自動車保険の日割りについて知っておこう!

  • 【画像】日割り

 自動車保険に加入する場合、保険契約の開始は必ずしも1日や15日など区切りの良い日ではありません。月半ばで自動車保険に加入する場合の保険料はどのような扱いになるのか、わからないところもあるのではないでしょうか。自動車保険を詳しく見ていくと、等級別料率制度や記名被保険者年齢別料率区分、形式別料率クラス制度など保険料に影響する要素が数多くあり、これから初めて自動車保険に加入しようと考えている方にとっては難しく感じると思います。

 基本的なことは自動車保険に加入する際に少しずつ理解できますが、自動車保険の日割り計算について詳しく聞いた方はあまりいないかもしれません。ここで、自動車保険に日割り計算はあるのか、日割り計算で加入できる自動車保険はあるのか、一つひとつ確認していきましょう。
 日割り計算の自動車保険について解説する前に、自動車保険料の支払方法について、どのような種類があるか確認しておきましょう。

 支払方法には、銀行振込、クレジットカード払い、払込票による支払いなどさまざまです。基本的には支払うのに手間がかからない方法を選べばよいのですが、銀行振込など手数料がかかったり、クレジットカード払いによりポイントが貯まったり、支払方法により特徴もさまざまです。また支払回数は月払いや年払いが一般的で、月払いより年払いの方が保険料は安くなります。月の途中から契約した場合でも日割り計算はなく、年払いか月払いとなります。

 なお、1日単位で支払うことができる自動車保険もあります。それが「1日自動車保険」です。スマートフォンやコンビニで契約できる保険で、対人賠償責任保険、対物賠償責任保険、搭乗者傷害特約(人身傷害特約)など普通の自動車保険と同様の補償が受けられます。気になる保険料は、ベーシックなタイプで1日500円、最大7日間補償を受けることができます。また車両保険や弁護士費用特約など補償の手厚いタイプもあり、1,500円〜1,800円程度の保険料となっています。
 自動車保険料の支払回数は、年払いは1回払い(一括払い)、月払いは11回払い(分割払い)と表記されることがあります。その場合、月払いは年間で支払うべき保険料を分割して払うという意味で、初回に2ヶ月分を支払う方法です。つまり初回に12分の2を支払い、翌月から12分の1ずつを支払いますので11回払いとなります。保険期間の初日である始期日は毎月1日とは限りませんので、日割りという支払方法はありません。仮に1年契約で5月20日午後4時が始期日の場合、翌年の5月20日午後4時までが保険期間となります。

 年払い(一括払い)の場合、分割払いより総支払保険料は安くなります。A社の保険料ですと、分割払いにすると5%増しになります。また、クレジットカードの分割払いやリボ払いを利用した分割払いをすることもできます。クレジットカード会社の手数料がかかりますが、ポイントがつくなどメリットもあり、支払方法の選択の1つになるでしょう。また保険会社によってはインターネット経由の申込みの場合は年払い(一括払い)のみとなっています。支払回数、支払方法は保険会社によって異なりますので、事前に確認しておきましょう。
 では、保険満期日を待たずに解約した場合、日割り計算されるのでしょうか。1年契約で5月20日午後4時が始期日、翌年の5月20日午後4時が満期日の場合で考えてみましょう。

 自動車保険の場合、保険期間途中で解約すると解約返戻金がある場合は、解約日以降の使わなかった保険料は解約返戻金として算出されます。そして解約返戻金は月割計算で算出され、保険契約の始期日の応当日を1日でも過ぎると1ヶ月経過したものとみなされます。5月20日の応当日は、毎月20日になりますので、仮に始期日翌月の6月21日に解約すると、5月分と6月分の2ヶ月分の保険料分は支払う必要があります。

 自動車保険を途中で解約して他社へ切り替えることもできます。これは中途更改とよばれており、解約日を新しい保険の始期日として契約することができます。また、完全に解約してしまうと、せっかく上がった等級が元に戻ってしまいます。何らかの理由で車に乗らなくなり、保険を解約する場合、中断証明書を発行してもらいましょう。この証明書があると等級を最大10年間保持することができます。
オリコン日本顧客満足度ランキングの調査方法について

当サイトで公開されている情報(文字、写真、イラスト、画像データ等)及びこれらの配置・編集および構造などについての著作権は株式会社oricon MEに帰属しております。これらの情報を権利者の許可なく無断転載・複製などの二次利用を行うことは固く禁じております。