自動車保険は年払いがお得?メリットや保険料を節約する方法を解説

自動車保険は年払いがお得?メリットや保険料を節約する方法を解説

自動車保険の保険料は、一般的に月払い(分割払い)あるいは年払い(一括払い)のいずれかの支払い方法を選ぶことが可能です。では、自動車保険料を年払いにすると、どのようなメリットがあるのでしょうか。

この記事では、自動車保険の2種類の支払い方法の違いや、年払いのメリット・デメリットのほか、保険料の節約方法についてご紹介します。
ファイナンシャルプランナー 金子賢司

監修者ファイナンシャルプランナー 金子賢司

東証一部上場企業で10年間勤務後、業務中の交通事故を機に福利厚生や社会保障に関心を持ち、学びを深める。

現在はファイナンシャルプランナーとして、個人・法人の相談対応やテレビ番組のコメンテーター、セミナー講師(年約100件)として活動。健康とお金を軸に豊かなライフスタイルを発信している。

mokuji目次

  1. 自動車保険の支払い方法は大きく2種類
    1. 月払い(分割払い)
    2. 年払い(一括払い)
  2. 自動車保険の保険料を年払いにするメリット
    1. 保険料を節約できる
    2. 支払いの手間が少ない
    3. 支払い方法の選択肢が多い
  3. 自動車保険の保険料を年払いにするデメリット
    1. 年に1度は多額の支出が発生する
    2. 途中解約の場合は総支払額が高くなることがある
  4. 「月払い」と「年払い」はどっちが得?選び方のポイント
    1. 月払い(分割払い)がおすすめな人の特徴
    2. 年払い(一括払い)がおすすめな人の特徴
  5. 自動車保険の保険料を節約する方法
    1. 補償内容や特約の重複がないか見直す
    2. 「年齢条件」と「運転者の範囲」を正しく設定する
    3. 車両保険の免責金額設定やプランを変更する
    4. ダイレクト型(ネット保険)を含め複数の保険会社を比較する
  6. 自動車保険の保険料を節約するには保険会社を比較検討しよう

自動車保険の支払い方法は大きく2種類

自動車保険の支払い方法は大きく2種類

自動車保険の支払い方法は、大きく分けると月払い(分割払い)年払い(一括払い)の2種類がありますが、会社により回数や条件が異なります。まずは、自動車保険の2種類の支払い方法がどのようなものか見ていきましょう。

項目

月払い(分割払い)

年払い(一括払い)

支払回数

年11回〜12回(分割)

年1回(一括)

保険料総額

年払いより高い(割増あり)

安い(割増なし)

1回あたりの負担

少ない

大きい

主な決済方法

クレカ、口座振替など(限定的)

クレカ、銀行振込、コンビニ等

途中解約時

月割計算(損失が少ない)

短期料率で計算(割高になる傾向)

月払い(分割払い)

月払いは、自動車保険の年間保険料を12回に分け、毎月、1ヵ月相当分を支払う方法です。

分割した場合は、年間保険料に分割手数料が上乗せされます。分割回数は保険会社によって異なり、初月のみ2ヵ月分を支払って11回になる場合もあるので、保険会社ごとに確認が必要です。

なお、月払いには、保険会社の月払いを使う方法と、クレジットカード会社の分割払い・リボルビング払い(リボ払い)を使う方法が用意されています。

年払い(一括払い)

年払いは、1年分の自動車保険の保険料を一括で支払う方法です。保険料をまとめて支払う年払いは、手数料が発生しません。そのため、年間の保険料総額は月払い(分割払い)よりも安く抑えられるのが一般的です。

月払いの場合、保険会社によって異なるものの、年間保険料に対して約5%の割増が発生するケースが多く見られます。年払いを選べば、この割増分をそのまま節約できることになります。

また、年払いは月払いに比べて、支払い方法(決済方法)の選択肢が広い傾向にあるのも特徴です。

月払いの場合はクレジットカード払いや口座振替に限定されるケースが多い一方で、年払いではクレジットカード払いに加え、銀行振込・口座振替・コンビニ払いなど、複数の決済手段から選べます。

自身に都合のよい支払い方法が決まっている人にとっては、年払いのほうが柔軟に対応できるでしょう。

自動車保険の保険料を年払いにするメリット

自動車保険の保険料を年払いにするメリット

自動車保険の保険料を年払い(一括払い)にすると、お得になる場合があります。ここでは、自動車保険の保険料を年払いにするメリットについて解説します。

保険料を節約できる

自動車保険を年払いにした場合、自動車保険料の総支払額は月払い(分割払い)より安くなります。なぜなら、まとめて支払うため、年間保険料に加算される分割手数料がかからないからです。

ちなみに、保険会社の月払いを選んだ場合の分割手数料は、年間保険料の5%程度です。

支払いの手間が少ない

自動車保険に年払いで加入した場合、支払いは契約した月に行います。次の支払いは1年後の同月になるため、支払いにかかる手間が少ないのはメリットといえるでしょう。

支払い方法の選択肢が多い

自動車保険を年払いにすると、月払いよりも支払い方法(決済方法)の選択肢が多い傾向があります。選択肢の数は保険会社によって異なるものの、銀行振込・振替やクレジットカード払いのほか、コンビニ払いやスマホ決済も選択可能です。

一方、月払いの場合の選択肢は、クレジットカード払いか口座振替に限られているケースが多く見られます。

自動車保険の保険料を年払いにするデメリット

自動車保険の保険料を年払いにするデメリット

自動車保険の保険料を年払い(一括払い)にした場合、いくつか気をつけたいことがあります。続いては、自動車保険の保険料を年払いにするデメリットを解説します。

年に1度は多額の支出が発生する

自動車保険の保険料を年払いにするデメリットのひとつは、年に1度、多額の保険料を支払う必要に迫られることです。

月払い(分割払い)に比べると支払い頻度は少ないものの、1回に支払う金額は高くなるため、保険料を支払うためのまとまったお金を用意しておく必要があります。

途中解約の場合は総支払額が高くなることがある

年払いで契約した自動車保険を途中解約すると、支払い済みの保険料は解約払戻金として返還されることになります

ただし、解約払戻金は「短期料率(短期率)」という係数にもとづいて算出されるため、返金額は、実際に支払った保険料より少なくなるのが一般的です。結果として年払いの総支払額が分割払いより高くなるケースも起こりうるので、注意が必要です。

また、返金する口座を指定するといった追加手続きが求められる場合もあります。

「月払い」と「年払い」はどっちが得?選び方のポイント

「月払い」と「年払い」はどっちが得?選び方のポイント

自動車保険の払込方法は、単に「分けて払うか、一度に払うか」という違いだけではありません。最終的な支払総額や、途中解約時に返金される金額にも影響を与えるため、慎重に選ぶ必要があります。

総額だけを見れば年払い(一括払い)のほうが安くなるのが一般的ですが、家計の状況や今後の予定によっては、月払い(分割払い)を選んだほうがメリットの大きいケースもあるでしょう。

ここでは、それぞれの支払い方法がおすすめな人の特徴をご紹介します。

月払い(分割払い)がおすすめな人の特徴

月払い(分割払い)は、1回あたりの支払額を抑えたい人に向いている支払い方法です。以下のような特徴に当てはまる人は、月払いを検討してみてもよいでしょう。

まず、複数台の車を所有しており、各車の自動車保険の更新時期が重なるような場合は、一括払いの負担が一時期に集中してしまいます。月払いを選ぶことで、保険料の支出を毎月に分散でき、家計への影響を分散できるのがメリットです。

また、近い将来に車を手放す予定がある人や、保険会社の乗り換えを検討している人など、途中解約の可能性がある場合も月払いが有利になりやすいといえます。

前述のとおり、年払いで途中解約すると短期料率が適用され、返金額が少なくなる場合があるのに対し、月払いであれば解約月までの保険料を支払うだけで済みます

さらに、初めて自動車保険に加入する人や等級が低い若年層のドライバーは、年間保険料が高くなりがちです。まとまった金額を一度に支払うのが負担になる場合には、月払いで毎月の収入から少しずつ保険料を支払うほうが、家計を管理しやすいでしょう。

年払い(一括払い)がおすすめな人の特徴

年払い(一括払い)は、保険料の総額をできるだけ抑えたい人に適した支払い方法です。以下のような特徴に当てはまる人は、年払いを選ぶメリットが大きいといえるでしょう。

手元資金に余裕があり、トータルの保険料総額を少しでも安く抑えたい人にとっては、分割手数料がかからない年払いが適しています。割増分は毎年の固定費として積み重なるため、長い目で見れば節約効果は無視できない額になるでしょう。

また、クレジットカードの管理や毎月の引き落とし確認を面倒に感じる人にとっても、年に1回の支払いで完了する年払いは手間が省けます。引き落とし日の残高不足による未払いリスクもなくなるため、うっかり支払いを忘れてしまう心配がある人にも向いている方法です。

さらに、保険の乗り換えや車の売却の予定がなく、契約を満期まで継続する予定がある人であれば、途中解約時のリスクを気にする必要もありません。

こうした人は、年払いのメリットを十分に活かせます。

自動車保険の保険料を節約する方法

自動車保険の保険料を節約する方法

自動車保険の年払い(一括払い)は月払い(分割払い)よりお得ですが、年に1度の支出が大きくなるデメリットがあります。保険料を節約するには、支払い方法以外を見直すことも考えましょう。

最後に、自動車保険の保険料の節約方法についてご紹介します。

補償内容や特約の重複がないか見直す

自動車保険の保険料を節約するには、まず補償内容を見直すといいでしょう。保険加入時と比べて、自分のライフスタイルに合わなくなっている過剰な補償や重複する補償はないか、不要な特約はないかなどを見直すことで、保険料を節約することが可能です。

「年齢条件」と「運転者の範囲」を正しく設定する

自動車保険は、運転者の年齢や補償対象となる運転者の範囲などに応じて保険料が決まります。保険加入時から変えていない「年齢条件」や「運転者の範囲」を正しく設定し直すことで、保険料の割引率が上がる可能性があり、保険料の節約につながります。

車両保険の免責金額設定やプランを変更する

事故に遭った自分の車の修理代などを補償する車両保険は、一般型と、補償を限定することで保険料を抑えられるエコノミー型の2種類に大別されます。

車両保険に加入している場合、一般型からエコノミー型に変更したり、免責金額(自己負担額)を高めに設定したりすると、保険料を抑えることができるでしょう。

ダイレクト型(ネット保険)を含め複数の保険会社を比較する

自動車保険の保険料は、代理店を通じて加入する代理店型と、インターネットや電話などで直接保険会社と契約するダイレクト型といった保険会社のタイプによって異なる場合があります。

複数の保険会社に見積もりを出してもらい、比較検討することで保険料を節約できる可能性があります。

自動車保険の保険料を節約するには保険会社を比較検討しよう

自動車保険の年払い(一括払い)には、総支払額が月払い(分割払い)に比べて安いなどのメリットがあります。ただし、途中解約しにくいなどのデメリットもあるため、支払い方法の選択には注意が必要です。

また、支払い方法の選択以外にも、自動車保険の補償内容や適用条件を見直したり、保険会社を比較検討したりすることで、保険料を節約できる可能性があります。

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ファイナンシャルプランナー 金子賢司

監修者ファイナンシャルプランナー 金子賢司

東証一部上場企業(現在は東証スタンダード)で10年間サラリーマンを務める中、業務中の交通事故をきっかけに企業の福利厚生に興味を持ち、社会保障の勉強を始める。

以降ファイナンシャルプランナーとして活動し、個人・法人のお金に関する相談、北海道のテレビ番組のコメンテーター、年間約100件のセミナー講師なども務める。趣味はフィットネス。健康とお金、豊かなライフスタイルを実践・発信しています。

・CFP ®資格(資格番号:90260739)
・日本FP(ファイナンシャルプランナー協会)幹事

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