車両保険は無駄?中古車の上手な保険の入り方
ここでは、中古車を購入する場合の自動車保険選びで注意したいポイントを説明していきたいと思います。
さまざまな補償が組み合わさった「自動車保険」
・対人賠償保険
・無保険車傷害保険
・自損事故保険
・搭乗者傷害保険
・人身傷害補償保険
・対物賠償保険
・車両保険
一般的な自動車保険では、これらの補償を総合的にカバーするものが多いのです。しかし、特定の補償をはずしたり、あるいは特定の補償を手厚くしたりといったカスタマイズが可能となっており、それによって加入者に最適な自動車保険を設計できるようになっています。
免責金額の設定も重要な「車両保険」
自動車保険は、車種・形式、使用目的、保険対象者、使用地域、年間走行距離など、保険会社ごとの算定基準により保険料が違ってきます。通常の自動車保険では、原則として「新車か中古車か」といった違いは保険料の算定基準に含まれませんから、一見、保険料への影響はないように思われます。
ただし、車両保険に関しては違います。車両保険の補償額は、契約時における契約車両の市場価値で査定されます。車は経年とともに資産価値が減少していくと考えられますから、古い車の場合は損害が発生しても補償額は少ししか支払われません。しかしその一方で、車両そのものの価値が低く査定される分、新車と比べて車両保険が割安になることも見逃せません。
また、車両保険はどんな損害まで補償するのかを定める補償範囲の設定によって、保険料が大きく異なります。さらに、免責金額(一定額以下の損害は補償しない)を設定することで、保険料を抑えることも可能です。
免責とは、例えば免責金額を10万円に設定した場合、車が故障して修理代が30万円かかったとすると、10万円は保険加入者の自己負担で、残り20万円が保険金として支払われるというものです。「数万円程度の修理なら自分で負担するが、10万円を超える負担には車両保険を使いたい」ということであれば、免責金額を10万円に設定しておけばいいということになります。また、保険を使うと等級がダウンし、翌年以降の保険料が上昇してしまうことを考えると「少々の損害に保険を使ったのでは割に合わない」という考えもできるでしょう。
車両保険はローンの有無も考慮して
中古車でも新車割引が適用されることも
中古車を買われる方は、「新車じゃないから関係ない」と思い込んでいるかもしれません。しかし、車の初度登録年月や初度検査年月から一定期間以内であれば、中古車でも新車割引の対象になる可能性があります。高い保険料を少しでもセーブできるならぜひ活用したいしくみです。