自動車保険の選び方 チェックポイントを紹介
基本的な自動車保険の組み合わせ
ほかに、自分の車のための補償として「車両保険」などがある。自損事故をはじめ偶然の事故による損害が補償される。さらに、運転者の状況やニーズによっては、「弁護士費用等補償特約」や「個人賠償責任補償特約」、「原付特約」などへの加入を検討してもよいだろう。
必要な補償を見極める
たとえば事故相手への補償については、損害賠償の金額が大きくなることもあるので必要だ。では、自分や同乗者の損害をカバーする人身傷害補償保険は、自動車事故だけでなく歩行中などの事故も補償されるが必要か、車両保険は保険金額を低くして加入するのか、当て逃げや自損事故も補償するのかなど、ライフスタイルと照らし合わせながら検討してほしい。あわせて、運転者の補償範囲についても考慮しよう。家族や本人に限定したり、年齢を設定することでも保険料はおさえられる。
以下、さまざまな角度からみた選び方を紹介する。
「代理店型」か「ダイレクト型」かで選ぶ
自動車保険には、代理店で契約する代理店型と、インターネットを介して加入するダイレクト型に分けられる。ダイレクト型は、保険契約者が保険会社のサイト内で補償内容を選択して加入する仕組みだ。基本的にはインターネットでの申し込みとなるが、電話でオペレーターに相談することも可能だ。ダイレクト型の場合、保険証券を発行しないことや、人件費や手数料などのコストがかからないため、代理店型と比べると保険料が割安になることも多い。インターネット上ですぐに見積もりが取れるため、保険料がいくらになるのかを確認してみるのもいいだろう。
「事故対応やロードサービスの内容」で選ぶ
これらはあくまで大まかな傾向で、各社横並びではないので注意してほしい。実際の保険選びでは、このほかのダイレクト型と代理店型の違いも理解したうえで、各社のサービスの違いを細かく見ていくことをおすすめしたい。
「保険料」で選ぶ
これらの項目は、あくまで一般的なもの。基本的な尺度でいえば、「年齢」は若年層や高齢者の保険料が高い計算式となり、「車種」は軽自動車より3ナンバーのスポーツカーのほうが高くなる。データに基づき、リスクが高い=高い計算式とされるのだ。
事故リスクが高いドライバーほど保険料は高くなるため、過去に事故を起こした履歴のあるドライバーや18歳のドライバーなどは注意が必要だ。見積もりで複数の会社を比較すれば、保険料を安く提示してくれる会社が見つかる可能性が高い。まずは複数の会社で見積もりをとることをおすすめしたい。
「苦情内容」も参考に
【苦情内容の一例】
・担当者変更の間に車両にいたずら被害を受け、連絡が取れない。また、車両保険金額の説明も不十分
・自動車事故の際、相手方保険会社と連絡を取ったが、担当者の言動や対応に不満
・保険会社の手続きミスによって解約日に誤りがあり、不利益を被った
主に担当者の態度や言動に対する不満、商品や契約に関する説明不足、手続きの認識ミスといったものが多いが、特に自動車事故発生時といった重大な局面に際しては、保険会社の対応次第でさらに困った状況が生じることもある。上記のような苦情事例をもとにした場合、「電話による事故受付」や「事故対応の体制」など、契約したあとの事項こそしっかりチェックしたいポイントとなるだろう。
自動車事故となった時は気が動転するもの。いざというとき何を優先に考えるのか、今一度検討してみよう。