車の鍵紛失に保険は使える?自動車保険の適用範囲とロードサービスを解説

車の鍵紛失に保険は使える?自動車保険の適用範囲とロードサービスを解説

車の鍵を紛失してしまった際、「自動車保険は使えるのか?」と疑問に思う方も多いでしょう。

実は、車の鍵紛失に対する保険の適用は、状況によって大きく異なります。

この記事では、車の鍵紛失時の自動車保険の適用範囲について詳しく解説します。

盗難による鍵紛失やインロック(キー閉じ込み)など、ケース別の対応方法や、鍵紛失時の具体的な対処法、ロードサービスの活用方法についても紹介します。

車の鍵トラブルに備えて適切な保険選びをしたい方や、実際に鍵を紛失してしまった方にとって、冷静な判断と迅速な対応に役立つ情報をお伝えします。

mokuji目次

  1. 車の鍵を紛失した場合、自動車保険は原則適用外
  2. 【ケース別】車の鍵トラブルで保険が使える条件
    1. ケース1:盗難による鍵紛失は「車両保険」で対応可能
    2. ケース2:インロック(キー閉じ込み)は「ロードサービス」で鍵開け無料
  3. 車の鍵を紛失した際の対処法3つ
    1. 対処法1:スペアキーを取りに行く・届けてもらう
    2. 対処法2:専門の鍵屋に作成を依頼する
    3. 対処法3:自動車保険付帯のロードサービスを利用する
  4. 補償内容を確認!いざという時に頼れる保険選びを
トータルマネーコンサルタント/新井 智美

監修者トータルマネーコンサルタント/新井 智美

マネーコンサルタントとしての個人向け相談、NISA・iDeCoをはじめとした運用にまつわるセミナー講師のほか、金融メディアへの執筆および監修に携わっている。

車の鍵を紛失した場合、自動車保険は原則適用外

車の鍵を紛失した場合、自動車保険は原則適用外

車の鍵をうっかり紛失してしまった場合、自動車保険は原則として適用されません

不注意による紛失は「被保険者の過失」とみなされ、新しい鍵の作成費用や開錠作業の費用は自己負担になります。

特に、最近の車に多く搭載されているイモビライザー付きの鍵やスマートキーの場合、数万円から十数万円の高額な費用が発生することもあるため、日頃から鍵の管理には十分に注意しておきましょう。

【ケース別】車の鍵トラブルで保険が使える条件

【ケース別】車の鍵トラブルで保険が使える条件

車の鍵トラブルにおける保険の適用は、発生した状況によって大きく異なります。

単純な紛失では補償されませんが、盗難による鍵の紛失や車内への鍵の閉じ込み(インロック)など、特定の条件下では自動車保険やロードサービスが利用できるケースがあります。

鍵をなくした際は、どのような状況で鍵トラブルが発生したかを正確に把握し、適切な対応を選択することが大切です。

【ケース別】車の鍵トラブルで保険が使える条件

ケース1:盗難による鍵紛失は「車両保険」で対応可能

車の鍵が盗難された場合、車両保険に加入していれば補償を受けることができます

鍵のみの盗難でも、鍵と錠(シリンダー)一式の交換費用が車両保険の対象となり、エコノミータイプの車両保険でも対応可能です。

ただし、保険金を請求するには警察への盗難届の提出と受理番号が必要です。

また、車両保険を利用すると翌年の等級が1等級ダウンし、事故あり係数期間が1年適用されるため、保険料が上がるデメリットがあることも考慮しておきましょう。

ケース2:インロック(キー閉じ込み)は「ロードサービス」で鍵開け無料

車内に鍵を置いたままドアをロックしてしまう「インロック」の場合、多くの自動車保険に付帯するロードサービスで無料の鍵開け対応を受けることができます

JAFのロードサービスや自動車保険のロードサービス特約を利用すれば、現場での開錠作業が可能です。

このサービスを利用しても翌年の保険等級には影響せず、ノーカウント事故として扱われます

ただし、対応できるのはあくまで「鍵開け」のみで、紛失した鍵の新規作成やイモビライザーの再設定は対象外となる点に注意が必要です。

車の鍵を紛失した際の対処法3つ

車の鍵を紛失した際の対処法3つ

車の鍵を紛失してしまった場合、どのような対処法があるのでしょうか。

状況や緊急度、費用面などを考慮して、最適な方法を選択することが重要です。

ここでは、車の鍵紛失時に考えられる主な対処法をご紹介します。

それぞれにメリットとデメリットがあるため、ご自身の状況に合った方法を選んで冷静に対応しましょう。

車の鍵を紛失した際の対処法3つ

対処法1:スペアキーを取りに行く・届けてもらう

出先で鍵を紛失した場合は、自宅にあるスペアキーを使うのが最も確実で費用を抑えられる方法です。

家族に現場まで届けてもらうか、公共交通機関やタクシーで自宅へ取りに戻るとよいでしょう。

時間はかかりますが、追加費用を最小限にできる点がメリットです。

ただし、スペアキーで解決した場合でも、紛失した鍵の悪用や盗難を防ぐため、必ず最寄りの警察署に紛失届を提出しましょう。

対処法2:専門の鍵屋に作成を依頼する

スペアキーがない場合や、その日のうちに車を動かす必要がある場合は、専門の鍵屋への依頼するのもよいでしょう。

鍵屋であれば、トラブルが発生した現場まで出張し、鍵開けから新しい鍵の作成、イモビライザーの登録まで即日で対応できるケースが多くあります。

ディーラーに依頼すると1〜2週間程度かかることもありますが、鍵屋なら数時間で、その場で解決できるスピード感が大きなメリットです。

依頼する際は、車種や年式、イモビライザーの有無など、分かる範囲の情報を事前に伝えておくと対応がスムーズになります。

対処法3:自動車保険付帯のロードサービスを利用する

多くの自動車保険には、ロードサービスが自動付帯しており、車の鍵に関するトラブルに対応してもらえる場合があります。

JAFに加入していなくても、まずは加入中の保険会社のコールセンターに連絡して対応可能か確認しましょう。


ただし、補償内容や利用条件は保険会社や契約プランによって異なります。

SBI損保やチューリッヒなど、一部の保険会社では鍵紛失時のレッカーサービスなど特別な補償を提供していますが、多くの場合は基本的な「鍵開け」のみとなります。

ロードサービスの一般的な補償範囲と注意点

多くのロードサービスでは、車内への鍵の閉じ込み(インロック)時の「鍵開け」作業が基本的な補償範囲です。

この場合、現場での開錠作業は無料で受けられ、等級にも影響しません。

しかし、紛失した鍵の新規作成費用まで補償されるケースは限定的で、ほとんどの保険会社では対象外となっています。

また、鍵紛失のみが理由で走行不能な場合、レッカー移動は補償の対象外となることもあります。

さらに、イモビライザー装着車やスマートキーなど、特殊な鍵の場合は現場での対応が困難で、有償対応となる場合も多いため、利用前に必ず保険会社に問い合わせて対応範囲を確認しておきましょう。

補償内容を確認!いざという時に頼れる保険選びを

車の鍵紛失時の対応は、発生状況によって大きく異なります。

うっかり紛失した場合は基本的に保険適用外ですが、盗難時は車両保険で、インロック時はロードサービスで対応可能です。

保険会社によってサービス内容に差があるため、契約前に鍵トラブル時の補償範囲をしっかり確認しておくことが重要です。

いざという時に頼れる自動車保険を選ぶためにも、各社の補償内容やロードサービスの充実度を比較検討し、ご自身のニーズに最適な保険を見つけましょう。

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保険料や事故対応、加入者の年代など、さまざまな視点でのランキングを確認することもできるため、ぜひ保険会社選びの参考にしてください。
トータルマネーコンサルタント/新井 智美

監修者トータルマネーコンサルタント/新井 智美

マネーコンサルタントとしての個人向け相談、NISA・iDeCoをはじめとした運用にまつわるセミナー講師のほか、金融メディアへの執筆および監修に携わっている。

現在年間200本以上の執筆・監修をこなしており、これまでの執筆・監修実績は3,000本を超える。

(保有資格)
・1級ファイナンシャル・プランニング技能士
・CFP®
・DC(確定拠出年金)プランナー
・住宅ローンアドバイザー
・証券外務員

公式サイト:https://marron-financial.com/

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