大学生の自動車保険料はなぜ高い?保険料を抑える方法を解説

大学生の自動車保険料はなぜ高い?保険料を抑える方法を解説

大学生が自動車保険に加入する際、保険料が高くて負担が大きいと感じる人は多いのではないでしょうか。
いくつかの要因が重なることで、大学生の保険料はどうしても高くなってしまいます。

ここでは、大学生の保険料が高くなる理由と、それでも自動車保険に入るべき理由のほか、保険料を抑えるための方法について解説します。

mokuji目次

  1. 大学生の自動車保険料が高くなる理由
    1. 年齢が若いから
    2. 等級が低いから
  2. 保険料が高くても大学生が自動車保険に入ったほうがいい理由
  3. 自動車保険の保険料を抑えるには?
    1. 自分に合った補償内容にする
    2. ダイレクト型の自動車保険にする
    3. セカンドカー割引を利用する
    4. 家族の等級を引き継ぐ
  4. 高くなりがちな大学生の自動車保険料は、上手に抑えよう

大学生の自動車保険料が高くなる理由

大学生が自動車保険に加入した際、なぜ保険料が高くなってしまうのでしょうか。
まずは、大学生の保険料が高くなる理由を解説します。

年齢が若いから

自動車保険には、運転者年齢条件というものがあります。
これは、補償対象とする契約車両の運転者の年齢を制限するものです。

交通事故は、10代や20代の初めといった、運転経験が少ない世代が起こしやすい傾向があります。

そのため、保険会社はリスクを考慮して、事故の多い世代は自動車保険の保険料を高く、反対に事故の少ない世代は、保険料を低く設定しているというわけです。

保険会社によって、年齢条件の区分が変わる場合がありますが、下記のような区分がよく用いられています。

■自動車保険の運転者年齢条件の区分

区分

補償対象の範囲

全年齢補償

運転者の年齢を問わず補償する

21歳以上補償

運転者が21歳以上の場合のみ補償する

26歳以上補償

運転者が26歳以上の場合のみ補償する

このうち、最も保険料が高いのは「全年齢補償」という区分です。

運転者が20歳以下であれば、この区分を選ぶことになります。

大学生は、年齢が20歳前後の人が多く、この区分を選ぶ必要があるため、保険料が高いと考える人が多いのでしょう。

等級が低いから

自動車保険の保険料は、等級によっても大きく左右されます。

等級は1等級から20等級まであり、数字が大きいほど保険料の割引率も大きくなります。

新規契約時の等級は6等級で、自動車保険を使うことがなければ、更新の際に等級が1つ上がりますが、事故を起こして自動車保険を使うと、翌年の等級が下がるという仕組みです。

大学生は、自動車保険に入って間もないということもあり、保険料の割引率の小さい6等級や7等級といった低い等級であることがほとんどなので、保険料はどうしても高くなってしまいます。

保険料が高くても大学生が自動車保険に入ったほうがいい理由

大学生にとって、自動車保険の保険料は高くなりがちです。

自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)に入っているから、自動車保険は必要ないと考えている人もいるでしょう。

しかし、自賠責保険だけでは、事故を起こしたときの補償が不十分な可能性があります。

そもそも、自賠責保険は、他人に与えた人的損害を補償するための保険であるため、自分自身のケガや自動車の損害、相手の自動車やバイクへの損害は補償対象外です。

また、自賠責保険の保険金は、傷害で120万円、死亡事故の場合で3,000万円、後遺障害の場合でも4,000万円が限度で、それ以上の額は補償されません。

しかし、下記のように、高額賠償額が請求されるケースもあります。

■交通事故によって相手に死亡・後遺障害を負わせてしまった場合の高額賠償額の例

賠償額

損害

被害者

5億2,853万円

死亡

41歳男性、眼科開業医

4億5,381万円

後遺障害

30歳男性、公務員

4億5,375万円

後遺障害

50歳男性、コンサルタント

4億5,063万円

後遺障害

19歳男性、大学生

4億3,961万円

後遺障害

58歳女性、専門学校教諭

※損害保険料率算出機構「2023年度 自動車保険の概況」

このような場合は、自賠責保険の保険金で、賠償額のすべてをまかなうことはできません。

万一の事態に備えるためにも、任意保険である自動車保険に入ることをおすすめします。

十分な補償内容を持つ自動車保険に加入しておくことが、安心して自動車を運転するためのポイントです。

自動車保険の保険料を抑えるには?

自動車保険の保険料を抑えるには?

大学生にとって、自動車保険の保険料は大きな負担となりますが、工夫によって抑えることが可能です。

ここでは、自動車保険の保険料を抑えるための具体的な方法を紹介します。

自分に合った補償内容にする

自動車保険の保険料を抑えるためには、自分に合った補償内容を選ぶことが大切です。

例えば、新車ではなく中古車に乗っている人が車両保険に入っているなら、見直したほうがいい場合があります。

車両保険で支払われる保険金は、契約車両の時価相当額をもとに算出されるため、年式が古い車は支払われる保険金額が少なくなります。

支払っている保険料のバランスを考え、必要かどうか検討したほうがいいでしょう。

ダイレクト型の自動車保険にする

自動車保険には、「代理店型」と「ダイレクト型」の2種類があります。

代理店型の自動車保険は、保険会社と顧客のあいだに代理店が入り、顧客は代理店とやりとりをして保険契約を結びます。

「通販型」とも呼ばれるダイレクト型の自動車保険は、代理店を通さずに、顧客と保険会社が直接やりとりを行うというもの。契約の手続きは、主にインターネット上で行われます。

自動車保険のことがよくわからない人にとっては、代理店型のほうが、保険選びのアドバイスなどを代理店の担当者が行ってくれるといったメリットがあります。

その反面、代理店が入ることによる中間コストがかかるため、ダイレクト型よりも保険料が割高になるというデメリットも。

保険料を抑えるという視点では、ダイレクト型の自動車保険を選んだほうがいいでしょう。

セカンドカー割引を利用する

保険会社によっては、2台目以降の車の自動車保険を契約した場合、セカンドカー割引という制度が用意されています。

前述のとおり、新たに自動車保険に加入すると、等級は6等級からスタートしますが、セカンドカー割引が適用されると、2台目以降の等級は、等級が1つ上がった7等級からスタートすることが一般的です。

そのため、通常の新規加入よりも保険料が抑えられるというメリットがあります。

セカンドカー割引の記名被保険者は、1台目の保険契約の記名被保険者と同居している親族でもOKなので、いっしょに住んでいる父親が自動車保険に入っていれば、その子供がセカンドカー割引を受けることが可能です。

セカンドカー割引の適用条件は「1台目の車の等級が11等級以上であること」「2台目以降の車はこれまで自動車保険に入ったことがないこと」といったものがあります。

保険会社によって条件が異なる場合もありますので、利用する際は確認するようにしましょう。

家族の等級を引き継ぐ

同居している家族の等級を引き継いで、自動車保険の保険料を抑えるという方法もあります。

家族が長期間無事故で高い等級を保持している場合、その等級を引き継げば、新規加入の場合に比べて保険料を大幅に抑えることが可能です。

同居している父親の等級を子供が引き継いだ場合、父親が新たに自動車保険を契約する際は、6等級(セカンドカー割引を使えば7等級)からのスタートになりますが、自動車保険によっては家族全体の保険料が安くなることがあります。

家族の等級を引き継ぐ際にはさまざまな条件がありますので、保険会社に確認してみてください。

高くなりがちな大学生の自動車保険料は、上手に抑えよう

大学生の自動車保険の保険料が高くなるのは、年齢や等級、免許取得後の期間などが大きく影響しています。

しかし、自賠責保険だけでは十分な補償が得られないため、自動車保険への加入は必須です。

自分に合った補償内容を選んだり、ダイレクト型の自動車保険やセカンドカー割引を利用したりすることで、保険料を上手に抑えるようにしましょう。

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