自動車保険を途中解約するデメリットとは?解約方法や注意点も解説
本記事では、自動車保険の途中解約のデメリットや解約方法、途中解約を行う際の注意点について解説します。自動車保険の解約を予定している人は、ぜひ参考にしてください。
目次
自動車保険を途中解約するデメリット
支払った保険料はすべて返金されるわけではない
例えば、年間保険料が6万円の自動車保険を4ヵ月目でやめた場合、未経過期間は8ヵ月です。未経過期間の保険料は、6万円÷12ヵ月×8ヵ月=4万円となりますが、これが全額戻ってくるわけではありません。返金されるのは、保険会社が定めた短期料率をもとに計算した金額です。
短期料率の割合は、保険会社ごとに定められています。ただし、どの保険会社でも、解約返戻金の額は支払った保険料を月割りした未経過期間分の金額よりも少なくなります。
なお、月払い契約の場合、解約返戻金はありません。
等級の進行が遅れる
自動車保険の等級は、保険料を決める重要な要素です。通常、等級は事故を起こさなければ毎年1等級ずつ上がっていきますが、乗り換えをした場合は進行が遅れます。
例えば、自動車保険の現在の等級が10等級だった場合、満期日を迎え、等級が上がったタイミングで乗り換えれば、等級を引き継ぐことができます。
しかし、満期日を迎える前に乗り換えると、等級が上がるのは乗換先の自動車保険の始期日から1年後です。
乗り換える時期による等級が上がるタイミング
自動車保険を解約する方法
途中解約の場合
自動車保険の途中解約の流れ
1. 保険会社に連絡する
まずは、解約したい旨を保険会社に連絡します。連絡方法は、電話、メールフォーム、マイページ経由など、保険会社によってさまざまです。契約している保険会社の解約手順を確認して進めてください。
なお、保険会社に連絡した日より前の日付を指定して解約することはできません。先の日付であれば指定して解約できるため、早めの連絡を心掛けましょう。
2. 必要書類に記入して提出する
途中解約を保険会社に伝えると、解約手続きに必要な書類が保険会社から届きます。必要事項を記入して、返送してください。保険会社によっては、自動車保険の保険証券などそのほかの必要書類の提出を求められることもあります。
基本的に、自動車保険の解約は電話連絡やメールだけでは完結できず、必要書類の返送が必要です。連絡が終わったからといって安心せずに、必ず郵送されてきた書類の確認と記入、返送を行ってください。
契約満了で解約する場合
自動更新がない自動車保険では、通常、更新手続きを行わなければ自然と期間満了で解約されます。自動更新がない自動車保険でも解約の連絡が必要な場合もあるため、必ず加入している保険会社の規定を確認してください。
一方、自動更新される自動車保険に加入している場合は、解約手続きを行わなければなりません。保険会社に、更新せず契約満了で解約したい旨を連絡してください。
保険会社ごとに連絡期限が決められているため、期限内に連絡する必要があります。期限を過ぎてしまうと自動更新されてしまうため、注意が必要です。
自動車保険を途中解約する際の注意点
解約手続きをしないと二重契約になることがある
自動車保険は、基本的に車1台につき1つしか契約できません。後で二重契約が明らかになると、元の保険契約が残り、新しい契約が無効になります。
また、契約満了時に更新を行わない場合も、保険会社によっては解約連絡が必要です。規定に沿って手続きをしましょう。
車を手放すなら自賠責保険の解約も必要
自賠責保険も、解約手続きをすれば解約返戻金が受け取れます。
未加入期間が7日を超えると等級がリセットされる
例えば、10等級の状態で従来の自動車保険の満期日を迎え、7日以内に新たな自動車保険に加入すると、11等級に上がった状態で契約可能です。しかし、未加入の期間が8日以上続くと、初回契約と同等の6等級に戻ってしまいます。
自動車保険の切り替えによる等級の違い
なお、等級が5等級以下になっていた場合、自動車保険の満期日から13ヵ月間、前契約の等級が引き継がれます。また、新たな自動車保険に加入する場合は、原則として過去13ヵ月以内の事故歴などを告知する必要があります。事故歴を隠して新規加入することは告知義務違反にあたり、契約が解除されたり、事故時に保険金が支払われなかったりするため注意が必要です。
自動車保険の途中解約はデメリットもあるため、慎重に検討しよう
途中解約を検討するときは、デメリットを上回るメリットがあるかどうか慎重に考えることが大切です。急ぐ必要がないのであれば、満期のタイミングで更新せずに自動車保険を切り替えることも検討してみてください。
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