自動車保険のASV割引とは?適用の条件や期間について
AEBは、2021年11月以降に販売する、国産の新型乗用車には装着が義務付けられました。段階的に、輸入車の新型車や国産継続生産車にもAEBの装着義務化が検討されているため、今後新車を購入する場合、ASV割引が適用される可能性は高そうです。
今回は、ASV割引とは何か、適用の条件や期間などについてご紹介します。
ASV割引はAEB搭載車に対する割引制度
ASVは「Advanced Safety Vehicle」の略で、ドライバーの安全運転を支援するシステムが搭載された「先進安全自動車」を指します。一口にASVといっても、AEBやACC(定速走行・車間距離制御装置)、ESC(横滑り防止装置)など、搭載されている機能はメーカーや車種によってさまざまです。
ASV割引は、ASVの中でも特にAEBが搭載された車に対する割引制度で、そのため「AEB割引」「自動ブレーキ割引」とも呼ばれています。なお、日産はインテリジェントエマージェンシーブレーキ、スバルはプリクラッシュブレーキなど、自動車メーカーによってAEBの名称は異なるため、注意してください。
ASV割引の適用条件
・自家用普通乗用車(3ナンバー)、自家用小型乗用車(5ナンバーまたは7ナンバー)、自家用軽四輪乗用車(軽自動車)のいずれかである
・メーカー標準またはメーカーオプションのAEB(衝突被害軽減ブレーキ)が搭載されている
・自家用普通乗用車と自家用小型乗用車は発売から3年以内の型式である
なぜASV割引の期間は3年以内に限られる?
自家用普通乗用車と自家用小型乗用車は、発売から4年後に型式別料率クラスが設定されます。型式別料率クラスとは、型式(車種)ごとに事故実績を踏まえ、17段階(自家用軽四輪乗用車は3段階)のクラスを設定しているものです。損害保険料率算出機構が算出しており、クラスが低いほど事故のリスクが低いとされ、保険料が割引かれます。
発売3年以内の車は実績データが少なく、型式別料率クラスに反映できないため、新車価格帯や排気量などで料率クラスが決められます。AEBが搭載された車も、搭載されていない車と同様に、新車価格帯や排気量などで料率クラスが決められ、ここにはAEBによる事故のリスク低減効果が反映されていません。
発売から3年経過後は、十分なデータが集まり、AEBのリスク低減効果を型式別料率クラスに反映されると考えられるため、反映されるまでの3年間は別途、割引が適用されるように設定されているのです。
自動車保険のASV割引が適用できるか確認しよう
自動車保険は、車を安心して利用するために欠かせないものですが、保険料はできるだけ抑えたいところ。自動車保険を選ぶ際は、ASV割引を提供しているかどうかも確認してみてください。
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