自動車保険の「型式別料率クラス」、どうやって決まる?


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同車種でも保険料が違う!「型式別料率クラス」は誰が、どのように決める? [拡大する]

同車種でも保険料が違う!「型式別料率クラス」は誰が、どのように決める?

 自動車は同じ車種であっても、年式やタイプが違えば型式が異なる。型式によって「料率クラス」が異なり、保険料に影響する。では、この「料率クラス」は誰がどのように決めているのだろうか?

■まずは型式の違いを知っておく

 たとえば、車種としては「ヴィッツ」であっても、実際には以下のように細かく分類されている。

<トヨタ ヴィッツの場合>
KSP130/NSP130/NSP135/NCP131

 自動車保険では、この型式の違いによって、同じ「ヴィッツ」であっても“異なる車”として扱われ、それぞれに型式別料率クラスがふられている。

■型式別車両料率クラスとは?

 型式別料率クラスは、「対人賠償」「対物賠償」「傷害(人身傷害・搭乗者傷害)」「車両保険」の各項目に対して1から9までの番号がふられており、各数字が大きいほど保険料は高くなる。この数字は、過去の保険金支払い実績が反映されている。過去1年間、事故により保険金が多く支払われていれば数字が大きくなり、事故が少なく、保険金の支払いが少なければ数字は小さくなる。つまり、数字が大きければ“リスクの高い車”と認識されるのだ。

■型式別車両料率クラスは誰がどう決める?

 ヴィッツを例に解説すると、世間一般に流通しているヴィッツKSP130とNSP130それぞれについて統計が取られる。その結果、仮に以下のような番号がふられたとする。

<例:KSP130>
・対人賠償:4
・対物賠償:5
・傷害(人身傷害・搭乗者傷害):4
・車両保険:3

<例:NSP130>
・対人賠償:5
・対物賠償:5
・傷害(人身傷害・搭乗者傷害):4
・車両保険:3

 この場合、過去1年間でKSP130の対物賠償が多く請求され、支払い額が多かったため型式別車両料率クラスの「対物賠償」について数字が大きくなる。同様にNSP130では車両保険が多く請求され、支払い額が多かったため型式別車両料率クラスの「車両」について数字が大きくなる。

 これらの統計結果によって、自分は事故を全く起こしていないのに、自分以外のユーザーが事故を起こすことで、保険料が値上がりする可能性がある。反対に、事故が少なければ数字は小さくなり、保険料が下がる可能性もある。

 この統計を取り、最終的な判断を下すのは損害料率算出機構だ。具体的には、すべての保険会社のデータを集計、型式ごとの事故損害率を算出し、その損害率に応じて料率クラスを決定する。各保険会社は損害料率算出機構が決定した料率クラスを使うため、保険会社A社とB社で型式別料率クラスが違う、ということは起きない。

 なお、料率クラスは1年ごとに見直しが行なわれる。毎年、保険証券などで確認すれば、自分が乗っている車が、過去1年間で事故が多かったのか少なかったのかが、ある程度把握できる。

(文/西村有樹)
フリーライター。保険や資産運用などマネー系に強く、「All About」で自動車保険ガイド記事のほか、銀行や保険会社、証券会社などの刊行物、国交省、財務省等官公庁の媒体など幅広く執筆。ほかにも雑誌「プレジデント」「ベストカー」などでも多数の記事を担当する。

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自動車保険選びのポイント

任意保険には、対人・対物賠償や人身傷害補償、車両保険などさまざまな種類があります。事前にチェックして重視する補償を決めることが大切です。

自動車保険会社は、ダイレクト系と代理店系の2つに大きくわけられます。双方のメリット・デメリットをきちんと踏まえて選びましょう。

人身事故の最高賠償金額は約5億円。物損事故でも約3億円にのぼるケースがあります。まずは実際の事故事例を見て任意保険の必要性を知りましょう。

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