自動車保険は毎年変える方がいい?乗り換えのメリットデメリットを解説

自動車保険は毎年変える方がいい?乗り換えのメリットデメリットを解説

自動車保険は毎年更新されるため、契約を継続するか、新しい保険会社に乗り換えるかで迷うこともあるでしょう。

特に近年は保険料の見直しや、新規契約者向けの特典が増えており、乗り換えの選択肢が注目されています。一方で、乗り換えによる手間や継続者向けサービスの利用ができなくなるといったデメリットも無視できません。

本記事では、自動車保険を毎年変えるメリットやデメリットをわかりやすく解説し、どのような人に向いているかをご紹介します。また、保険を見直す際のポイントや注意点よくある質問にも触れています。

自分に最適な自動車保険を選び、安心して運転を楽しむための参考にしてください。

mokuji目次

  1. 自動車保険を毎年変えるメリット
    1. 新規契約者向けに割引サービスがある
    2. 等級を引き継ぐことが可能
    3. 自分に合うプランを選択できる
    4. 保険料は毎年変動がある
  2. 自動車保険を毎年変えるデメリット
    1. 継続者向けのサービスが利用できない
    2. 手続きや見直しの手間がかかる
    3. 事故を起こした場合は乗り換え時から保険料が値上がる
  3. 自動車保険を毎年変えるのに向いている人は?
    1. 保険料を見直したい人
    2. 今の保険のサービスに不満がある人
  4. 自動車保険を見直す際の注意点
    1. 自動車保険の乗り換えタイミングに注意する
    2. 満期日の数ヵ月前から検討する
    3. 補償内容を十分確認する
    4. 自動契約特約がある場合は解約連絡をする
  5. 自動車保険に関するよくある質問
    1. 自動車保険の解約を伝えるのが気まずいときは?
    2. 自動車保険を見直すのにおすすめのタイミングは?
    3. 申告した走行距離を超えたらどうなる?
  6. 自動車保険は定期的に見直しをしよう

自動車保険を毎年変えるメリット

自動車保険を毎年変えるメリット

自動車保険を継続するか、新しい保険会社に乗り換えるか悩む方は多いでしょう。実は、毎年保険会社を変更することで、保険料を大きく抑えられる可能性があります。

保険会社では新規契約者向けの割引が充実していることが多く、また満期日に合わせて変更すれば等級も引き継げるため、デメリットは少なくなります。

自動車保険を毎年変えるメリットには、以下があります。
●新規契約者向けのサービスがある
●等級を引き継げる
●自分に合うプランを選択できる
●保険料は毎年変動がある
以降では、これらのメリットについて解説します。

新規契約者向けに割引サービスがある

保険各社は新規の顧客獲得のため、さまざまなサービスやキャンペーンを用意しています。新規契約での割引は、数千円から2万円程度になることもあり、大きなメリットとなります。

特にインターネットからの申し込みには、保険料の割引が適用されるケースが多く見られます。ただし、電話や代理店経由での申し込みでは、割引が適用されないことや割引自体がない場合もあるため注意が必要です。

等級を引き継ぐことが可能

保険会社を変更しても、現在の等級をそのまま引き継ぐことができます

新規契約」という言葉から、等級の引き継ぎはできないと勘違いする方もいますが、満期日に合わせて乗り換えれば心配ありません。しかも、満期日に合わせて保険会社を変更すれば、無事故の場合は等級が1つ上がった状態からスタートすることができます
なお、一部の共済保険は、乗り換え時に等級を引き継げない場合もあるため、事前に確認が必要です。

自分に合うプランを選択できる

保険会社は、ロードサービスや安全運転による割引など、独自のサービスを提供しています。毎年保険を見直すことで、そのときのライフスタイルに合った最適なサービスと出会える可能性が高まります。

特に、保険料を抑えたい方は代理店型からインターネット型に乗り換えることで、内容等によっては数万円単位で安くなる場合もあります。

保険料は毎年変動がある

自動車保険の保険料は、前年の事故発生状況や保険会社の業績を反映してほぼ毎年改定されています。そのため、ある年に最も安かった保険会社が翌年も最安値になるとは限りません。

特に最近は、告知のないまま保険料を改定する保険会社も多く、知らずに継続して同じ保険会社と契約していると、気づかないうちに割高な保険料を支払っている可能性があります。

自動車保険を毎年変えるデメリット

自動車保険を毎年変えるデメリット

自動車保険の乗り換えには、保険料を抑えられるメリットがある一方で、いくつかの注意点も存在します。保険料の優遇だけでなく、契約者に合わせて最適な選択ができるよう、デメリットについても理解しておく必要があります。

自動車保険を毎年変えるデメリットとして、以下が挙げられます。
●継続者向けのサービスが利用できない
●手続きや見直しの手間がかかる
●事故を起こした場合は乗り換え時から保険料が値上がる
それでは、具体的にどのような点に気をつける必要があるのか解説します。

継続者向けのサービスが利用できない

近年は継続者向けの特典を設ける保険会社が増加傾向にあります。内容は会社によって異なりますが、継続年数に応じて保険料の割引率が上がる制度を導入しているケースもあります。

例えば、2年目は1%、3年目は1.5%、4年目以降は2%というように、契約を更新するごとに割引率が増加していく仕組みを採用している保険会社も存在します。

ただし、最大年数の制限があることがほとんどですので、サービス内容は事前によく確認しておくことが重要です。

手続きや見直しの手間がかかる

インターネットから簡単に申し込みができるようになったとはいえ、毎年の乗り換えには、保険内容の見直しが必要になりますし、手続きの手間もかかります。そもそもインターネットでの申し込み自体に抵抗を感じる方もいるでしょう。

一方で、自動継続特約がある場合は満期日までに手続きをする必要がなく、同じ条件で自動的に契約が更新されますので手間はかかりません

事故を起こした場合は乗り換え時から保険料が値上がる

事故を起こして保険を使った場合、等級が下がることで保険料が高くなります。通常は次年度からの適用となりますが、保険期間中に他社へ乗り換えると、その時点で下がった等級が適用されることになります。

つまり、現在の保険会社で継続契約していれば次の更新まで高い等級を維持できるところ、乗り換えによって早期に保険料が値上がりしてしまうのです。

事故を起こした後の保険の乗り換えの際は慎重に検討しましょう。

自動車保険を毎年変えるのに向いている人は?

自動車保険を毎年変えるのに向いている人は?

自動車保険を毎年変えることがすべての人にとって必ずしもメリットがあるとは限りません。一方で、特定の条件やニーズを持つ人にとっては、大きなメリットを得られる可能性があります。

保険料の節約や保険サービスの向上を目指す方にとって、毎年の保険の見直しは効果的な選択肢となるでしょう。

保険料を見直したい人

代理店経由で契約している保険を見直し、インターネット割引などが適用される保険会社へ乗り換えることで、保険料を大幅に抑えることができます。

とりわけ、新規契約者向けの割引制度を効果的に活用することで、保険料を節約できる可能性が高まります。保険料の節約を重視する方にとって、保険会社の乗り換えは有効な選択肢といえるでしょう。

今の保険のサービスに不満がある人

保険会社各社では、ロードサービスや安全運転による保険料の割引など、独自のサービスを展開しています。現在のサービスに不満を感じている方は、自分のライフスタイルに合った別の保険会社のサービスを検討してみると良いでしょう。

例えば、ロードサービスの対応範囲事故時の対応品質保険料の支払い方法など、保険会社によってサービス内容は大きく異なります。

自分のニーズに合った保険会社を選ぶことで、サービスへの満足度を高められる可能性があります。

自動車保険を見直す際の注意点

自動車保険を見直す際の注意点

自動車保険を乗り換える際には、いくつかの重要な注意点があります。慎重に検討しないと、保険料が予想以上に高くなったり、必要な補償が受けられなくなったりする可能性があります。

自動車保険の乗り換えを検討する際は、以下のポイントに注意が必要です。
●自動車保険の乗り換えタイミングに注意する
●満期日の数ヵ月前から検討する
●補償内容を十分確認する
●自動契約特約がある場合は解約連絡をする
以降では、これらの注意点について解説します。

自動車保険の乗り換えタイミングに注意する

自動車保険の乗り換えは、現在の契約の満期日に合わせることが最も望ましい選択です。満期日より前に解約して他社に乗り換えると、2つの面で不利益が生じる可能性があります。

自動車保険の保険料を一括で支払っている場合契約期間の途中で解約すると解約返戻金が発生します。しかし、この返戻金は残りの期間を月割りで計算した金額よりも少なくなることが一般的です。

また、無事故で等級が上がるタイミングも遅くなってしまいます。

通常は満期日を迎える際に等級が上がりますが、満期日前に解約すると、新しい保険会社での契約開始から1年後まで等級が上がりません。結果として、より高い保険料を支払うことになってしまう可能性があります。

満期日の数ヵ月前から検討する

保険の見直しは、満期日の2〜3か月前から始めることをおすすめします。保険会社によっては保険開始日の30日以上前に契約すると割引が適用されるケースもあります。

特に気をつけたいのは、契約の空白期間です。解約日と新しい保険の補償開始日の間に8日以上の空白期間が生じると、等級がリセットされてしまいます。そのため、余裕を持って手続きを進めることが重要です。

なお、もし8日以上の空白期間が生じてしまう場合は、「中断証明書」を発行してもらうなどの対応をしましょう。

補償内容を十分確認する

保険料の安さに目を奪われ、必要な補償が含まれていない保険に加入してしまうケースがあります。実際に事故が起きてから補償不足に気付いても手遅れです。

対人・対物賠償や車両保険の補償範囲、ロードサービスの内容などは、保険会社によって大きく異なります。保険料と補償内容のバランスを十分に確認しましょう。

自動契約特約がある場合は解約連絡をする

自動更新特約が付いている場合、満期日が近づいても何も連絡しないと自動的に契約が更新されてしまいます。自動車保険は1台の車両につき1つの契約しかできないため、二重契約になると手続きが煩雑です。

早めに解約の意思を伝えることで、スムーズに希望の保険に切り替えることができます。自動更新特約の有無は、保険証券で確認しておきましょう。

自動車保険に関するよくある質問

自動車保険に関するよくある質問

自動車保険の見直しや乗り換えを検討する際、さまざまな疑問が浮かぶものです。

ここでは、特によくある質問について解説していきます。自動車保険に関する不安や迷いを解消する参考にしてください。

自動車保険の解約を伝えるのが気まずいときは?

契約中の保険代理店と良好な関係を築いている場合、解約を伝えるのに抵抗を感じることがあるでしょう。そのような場合は満期日を迎えるタイミングで保険を切り替えるのがおすすめです。

担当者に直接伝えるのが気まずい場合は、保険会社のコールセンターや窓口を利用する方法もあります。代理店を介さずに手続きを進められるため、比較的スムーズに乗り換えることができます。

自動車保険を見直すのにおすすめのタイミングは?

結婚や出産による家族構成の変化、運転者の年齢変更、車の使用目的の変更など、ライフスタイルが変わるタイミングは保険の見直しに適しています。子どもが運転免許を取得する場合や通勤・通学での利用が始まる場合などもこれに当たります。

また、毎年の更新案内が届く時期も、保険の見直しの好機です。現在の補償内容が自分のニーズに合っているか、より良い条件の保険がないかを検討してみましょう。

申告した走行距離を超えたらどうなる?

自動車保険の保険料は、一般的に走行距離が長いほど高く設定されています。これは、走行距離が長いほど事故のリスクが高まると考えられるためです。

申告した走行距離を超過した場合の取り扱いは保険会社によって異なります。中には報告義務がある保険会社もありますので、その場合は超過が判明した時点での報告が必要です。報告を受けて契約内容が変更されると、追加の保険料が必要になることもあります。

なお、意図的に走行距離を少なく申告すると、補償を受けられなくなったり契約が解除されたりするケースもあります。正直に申告して、適切な補償を受けられる状態を維持することが大切です。

自動車保険は定期的に見直しをしよう

自動車保険を毎年変えることは、新規契約者向けの割引を受けられるメリットがある一方で、手続きの手間がかかるというデメリットもあります。加えて、満期日の前に途中解約してしまうと、等級の進行が遅くなったり、解約返戻金が少なくなったりする可能性もあります。

大切なのは、ライフスタイルの変化や自分のニーズに合わせて適切なタイミングで保険を見直すことです。特に満期日の2〜3か月前には、必ず補償内容や保険料を確認し、自分に合った保険を選択しましょう。

オリコン顧客満足度ランキングでは、自動車保険の加入者へのアンケート調査をもとに算出した「自動車保険 顧客満足度ランキング」を発表しています。

自動車保険への加入を検討される際はこちらもぜひご参考いただき、自分に合ったより良い選択肢を見つけてみてください。

※本記事では一般的な例をもとに情報をまとめています。各社の商品やプランによっては当てはまらないケースもあります。また、情報は公開日現在のものです。各種状況や法令情報等につきましては、公的機関等で最新情報をご確認ください。
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