走行距離割引とは? 自動車保険料を安くおさえる方法
走行距離割引とは
走行距離区分は保険会社全体で統一されておらず、3区分、4区分、5区分、7区分といった具合に会社によってまちまちで、そもそも走行距離区分がない会社もある。割引がいくらになるかは、「7000km以下の区分なので○○円割引」と明示されているものではないので、実際に保険会社で見積もりを取り、そのうえで区分を変更して確認する必要がある。
3000km以下
買い物など日常の使用
3001km〜5000km
買い物やレジャーなどの使用
5001km〜10000km
買い物など日常の使用に加え、休日の使用
10001km〜15000km
買い物・休日の使用に加え、帰省などのロングドライブ
15001km以上
ほぼ毎日、長距離で使用
【参考】B社の年間走行距離に応じた保険料
3000km以下
13万1750円
5000km以下
13万9070円
7000km以下
14万5260円
9000km以下
15万7140円
11000km以下
16万4060円
16000km以下
19万2050円
無制限
19万9880円
(※掲載している情報は2012年5月時点のものです)
年間走行距離の算出方法は2通り
(1)過去1年間の走行距離を参照
このタイプを採用している保険会社の場合、その会社との初契約時に過去1年間の走行距離を申告し、積算走行距離計(オドメーター)の値を入力する。更新時には、積算走行距離計から実際の走行距離が判明する。自分の過去の走行距離が、ストレートに反映されるのだ。
なお、初めて車を持ち、全くの新規で加入する場合には、走行距離は申告しない。つまり、この場合の加入時には走行距離による割引を受けられないことになる。
(2)1年間の走行距離を予想して申告
例えば「通勤のみで使用し、1日20キロ走行。月間約400キロで、年間5000キロ以内」と予想して申告するタイプ。この場合、昨年1万キロ走った人でも、「ライフスタイルが変わって、通勤のみ使用」となれば“予想走行距離5000キロ”で申告することができる。
ただし、例え「通勤のみ」「買物のみ」と予想していても、実際にはちょっとした遠出や旅行など、契約時には予期しない形で、申告した以上の距離を走るケースは当然あるだろう。保険会社は契約者の申告をもとに保険料を算出しているため、申告と実態があまりにかけ離れてしまうと、交通事故の際にスムーズに保険金請求ができない場合があるので注意が必要だ。
内容は保険会社によって異なる
いずれの基準でも、距離が少ない(短い)区分であるほど保険料は安くなるが、事故の有無や運転者など、ほかの契約条件によってはそうならないケースもあることはおさえておきたい。自身の契約している保険会社の情報を確認してみよう。
申告した距離を超えそうな場合は?
もしも、実際の走行距離が申告したものより長くなりそうな場合には、それがわかった時点で自動車保険会社に連絡しよう。事故の際には保険会社がオドメーターなどを確認するため、申告した走行距離と大きく違う場合には保険料が支払われない可能性がある。また、更新の際にもオドメーターなどが確認され、申告した距離と大きく異なるときには、追加の保険料を請求される場合がある。
予想走行距離をオーバーしたらどうなるのか
ライフスタイルにあった自動車保険を選ぶのは、お金に余裕をつくることにもつながる。手間を惜しまず比較・検討してほしい。