軽自動車の自動車保険、安くなるのは車両保険だけじゃない!?
ここでは、軽自動車の自動車保険は普通自動車と比べてどこが違うのか、どんな点に気を付ければさらに安くできるのかといったことをご紹介します。
軽自動車の保険料
軽自動車と普通自動車の保険料を比較したとき、最もその差が目につきやすいのは車両保険です。車両保険とは、自分の契約車両に発生した損害を補償してもらう保険です。自動車保険の中でも比較的高額な保険で、自動車保険に車両保険を付けるか付けないかで保険料は大きく違ってきます。なぜなら、車両保険の保険金は「車の時価」、つまり市場価値で決まります。「契約車両と同じ型式(メーカー・車種・年式・グレードなど)の車を、今中古車で買うとしたらいくらかかるか?」が車の時価となり、保険料の算出に使われます。軽自動車の場合、元々車両購入価格が普通自動車に比べて安いため、車の時価も低く評価されます。
軽自動車の自動車保険に車両保険を付けるかどうかは、人によって判断が分かれるところです。車両保険を外すと、自動車保険は格段に安くなるからです。また、安く車両保険を付けたいのであれば、免責金額(損害額が一定額以下なら保険は使わないという額)を設定することで、安くすることができます。逆に、仮に車が全損しても新車を買い直せるだけの保険金は受け取れませんので、全損になったときに新車を買いたければ、「新車特約」を別途付ける方法もあります。
型式別料率クラスについて
普通乗用車や小型乗用車では、型式別料率クラスが適用され、車の形状や性能等によってリスクが細分化されています。ところが、2017年6月現在、軽自動車にはこのような型式別料率のクラス分けはなく、保険料は一律に低く抑えられています。これは、軽自動車が普通自動車に比べて、事故を起こしたときに人間や器物に与える損害が少ないことや、軽自動車の主な利用法からして、比較的スピードを出すシーンが少ないこと、事故が発生しても軽微なものになりやすいことなどを総合的に考慮しているからと思われます。しかし、2020年1月1日までに軽自動車にも型式別料率のクラスが導入される見込みです。