自動車保険の等級引き継ぎ【方法・条件・注意点など】

自動車保険の等級引き継ぎ 知っておきたい4つのケース

家計の支出の中で決して安いとはいえないのが、自動車保険ではないでしょうか? 契約の内容によっては、保険料が高くなってしまうことがあります。

しかし自動車保険は等級引き継ぎを行うことで、保険料を安く抑えることも可能です。今回は、自動車保険の等級引き継ぎについて詳しく解説します。

保険料がお得になるメリットも!家族間での等級引き継ぎ

自動車保険には、契約者の事故リスクに応じて1〜20まで等級(ノンフリート等級)が設定されています。
新規で契約する場合は6等級からスタートし、1年間事故を起こさなければ等級が1つずつ上がっていき、最高が20等級です。等級が上がるにつれて保険料が安くなるため、安全運転に配慮してハンドルを握ることで保険料を抑えることができます。

この等級は、家族が新たに車を購入して自動車保険に加入する場合、引き継ぐことができます。例えば、子どもが免許を取得して新たに自動車保険に加入する場合、子どもが親の等級を引き継ぎ、親が6等級(セカンドカー割引適用の場合は7等級)で加入するとトータルの保険料を抑えられます。親は年齢条件やゴールド免許割引などで安くなるので、新規加入にして等級が下がっても、子どもの新規加入時と比較すると安くなるケースもあります。
■事例紹介
娘(20歳):新規加入
父(52歳):20等級

子どもが新規で加入した場合

子どもが親の等級を引き継いだ場合

子どもの保険料(年間)

144,430円

46,380円

親の保険料(年間)

25,290円

47,740円

合計保険料(年間)

169,720円

94,120円

※契約内容により様々なケースがあるため、必ずしも記事内容の通りではありません
契約条件により様々なケースがありますが、等級の引き継ぎの有無で7万5,000円ほど差額が発生します。家族間で保険料を安く抑えたい場合は、等級の引き継ぎを検討してみましょう。

なお、等級の引き継ぎは、2台目を購入する場合は可能ですが、すでに契約済みの2台の車の等級を入れ替えることはできないので注意しましょう。
■別居の子どもはNG!等級の引き継ぎができる範囲
家族間で等級の引き継ぎができる範囲は、以下の場合のみです。
・記名被保険者の配偶者(内縁含む)
・記名被保険者の同居の子ども
・記名被保険者の同居の親族
・記名被保険者の配偶者の同居の親族
(※親族は、6親等以内の血族と3親等以内の姻族)
進学や就職などで別居している子どもは、等級の引き継ぎができないため、注意が必要です。住民票が親と一緒の場合でも、同居していない場合は別居扱いとなります。
■引き継ぎの手順・方法
それでは、等級の引き継ぎの手順・方法を確認していきましょう。
手順・方法は以下の通りです。
1. 保険会社に連絡して車両入替の手続きをする
2. 新車の記名被保険者を、等級を引き継ぐ親族にする
3. 自分の車は自分の名義で新規契約する
保険会社に連絡後、必要書類を用意するだけで手続きは完了するため、比較的簡単に行うことができます。

記名被保険者が死亡した場合の等級引き継ぎ

記名被保険者が亡くなった場合、同居している親族に等級を引き継ぐことができます。誰かが亡くなると、亡くなった人の財産は相続人へ引き継がれます。そして亡くなった人の自動車を同居の親族が相続する場合、亡くなった人が自動車保険に加入していれば、自動車保険の記名被保険者を同居の親族に変更することで、等級をそのまま引き継ぐことが可能です。

しかし自動車保険の場合、保険の適用範囲を限定していることもあるため、記名被保険者を変更する際は、保険の適用範囲が実際に運転する人かどうかを確認するようにしましょう。
>>【家族間の等級引き継ぎ】詳細はこちらの記事をチェック

保険会社を変更しても等級は引き継げる

等級の引き継ぎは、保険会社を変更しても行えます。ただし、教職員共済や自治労共済、全自共済などの引き継ぎでは各保険会社によって判断が分かれるため、注意が必要です。

また等級と同じように、契約者の事故有係数の適用がどれくらい残っているかも、変更する保険会社に引き継がれます。もし事故有係数の適用が残っている場合、保険会社で契約者の情報は共有されているため、虚偽の申告をしてもすぐにバレてしまいます。場合によっては、保険金が支払われなくなることもあるので、事故有係数などの情報は保険会社に正しく伝えるようにしましょう。
■等級を引き継げる期間
自動車保険の等級を引き継ぐ際に気を付けなければならないのは、前の保険の契約と新しい保険の契約の間に空白期間ができてしまうことです。原則として、前の保険の契約と新しい保険の契約の間に、8日以上の空白期間が生じてしまうと等級の引き継ぎができなくなります。等級の引き継ぎは、前の保険の契約の満期日から7日以内に行うことを覚えておきましょう。

車両間でも等級は引き継げる

人生のうちに、何度か車を買い替えることもあるはずです。その場合、「車両入替」という手続きを行うことで、加入中の自動車保険を新しく購入した車にも適用することができます。その場合、等級を引き継げる場合と引き継げない場合があります。以下の4つのケースを見てみましょう。
【ケース1】乗り換えた新車に、前の車の等級を引き継ぎたい

車を乗り換えたときの等級引き継ぎ

この場合、前述した「車両入替」の手続きを行うことで、等級を引き継ぐことが可能です。古い車で加入していた保険を解約し、新しい車で新規の自動車保険に加入する必要はなく、そのまま古い車で加入していた等級を引き継ぐことができます。もし車両入替を行わず、新規で自動車保険に加入してしまうと、等級が6等級からスタートとなるため注意しましょう。
【ケース2】2台のうち1台を廃車に。残っている車に等級を引き継ぎたい

2台のうち1台を廃車した場合の等級引き継ぎ

車を保有するためには維持費がかかり、保有している2台の車を1台に減らすこともあるかもしれません。例えば、廃車にしようと考えている車の等級が20等級で、残す車の等級が7等級の場合、せっかく20等級で保険料の割引率も高いため、廃車にするのがもったいないと思うこともあるでしょう。

しかし、20等級の自動車保険の契約で車両入替の手続きを行い、7等級の車の契約とすれば、等級を引き継ぐことが可能になります。なお、この場合は残す車の所有者が下記の条件に該当する必要があります。
・入れ替え前の普通車の車両所有者
・入れ替え前の普通車の記名被保険者
・入れ替え前の普通車の記名被保険者の配偶者
・入れ替え前の普通車の記名被保険者、またはその配偶者の同居の親族
各保険会社によって手続きが異なるため、その方法については事前にしっかりと確認しましょう。
【ケース3】増車した2台目の車と1台目の車の等級を入れ替えたい

2台目を増車したときの等級引き継ぎ

すでに自動車保険を契約している2台の車については、等級を入れ替えることはできません。自動車保険の等級の入れ替えは、新しく購入した車や、2台あるうちの1台を廃車、譲渡、あるいは返還する場合のみとしている保険会社がほとんどです。しかし、場合によってはセカンドカー割引が適用され、保険料を安く抑えることもできます。
【ケース4】しばらく車を手放したい
仕事の都合上、海外転勤などで一時的に車を手放すこともあるでしょう。そのような場合、自動車保険の「中断証明書」を発行してください。

自動車保険は、一度解約してしまうと、せっかく積み上げてきた等級がリセットされてしまいます。そのため再度自動車保険に加入する場合、6等級からスタートすることになってしまうのです。中断証明書を発行することで、最大10年間は積み上げてきた等級を維持することができます。

なお、中断証明書を発行するには、下記の条件を満たす必要があります。
・廃車・譲渡・売却により車を手放す場合
・車検切れや一時抹消している場合
・一時的な観光目的以外で海外に渡航する場合
・車両盗難に遭った場合
・再開時の等級が7等級以上の場合
中断証明書は、取得した保険会社以外でも使用することができるため、自動車保険を再度契約する場合、より条件の良い保険会社と契約することも可能になります。
>>【保険会社・車両間での等級引き継ぎ】詳細はこちらの記事をチェック

等級の引き継ぎでは正しい手続きを行いましょう

自動車保険の等級を引き継ぐ場合、所定の手続きを行う必要があります。
知らずに自動車保険の解約や廃車などを行うと、損をしてしまうこともあるので注意しましょう。等級の引き継ぎの仕組みをしっかりと理解し、賢く自動車保険に加入しましょう。

自動車保険選びのポイント

任意保険には、対人・対物賠償や人身傷害補償、車両保険などさまざまな種類があります。事前にチェックして重視する補償を決めることが大切です。

自動車保険会社は、ダイレクト系と代理店系の2つに大きくわけられます。双方のメリット・デメリットをきちんと踏まえて選びましょう。

人身事故の最高賠償金額は約5億円。物損事故でも約3億円にのぼるケースがあります。まずは実際の事故事例を見て任意保険の必要性を知りましょう。

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