発生件数の多い交通事故「追突事故」と「出会い頭」に役立つ6つの特約

  • 【画像】追突事故イメージ

 発生率の高い交通事故類型は、実は【追突】と【出会い頭衝突】。この2つは、警察庁の発表する統計において、毎年、上位となっています。頻繁に起こりがちな追突事故と出会い頭衝突事故に備え、加入しておくと役立つそれぞれの特約を頭に入れておきましょう。
 警察庁の統計によると、2013年は62万9021件の交通事故が発生。そのうち、最も多いのが【車両同士の追突事故】で、22万5416件。さらに【車両同士の出会い頭衝突】が15万6086件と続き、合わせると全体の約6割を占めています。次点は【人対車両の事故】で6万465件となったため、【追突】と【出会い頭衝突】が圧倒的に多いことがわかりますね。
 2013年の統計で約4割を占め、最多となった追突事故。自動車保険会社では、以下のような追突事故で役立つ特約を用意しています。

【追突事故で役立つ特約1】弁護士費用補償特約

 過失が自分にまったくない事故の際は、弁護士法の関係で、保険会社は示談交渉をすることができません。追突をされたら自分の過失がゼロということもままありますが、そのとき示談交渉を頼めるのは弁護士ということになります。

 そこで、知っておきたいのが【弁護士費用補償特約】。例えば三井ダイレクト損害保険の場合、300万円を限度に、弁護士報酬の費用を受け取ることができます。また10万円を限度に、法律相談費用も補償する内容となっています。

【追突事故で役立つ特約2】車両無過失事故に関する特約

 停車中に追突されたときは、過失がないことがほとんど。そんな場合に役立つのが、セゾン自動車火災保険(おとなの自動車保険)などで扱っている【車両無過失事故に関する特約】です。車両同士の事故で車両保険の保険金の支払いを受けても、事故時に過失がなかったといった一定の条件を満たしていればノーカウント事故として扱われ、等級が下がることはありません。

【追突事故で役立つ特約3】対物超過修理費用

 【対物超過修理費用】も、役立つ補償のひとつ。例えば、追突してしまった相手の車の年式が古く時価額が低いため、修理費が時価額を上回って対物賠償保険ではまかなえない場合に、50万円を限度として修理費と時価額の差額に過失割合を乗じた額を補償してくれる会社も。
 追突事故に次いで発生件数の多い出会い頭衝突による事故。適した特約は以下の3つです。

【出会い頭衝突で役立つ特約1】車対車免ゼロ特約

 車対車の事故の時だけは、車両保険の免責がゼロになる【車対車免ゼロ特約】。例えばアメリカンホーム保険では、車両保険において「1回目の免責金額5万円プラン」に加入しておくと、初めて事故を起こした場合かつ相手の車の登録番号や運転者の住所・氏名などが確かな場合に、免責金額を差し引かずに保険金の支払いを受けられます。

【出会い頭衝突で役立つ特約2】原付特約

 車両同士の出会い頭衝突とは、車対車のケースだけではありません。意外に多いのが、原付バイク対車。もし原付バイクも使用している場合は、【原付特約】があると安心です。例えばチューリッヒ保険では、原付バイクに乗っていて事故を起こしてしまった際に、相手のケガや車の修理費用、自分のケガなどを補償してくれます。

【出会い頭衝突で役立つ特約3】自転車事故補償特約

 自転車ブームも追い風となり、自転車と車の出会い頭衝突事故が増えています。そこで覚えておきたいのが【自転車事故補償特約】。例えばSBI損害保険で扱っている同特約では、自転車で走行中に他人をケガさせてしまったり、自分がケガを負った場合に保険金が支払われます。

 自身のライフスタイルに当てはまらない特約は契約しても保険料が高くなるばかりですが、状況によってはとても役に立ちます。保険料やライフスタイル、補償内容などを考慮して、自身にぴったりの自動車保険プランを見つけてください。
※参照:『交通事故の発生状況』(警察庁交通局)
※2014年3月28日時点
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