親から子どもへ 自動車保険の等級“引き継ぎ”テクニック


【自動車保険ランキング】自動車保険、保険料で選ぶなら?

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同居している家族の保険を掛け替えるテクニック(写真はイメージ)

 自動車保険料を安くするため、同居している家族の保険を掛け替える“等級の引継ぎ”というテクニックがある。手間がかかりそうだが、意外と簡単でメリットは十分にあるので、紹介する。

■自動車保険の掛け替えとは?

 例を挙げるなら「今度娘が車を買うので、お父さんの保険を娘に掛け替える。お父さんは新規で保険に入り直す」ということ。このテクニックを使うと、娘は父親の持っていた等級になるため、そのまま保険に加入するより保険料がかなり抑えられる。

 保険料の一例としては以下のようになる。

【自動車保険掛け替え 保険料見積もりの例1】
・娘(20歳)がそのまま保険に入った場合
6等級からスタート 年間保険料14万4430円

・娘(20歳)が父親の保険を掛け替えた場合
20等級からスタート 年間保険料4万6380円

 娘の契約で比べれば約10万円も安く保険に入れることになる。なお、父親は自分の保険を娘に譲ったので、そのまま車を継続して乗るなら、自分は新たに保険に入り直す必要がある。その場合の保険料は次のようになる。

【自動車保険掛け替え 保険料見積もりの例2】
・父(52歳)がそのまま保険を継続した場合
20等級にて継続  年間保険料2万5290円

・父(52歳)が娘に保険を譲り、新規で入り直した場合
6等級にてスタート  年間保険料4万7740円

 父親の保険料は2万円程度アップすることになるが、父娘のトータルでは8万円程度安くなることになる。条件が合うならば、このテクニックを活用してみよう。

■保険を掛け替える条件

 このテクニックを使うにはいくつかの条件がある。まず、次の前提条件1か2をクリアしなければならない。

【前提条件1】
「車を新たに購入した」
 現在、父親が1台所有しているが、それ以外でもう1台購入するということ。買換えや、元々所有していた車では保険の掛け替えはできない。

【前提条件2】
「現在の車を廃車にする」
 父親の車を廃車にするなら、20等級を引き継ぐのは新規で買った車以外でも可能となる。

 前提条件をクリアしたうえで、保険の掛け替えの相手についての条件をクリアする。保険を掛け替える相手の条件としては、「契約者の配偶者(内縁でも可)」「契約者の同居の親族」「配偶者の同居の親族」となる。娘は親族となるが“同居”が条件。配偶者を除いて、同居以外は保険の掛け替えは認められない。

■実際の手続きはカンタン

 条件がクリアできるようなら、実際の手続きに移る。まず新車の納車日が決まったら、保険会社に連絡して「車を新しく買うので、家族間で等級の引き継ぎをしたい」と担当者に伝え、あとは指示に従えば良いだろう。必要に応じて書類などを用意すれば完了する。

 具体的なフローとしては以下になる。

<保険を掛け替える(等級を引き継ぐ)際の流れ>
1. 現在の契約で親の車Aから子どもの車Bへ、車両入替の申請をする
2. 車Bへの車両入替後、保険名義を親から同居の子どもに替える
3. 親の車Aは親の名義で任意保険に新規加入する

 最後に、父親の保険の等級が大きくないと手間がかかるだけで割に合わない可能性もある。そのため、事前に保険を掛け替えた場合の試算を取るといいだろう。

(文/西村有樹)
フリーライター。保険や資産運用などマネー系に強く、「All About」で自動車保険ガイド記事のほか、銀行や保険会社、証券会社などの刊行物、国交省、財務省等官公庁の媒体など幅広く執筆。ほかにも雑誌「プレジデント」「ベストカー」などでも多数の記事を担当する。

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