自動車保険の乗り換えは気まずい?うまく行うためのポイントを解説
ここでは、わだかまりを残さずに自動車保険を乗り換えるための方法や、気をつけたいポイントについて解説します。
自動車保険の乗り換えが気まずくなりがちなケース
ですが、そこでネックになるのが「乗り換えの気まずさ」。どのようなケースで気まずくなってしまうのでしょうか。いくつか具体例を挙げて解説していきます。
代理店型自動車保険に入っている
代理店の担当者が、顧客の家族構成やライフスタイルをもとに、最適な提案をしてくれますし、生活状況の変化に合わせて、保険の見直しもアドバイスしてくれます。そのため、顧客とは長く親密な間柄になりやすいものです。
ところが、この親密さが、保険の乗り換えには「気まずさ」という障害になります。保険を乗り換えるとなると、これまでの良好な付き合いを、こちらから断ち切るような気まずさを感じてしまうのは、仕方のないことかもしれません。
満期日以外のタイミングで乗り換える
こうしたやりとりが面倒でわずらわしいと感じる人も多いのではないでしょうか。
契約満期日が自動車保険の乗り換えの適切なタイミング
それではなぜ、満期日が乗り換えに最適なのでしょうか。その理由は次のとおりです。
解約手続きをしなくて済む
もちろん、満期日前にはお知らせの通知が届いたりはしますが、特に何も行動しなければ、そのまま解約されてしまいます。これなら、気まずい思いをすることはありません。
ただし、更新手続きを忘れないように「自動継続特約」をつけている場合、満期日前の一定期間中に解約の意思表示をしないと、そのまま更新されてしまいますので注意してください。
等級が変わることなく引き継げる
この等級は、別の保険会社に乗り換えても引き継がれますが、前の自動車保険の契約期間中に新たな契約に乗り換えてしまうと、そこから新たな契約期間である1年のあいだ、保険を利用しない状態にならなければ、等級が上がりません。つまり、等級が上がるのにかかる期間が、1年以上になってしまうことになります。
なお、乗り換え直前に事故を起こして自動車保険を使っていた場合、乗り換えの時点で下がった等級が適用されてしまいます。この場合は、等級が下がるタイミングが1年より早くなり、結果、保険料が割高になる時期も早まってしまうのです。
また、6等級以上の等級を引き継げるのは、原則、前契約の満期日の翌日から起算して7日以内の契約に限ります(※)。それ以上の日数が空いてしまうと、これまでの等級を引き継ぐことができず、また6等級からスタートとなりますから注意してください。
※1〜5等級の場合は、原則、前契約の満期日の翌日から13ヵ月以内が等級の引き継ぎ期間。
自動車保険の等級については、下記の記事をご覧ください。
自動車保険の等級とは? 上げ方、割引率、引き継ぎについて解説
気まずい思いをせずに自動車保険の乗り換えを行う方法
そのようなときにはどう対応すればいいのでしょうか。いくつかの方法を解説します。
保険会社のコールセンターや窓口を通じて解約する
この場合、保険会社としては顧客からの求めに応じて、淡々と手続きを進めるだけです。解約の理由を聞かれたり、引き止められたりということはありません。
できるだけ気まずさを感じずに乗り換えたいのであれば、この方法がおすすめです。
乗り換えの理由を正直に伝える
こうした場合は、乗り換えの理由をそのまま正直に伝えることが、最も誠実で確実な手段です。
「他社と比較検討してじっくり考えた結果である」などときちんと理由を告げれば、代理店の担当者も「それなら仕方ない」と、納得してくれるはずです。
食い下がってきてもきちんと断る
そのときは、きっぱりと断ることです。多少の心構えと覚悟が必要かもしれませんが、それしか選択肢はありません。
自動車保険は、自分のために加入するものです。保険会社や代理店の利益のためではありません。現在加入している自動車保険よりも、ほかの自動車保険のほうが自分にメリットがあると判断できたなら、そちらに乗り換えるのは当然のことです。そうした意識を強く持ち、きちんと断ることが大切です。
スムーズに自動車保険を乗り換えるために知っておきたいポイント
乗り換えの検討は満期日の2〜3ヵ月前から
こうしたことを考えると、満期日の2〜3ヵ月前から検討を始めるのがいいでしょう。保険会社によっては、他社からの乗り換えに関して「早期割引」を設けているところもあります。これは満期日よりも一定期間以上前に契約することで、保険料が安くなる制度です。こうした点も注目しながら、比較検討してください。
乗り換えをする契約の始期日に注意する
日本の自動車保険は特に指定がない限り、契約期間の初日の午後4時に発効し、最終日の午後4時に失効します。ですから、例えば最終日(契約満期日)が5月10日の場合、新たな保険の始期日を5月11日にしてしまうと、24時間の保険の空白ができてしまいます。自動車保険の空白期間が生じると、その間に事故を起こしても補償の対象外となるので気をつけましょう。
代理店での契約であれば、担当者にきちんと指摘してもらえますが、直接保険会社とやりとりをするダイレクト型の契約の場合、こうしたミスが発生しやすくなります。くれぐれも注意してください。
気まずさを避けるなら、ダイレクト型の自動車保険を選択肢に
ですが、あらゆる点を検討した上で「乗り換えたい」という結論に至ったなら、何も遠慮することはありません。乗り換えの理由を正直に告げれば、相手の気分を害することもないはずです。
それでも「気まずい思いをしたくない」という人は、ダイレクト型への乗り換えをおすすめします。あいだに代理店が入っていない分、わずらわしさは軽減されるでしょう。
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