で保険料に最も大きな影響を与えるのが車両保険です。20等級の割引は、主に対人賠償や対物賠償などの基本補償部分にかかるもので、車両保険の部分にも同じ割引率が適用されるとは限りません。

車両保険は、高額な車の修理費用や盗難をカバーするため、補償が手厚いほど保険料の総額は大幅に高くなります。20等級であっても、車両保険を付帯させている場合は、付帯させていない場合と比べて保険料は高額になります。

車両料率クラスが高い車に乗っている場合

保険料の元となる基本保険料は、車種(型式)ごとに設定された車両料率クラスによって大きく異なります。 これは、車種ごとの過去の事故実績を統計でクラス分けしたものです。

たとえ同じ20等級でも、事故率が高いスポーツカーや、修理費が高額になりがちな高級車、盗難リスクが高い人気のSUVなどは、料率クラスが高く設定されています。 こうした車は基本保険料自体が高額になるため、20等級の割引を適用しても、料率クラスが低い車と比べて支払う保険料は高くなります。

走行距離や使用目的(通勤・業務)で高くなる場合

車を何に・どれくらい使うかも、事故リスクを判断する重要な要素であり、保険料に反映されます。

使用目的は、一般的に事故リスクの低い順に、日常・レジャー用<通勤・通学用<業務用となっており、業務用が最も保険料が高額です。

また、年間走行距離も、多くのダイレクト型保険会社で保険料算定の基準とされており、走行距離が長いほど、リスクが高いと判断され、保険料は高くなる傾向があります。20等級であっても、使用目的が業務用である、年間走行距離が長い場合などには保険料が高くなります。

代理店型を利用している場合

自動車保険には、担当者と対面で相談しながら契約する代理店型、インターネットや電話で契約者が自ら手続きするダイレクト型(ネット型)があります。

代理店型は、専門家に相談できる安心感がありますが、人件費や店舗維持費といった中間コストが保険料に含まれています。一方、ダイレクト型はこれらのコストを削減できるため、一般的に代理店型よりも保険料が割安になる傾向です。

20等級という同じ条件でも、代理店型の保険に加入している場合、ダイレクト型で見積もりを取るよりも保険料が高くなるケースが多いです。

20等級になるまでにかかる期間と進め方

20等級になるまでにかかる期間と進め方

自動車保険の20等級は保険料の割引率が最大になる魅力的な状態ですが、そこに到達するには時間がかかります。

等級は、契約者が安全運転を継続することで積み上げていくものです。ここでは、等級が上がる基本的なルール、最高等級の20等級に到達するまでの最短年数、途中で事故を起こしてしまった場合の影響について詳しく解説します。

無事故での加算ルール

自動車保険の等級は、1年間の保険期間中に等級ダウンする事故がなかった場合、翌年度の契約更新時に1等級上がります。例えば、現在の契約が10等級だと、1年間無事故で保険を使わなければ翌年は11等級になります。

逆に言えば、どんなに安全運転を心がけても、保険を使う事故を起こすと等級は上がりません。20等級を目指すには、この1年無事故で1等級アップをひたすら続けることが唯一の方法です。

最短で20等級に到達するまでの年数

自動車保険に初めて加入する場合、契約は原則6等級からスタートします。等級は1年間の無事故で1等級ずつ上がります。20等級に到達するためには、6等級から数えて14回等級を上げる必要があります。

したがって、20等級に到達するまでにかかる期間は、最短でも14年です。これは、14年間一度も等級ダウン事故を起こさずに契約を継続した場合の計算です。

途中で事故を起こした場合の影響

途中で事故を起こして保険を使用すると、翌年度の等級は下がり、20等級への到達は遅れます。事故の種類によって等級の下がり方が決まっています。
  • 3等級ダウン事故:対人賠償、対物賠償、車両保険の使用など
  • 1等級ダウン事故:車両保険の盗難、火災、台風、いたずらなど
  • ノーカウント事故:弁護士費用特約のみの使用など。等級に影響しない
等級がダウンする事故を起こすと、翌年度から一定期間通常より割引率が低い事故有係数が適用されます。

例えば、20等級の人が3等級ダウン事故を起こすと翌年度は17等級ですが、割引率は無事故の17等級ではなくペナルティが適用された事故有の17等級となります。

一度の事故で保険料の割引率が大幅に下がり、元の割引率に戻るまでに時間がかかる点に注意が必要です。

20等級の引き継ぎ(継承)ルール

20等級の引き継ぎ(継承)ルール

自動車保険の等級は、保険会社間で情報が共有されているため、保険会社を切り替え(乗り換え)ても、20等級はそのまま引き継ぐことができます。

等級の引き継ぎは、保険会社を乗り換える場合だけでなく、特定の条件下では家族へ引き継いだり、法人契約に切り替えたりすることも可能です。ここでは、20等級の継承に関する主なルールについて解説します。

家族間での等級継承(同居・配偶者など)

20等級は、一定の条件を満たす家族に引き継ぐことができます。 例えば、20等級の親が新しく免許を取得した子供に等級を譲れば、世帯全体の保険料を大幅に節約できる場合があります。

等級継承が可能な家族の範囲は、主に以下の通りです。

継承できる相手

条件

配偶者(夫または妻)

同居・別居を問わない

同居の親族

契約者と同居している親族に限られる

親族とは、一般的に6親等内の血族や3親等内の姻族を指します。親族でも、大学進学や就職などで別居している子供には、原則として等級を継承することができません。

法人化や事業用への切替え時の扱い

個人事業主が法人を設立する場合も、一定の条件を満たせば、20等級を個人契約から法人契約へ引き継ぐことが可能です。

保険会社に個人事業主と新設法人が実質的に同一であると認めてもらう必要があり、主な条件には以下のようなものがあります。
  • 個人事業主と新設法人の代表者が同一人物であること
  • 個人事業と法人化後の事業内容に継続性があること
また、使用目的を通勤・通学から業務用に切り替える場合、必ず保険会社への申告が必要です。等級が20等級のままでも、業務用は事故リスクが高いとみなされるため、保険料は高くなります。

申告を怠ると、万が一の事故の際に補償を受けられない可能性があるため注意が必要です。

名義変更や車両入替時の注意点

20等級を維持するためには、車の買い替えや名義変更の際の手続きが非常に重要です。
【車両入替の場合】
20等級の契約(車A)の途中で、新しい車(車B)に買い替えた場合は、必ず保険会社に連絡して車両入替の手続きを行う必要があります。これにより、車Aの20等級が車Bに引き継がれます。この手続きには、新しい車を取得してから期限が設けられているため、手続きを忘れると新しい車が無保険状態になるリスクがあります。

【名義変更の場合】
結婚などで姓が変わっただけの場合は、保険会社に通知すれば等級は維持されます。しかし、記名被保険者を家族に変更する場合、前の項目で解説した家族間での等級継承のルールを満たしている必要があります。

20等級の自動車保険料をさらに安くする方法

20等級の自動車保険料をさらに安くする方法

20等級は、等級制度における最大の割引率です。しかし、保険料がこれ以上安くならないと諦めてはいけません。

保険料は等級だけでなく、保険会社独自の割引制度や支払い方法、補償内容などによっても変動します。20等級に到達した優良ドライバーが現在の保険料をさらに安くするために見直すべき5つのコツを紹介します。

長期優良割引が利用できる保険会社に乗り換える

保険会社によっては「長期優良割引」を提供している場合があります。

長期優良割引とは、20等級でさらに過去1年間に等級が下がる事故を起こしていない場合などに適用される割引制度です。

現在の保険会社が長期優良割引を提供していない場合は、提供している保険会社へ乗り換えることで、さらに保険料を抑えられる可能性があるでしょう。

なお、保険会社が変わっても等級はそのまま引き継がれます。

実際の長期優良割引は、保険会社によって条件が異なる場合があるため確認してください。

各種割引が適用にならないかを確認する

等級以外の割引制度が適用にならないかを確認するのも、保険料を抑えるためには有効でしょう。

各保険会社は独自の割引サービスを提供していますが、契約者が申告しないと適用にならないものも多くあります。

ゴールド割引、ASV割引、新車割引など、自分が適用になるものがないか確認してみてください。

年払い(一括払い)にする

自動車保険は年払い(一括払い)と月払い(分割払い)が選択できることが一般的です。

年払いで自動車保険料を支払った場合、分割手数料がかからない分だけ保険料が安くなります。

月払いよりも、1回にまとまった金額を支払うことにはなりますが、保険料を抑えるために検討してみてください。

その際には額によってはまとまった金額になるため、家計の負担にならないかも注意しておきましょう。

補償内容を見直して過剰な特約を外す

20等級でも、現在の補償内容が過剰になっていないか見直すことで、保険料をさらに安くできる可能性があります。

特に確認したいのが運転者の範囲と年齢条件です。

例えば、契約時に子供が運転することを想定して、年齢を問わず補償や家族限定にしていても、その子供が独立して車を運転しなくなった場合、設定を見直すチャンスです。

30歳以上補償に変更したり、本人・配偶者限定にしたりすることで、リスクが限定されるため保険料は安くなります。

ただし、これには大きな注意点があります。補償範囲を限定した場合、その条件から外れる人が事故を起こしても、一切保険金が支払われません。ライフスタイルの変化に合わせて、必要な補償は残しつつ、過剰な部分だけを削ることが重要です。

ダイレクト型保険を比較する

現在代理店型の自動車保険に加入している場合、ダイレクト型の保険に乗り換えることで20等級のままでも保険料が大幅に安くなる可能性があります。

代理店型とダイレクト型(ネット型)には、以下のような違いがあります。

代理店型

ダイレクト型(ネット型)

契約方法

担当者と対面で相談

ネットや電話で直接契約

メリット

専門家に相談できる安心感

保険料が割安

保険料

代理店コストが上乗せ

中間コストがなく割安

ダイレクト型は代理店手数料や店舗の維持費などの中間コストがかからないため、保険料が割安に設定されているのが最大の特徴です。

20等級の優良ドライバーであれば、補償内容もご自身で判断しやすい場合が多いです。インターネットの一括見積もりサービスなどを利用し、同じ補償内容でダイレクト型保険会社を比較検討してみることをおすすめします。

20等級を維持するための注意点

20等級を維持するための注意点

せっかく到達した20等級も、一度の事故で失ってしまう可能性があります。最大の割引率を維持するためには、日頃の運転習慣や保険の使い方に注意が必要です。

ここでは、20等級を維持し続けるための具体的なポイントを解説します。

小さな事故でも保険を使うかどうか慎重に判断する

20等級を失う影響は非常に大きいです。たとえ小さな自損事故でも、車両保険を使用して修理すると3等級ダウン+事故有係数3年間適用となります。

修理費用が数万円程度の場合は、保険を使わずに自己負担で直した方が、翌年以降の保険料アップを考慮すると、トータルでの支出が安く済むケースが多々あります。

保険を使うと将来いくら保険料が上がるのかと、目の前の修理費を比較し、どちらが経済的かを冷静に判断することが20等級維持の鍵です。

契約更新前に必ず一括見積もりを取る

「自分は20等級だから、どこの保険会社でも一番安いはず」と思い込み、同じ保険会社で自動更新を続けるのは早計です。保険料の基本額は、保険会社や補償内容、リスク細分によって異なります。

20等級に到達した優良ドライバーは、保険会社にとって優良顧客であり、他社も積極的に獲得したい対象です。

契約更新のタイミングでインターネットの一括見積もりサービスを利用し、複数の保険会社を比較することで、同じ20等級・同じ補償内容でも、現在より安い保険料が見つかる可能性は十分にあります。

無事故割引を継続させるための運転習慣

等級制度の基本は事故リスクの低いドライバーの保険料を安くすることです。20等級という最大の割引は、長年の安全運転の賜物です。

これを維持する最も確実な方法は当然事故を起こさないことです。

一時停止の徹底、十分な車間距離の確保、天候不良時の減速、かもしれない運転の意識といった基本的な安全運転の習慣を継続することが、結果として20等級の維持、そして家計の節約に直結します。

よくある質問

よくある質問

自動車保険の20等級で、保険料の相場や事故の影響、等級の引き継ぎなど、特によくある質問をまとめました。

20等級の自動車保険料は具体的にいくらぐらい安くなる?

保険料は年齢や車種、補償内容によって大きく異なるため一概には言えませんが、新規契約の6等級と比較すると、20等級の保険料がいかに安いかがわかります。

例えば、同じ条件で6等級の保険料が年間10万円だった場合、20等級の保険料は単純計算で約4万7千円と年間5万円以上の差額が生まれることになります。

この割引率の差が、20等級の最大のメリットです。

20等級で事故を起こしたら翌年の保険料はいくら上がる?

もし20等級の人が3等級ダウン事故を起こした場合、翌年度は17等級が適用されます。

仮に、20等級での保険料が年間5万円だった場合、翌年度の保険料は、割引率の低下により、単純計算で約7万3千円となり、年間約2万3千円も保険料が上がります。

さらにこの事故有の状態が3年間続くため、元の保険料に戻るまでにはトータルで大きな差額を支払うことになるでしょう。

20等級の等級は名義変更や法人化でも引き継げる?

はい、一定の条件を満たせば引き継ぎが可能です。

まず、保険会社を乗り換える場合でも、等級は保険会社間で共有されているため、現在の保険会社を解約しても次の保険会社に20等級を引き継ぐことができます。

また、家族間での継承も可能で、配偶者または同居の親族であれば、20等級を譲り渡すことができます。

さらに、法人化する場合も、個人事業主から法人への切り替えでは、個人事業主=法人代表者であるなど、実質的な同一性が認められれば継承できる場合があります。

いずれの場合も、保険会社への正確な申告と手続きが必要です。

自動車保険は20等級を目指して保険料を抑えよう

自動車保険の20等級は、等級の制度では最も割引率が高い状態です。

初めて自動車保険に加入してから20等級になるためには最短でも14年かかり、地道に安全運転を続けるほかありません。

また、20等級になっても、さらに保険料を抑える方法はあります。万が一の事故に備えつつ、保険料を抑える方法を検討してみてください。

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保険料や事故対応、加入者の年代など、さまざまな視点でのランキングを確認することもできるため、ぜひ保険会社選びの参考にしてください。
矢野翔一

監修者矢野翔一

関西学院大学法学部法律学科卒業。有限会社アローフィールド代表取締役社長。
不動産賃貸業、学習塾経営に携わりながら自身の経験・知識を活かし金融関係、不動産全般(不動産売買・不動産投資)などの記事執筆や監修に携わる。

(保有資格)
・2級ファイナンシャルプランニング技能士(AFP)
・宅地建物取引士
・管理業務主任者

公式サイト:https://www.arrow-field-ltd.com/

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