自動車の年齢条件と事例の比較

 自動車保険では様々な保険料の割引制度を用意しています。例えば、運転者の年齢を制限した条件付で契約する制度です。ここでは自動車保険の年齢条件による割引制度についての解説とそれをもとにした事例を紹介します。

自動車保険の年齢条件とは

 自動車保険は運転者の年齢によって事故のリスクが異なるため、運転者の年齢の範囲および記名被保険者の年齢層に応じて保険料の算出のもととなる保険料率を区分しています。

■運転者に応じた年齢範囲

 一般的に年齢条件は「全年齢補償」「21歳以上補償」「26歳以上補償」などに区分されます。保険会社によっては「30歳以上補償」などの区分もあり、年齢条件の設定は各保険会社により異なります。交通事故は年齢が若い運転者の事故件数が多いことからリスクが高いとみなされ、そのリスクに応じて保険料は高くなります。

■運転者年齢条件特約

 年齢によりリスクが細分されるため、運転する人の年齢を限定することで保険料が割引される制度です。


【運転者の年齢範囲に応じた区分例】

【全年齢補償】
 運転者の年齢を問わず補償(運転者年齢条件特約を付けない場合)
【21歳以上補償】
 21歳以上の人が運転中の事故を補償(21歳以上の運転者年齢条件特約を付ける場合)
【26歳以上補償】
 26歳以上の人が運転中の事故を補償(26歳以上の運転者年齢条件特約を付ける場合)

友人など、家族以外の人や帰省中の別居の未婚の子が運転する場合は年齢に関わらず補償

※出典:「2016年度自動車保険の概況」損害保険料算出機構より
■運転者の年齢条件の範囲と選び方

 「全年齢補償」については、運転者の年齢を問わないもののため運転者年齢条件を付けません。

 運転者年齢条件を付帯する場合は、運転者の年齢範囲に応じた区分のうち最も若い人の年齢に合わせて年齢条件を設定しなければなりません。例えば、25歳であれば「21歳以上補償」になります。

 なお、年齢条件の適用範囲以外である友人や知人や別居の未婚の子がたまに運転する場合は年齢にかかわらず補償されます。
注意したいのは、運転者年齢条件などを付帯して補償の対象とならない人の事故には保険金は支払われません。

自動車保険会社「A社B社C社」の特長と保険料比較

 30歳代夫婦の見積もり条件をもとに自動車保険料を試算しました。

【設例】

 Aさん夫婦の希望「30歳代夫婦/補償をしっかり検討しつつも、できる限り保険料は安くしたい」

 Aさん夫婦(Aさん36歳・配偶者33歳・子供0歳)は出産を機に、自動車を買い替えることにしました。買い替えをきっかけにこれまで加入していた自動車保険も見直すことにしました。自動車保険を選ぶにあたって、気になる保険会社3社の見積もりを比較してみます。

■Aさん夫婦が自動車保険を選ぶポイント

・これから教育費を貯めたいので、必要な保障はそのままで自動車保険料は安くしたい
・インターネットで見積もりを確認でき、契約までできるダイレクト型の保険会社を検討している

■希望する基本補償内容

・対人賠償責任保険:無制限
・対物賠償責任保険:無制限
・人身傷害補償保険:3000万円(車内のみ)
見積もり条件

・保険期間:平成29年12月1日16時から1年間
・等級(ノンフリート等級):16等級
・事故有係数適用期間:0年
・メーカー・車名:トヨタ・プリウス
・型式:ZVW55
・初年度:平成27年12月
・主に運転されるか方:契約者本人
・主な使用地(都道府県):東京都
・使用目的:日常・レジャー
・生年月日:Aさん36歳
・運転免許証の色:ゴールド
・年間走行距離:5000km以下
【3社一時払い保険料の見積もり比較】

 3社についてAさんの希望する補償内容をもとに設計し見積りました。保険会社によって自動付帯される補償があるので全てを同じ補償内容で見積もることはできません。基本補償は概ね補償内容を合わせて見積もりすれば他社と比較が可能になります。

 それでは、各社の特徴も合わせて年齢条件を設定した保険料について考察します。

■A社

 年齢条件区分では保険料が割安な「30歳以上補償」では、保険料が最も安い結果となりました。今回のケースでは運転者が30歳以上の夫婦であればA社が最も安い保険料で契約できます。

 ※他2社との相違内容:無保険車事故傷害保険(1名につき)2億円、弁護士費用等補償保険300万円、ロードサービス(自動付帯)

■B社

 B社は記名被保険者(個人の契約)が「26歳以上補償」「30歳以上補償」の場合、記名被保険者の年齢に応じてされに細分化されているのが特長です。年齢条件区分「30歳以上補償」ではA社に続く保険料の安さです。また、「26歳以上補償」と年齢区分が下がるとA社C社に比べて保険料の安さが目立ちます。

 ※他2社との相違内容:無保険車事故傷害保険(1名につき)無制限、対物超過(対物賠償に含まれる)、ロードサービス(自動付帯)

■C社

 C社の特長は、主に運転する人の保険開始日時点での年齢で決定する一歳刻みの保険料体系を採用しているため年齢条件がないことです。事例のAさん夫婦の場合では、3社の中では保険料は最も高くなります。ですが、今後40歳代、50歳代と年齢が上がるにつれて事故率の低い世代になることで他社より安くなることが期待できます。

 他2社との相違内容:無保険車事故傷害保険(1名につき)無制限

年齢条件で気を付けたい事

 年齢条件で気を付けたいのが保険期間中に適用範囲の一番若い人の年齢が変わるタイミングです。例えば、保険期間中に一番若い人の年齢が20歳から21歳になった、または、25歳から26歳になった時に年齢条件の手続きをすると補償範囲の区分が変わります。区分の変更により保険料の差額が生じた場合は返金されます。

 運転する一番若い人の年齢が上がった時には年齢条件の変更手続きをしなければ、保険料が安くなる恩恵は受けられません。また、一番若い人の年齢が下がる反対のケースもありますので、保険期間中に変更が生じたらすぐに変更手続きをしましょう。

 年齢条件を設定できる保険会社であれば、年齢区分が上がるにつれて事故リスクは低くなるため保険料は安くなります。年齢条件は一番若い人の年齢と年齢条件の区分設定が異なっていると補償対象外になる事態が生じるので、更新時には必ず補償内容を確認した上で更新手続きする事が大切です。

自動車保険を比較する

個別or一括見積もり 違いを比較

必要な情報を入力して金額を出す「見積もり」は、契約前に欠かせないものすが、実は個別と一括で大きな違いが。自分に合う形で申し込んでください。

→ パターンで比較!個別見積もりのとり方

→ ユーザーが比較の際に重視した項目

自動車保険選びのポイント

任意保険には、対人・対物賠償や人身傷害補償、車両保険などさまざまな種類があります。事前にチェックして重視する補償を決めることが大切です。

自動車保険会社は、ダイレクト系と代理店系の2つに大きくわけられます。双方のメリット・デメリットをきちんと踏まえて選びましょう。

人身事故の最高賠償金額は約5億円。物損事故でも約3億円にのぼるケースがあります。まずは実際の事故事例を見て任意保険の必要性を知りましょう。

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