自動車保険加入前に抑えておきたい、新車割引とは
補償内容や保険料、万が一の際の事故対応をはじめとする保険会社の各種サービスなど、ひとつずつ挙げていけばキリがないほど、保険加入の際は十分に検討をされていることでしょう。
しかし、最後の検討段階になったとき、最も気になるのは保険料ではないでしょうか。少しでも安く済ませることができれば財布は楽になります。一方、万が一の補償に関しては少し不安感が残るため、何とも言い難い気持ちになってしまうこともあるかもしれません。
ここでは、補償内容はそのままで使える新車割引について解説していきます。
自動車保険の保険料を抑える新車割引とはどのようなものか
新車割引とは車が自家用普通乗用車・自家用小型乗用車で、おおむね2年以内の場合(※)に保険料の割引をするサービスです。
自動車保険の割引には、ゴールド免許割引や等級による割引などいくつかあります。しかし、新車割引はゴールド免許割引や等級による割引と同様に、「新車であるということは丁寧に車に乗るため事故が少ない」という理由から保険料の割引がされており、その他の割引と同様に無視できない割引率であるため、元々の保険料に対する減額は必然的に無視できなくなります。あなたの車が新車割引の対象になっている場合は保険料を抑えることも可能ですし、浮いた保険料でその他の補償を充実させることもできます。
※保険開始日(始期日)の属する月が初度登録年月の翌月から25ヶ月以内である場合
自動車保険の新車割引はどの期間が対象でどのくらい安くなるのか
自動車保険における新車割引が適用される期間は「初度登録から25ヶ月以内の契約に限る」とされています。つまり保険の長期契約を念頭にいれない場合で、12ヶ月に1度保険の契約更新をすると考えると、初度登録から最大3年間は適用期間であるといえるのです。
一般的な乗用車の場合は「初回車検までの間に契約しておけば適用される」と覚えておくと分かりやすいでしょう。
また、新車割引の割引率に関しては各保険会社・車種ごとに異なりますがおおむね5〜10%前後になる場合が多いため、場合によってはほかの割引制度にも匹敵する割引率になることも珍しくありません。なお、新車割引は、各補償の保険(※)によってそれぞれに割引率が設定されています。したがって、保険会社によりその割引率の設定方法に違いがあります。
※「対人賠償保険」「対物賠償保険」「人身傷害補償保険」「搭乗者傷害保険」「車両保険」などの補償
さらに金額にして数万円お得になる方もいるため、必ず確認しておきたい項目です。新車割引はほとんどの場合、自動車保険に加入する際の車種などの登録情報入力時に自動で適用することが多いです。
もし、初度登録から3年以内であるにもかかわらず、新車割引が適用されていない場合があれば加入している保険会社や保険代理店に確認しておきましょう。
新車割引は中古車で加入する自動車保険でも適用可能なのか
たしかに新車割引という名前であるため迷ってしまうかもしれません。
しかし、新車であっても中古車であっても、初度登録から25ヶ月以内の契約であれば新車割引は適用されるのです。結論、初度登録から25ヶ月以内の車について、自動車保険加入時は基本的に新車割引が適用されるといえます。
保険会社によっては軽自動車では割引不可である場合もあります。まずは、加入している、または加入予定の保険会社にはあらかじめ確認をしておきましょう。
保険会社によっては新車割引を適用できない場合もありますが、逆に期待以上にお得な新車割引が適用される場合もありますので、最もお得になる条件をじっくりと吟味することが重要です。
新車割引は、基本的に初度登録から25ヶ月以内であれば自動的に適用されることが多いのですが、適用されていない場合は「システムの都合上自動で適用されなかった」もしくは「そもそもあなたの車が適用対象外である」という2通りの理由が考えられます。
そのような場合は、ほかの保険会社で、自分の車が適用されるかどうかを確認しておくことがお勧めです。各社を確認しておけばいずれかの保険会社では適用される可能性が高まりますし、各社の確認をしていく中で「納得のいく」内容に出会えるでしょう。