一人で2台の車を持つとき自動車保険を節約する方法

一人で2台の車を持つとき自動車保険を節約する方法

車が好きで趣味用と生活用で2台車を保有している、住んでいる場所が交通の便に恵まれず家族が1人1台車を持っているなど、1人もしくは一家で2台以上の車を持っている人は多いでしょう。

車を運転するのであれば自動車保険の加入は必須ですが、車を2台以上持っていればそれだけ維持費がかかるため、保険料は抑えたいものです。1人または一家で2台以上の車を持っているとき、自動車保険料を節約する方法はあるのでしょうか。

今回は、1人もしくは一家で2台以上の車を持っている場合の自動車保険の基礎知識や、保険料を抑える方法についてご紹介します。

1人で2台車を持つ場合でも自動車保険は必要

既に車を持っていて自動車保険に加入している場合、2台目の車を購入した際は新たに自動車保険の契約が必要なのか、疑問に思う人もいるでしょう。

自動車保険は契約者ではなく、車に対してかけるもののため、1台につき1つの契約が必要です。運転する人が同じであっても、車が複数台あれば、その分だけ自動車保険を契約しなくてはなりません。1人または一家で2台以上車を持っている場合、自動車税や自賠責保険、整備費用などの負担も増えますから、自動車保険の保険料はできるだけ抑えたいものです。

他車運転特約や1日自動車保険は使えない?

2台目の車の自動車保険について、1台目の車の他車運転特約でカバーできるのでは、と考える人もいるでしょう。他車運転特約は、他人の車を運転して事故を起こした場合、自分の自動車保険から補償が受けられる特約です。
しかし、他車運転特約の補償の対象となる車には、記名被保険者本人の車やその家族の車が含まれません。そのため、2台目の車を1台目の車の他車運転特約で補償することはできないのです。

また、2台目の車の使用頻度が低い場合、運転するときだけ1日自動車保険に加入すればいいと考えるかもしれません。ただし、1日自動車保険の場合は、記名被保険者やその配偶者が所有する車を補償の対象外としており、補償が受けられないため、注意が必要です。

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2台目の車の自動車保険の等級はどうなる?

2台目の車の自動車保険を契約する際、気になるのが等級(ノンフリート等級)ではないでしょうか。
自動車保険の等級とは、保険料の割増引率を定める区分のことを指し、1〜20等級(共済は22等級まである場合も)まであります。等級の数が大きくなるほど割引率が高くなり、初めて加入したときは原則として6等級ですが、保険を使うような事故がなければ1年に1等級ずつ上がっていきます。事故で保険を利用すれば、事故の内容に応じて3等級、または1等級ダウンします。

2台目の車の自動車保険を契約する場合、1台目の等級がそのまま使えるわけではありません。同じ保険会社で2台目の車の自動車保険を契約する場合でも、新規契約となって原則としては6等級からのスタートです。

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2台目の車の自動車保険料を抑える方法

2台目の車の自動車保険料を抑える方法

車を2台以上持っていると維持費もかさむため、自動車保険料はできるだけ抑えたいものです。ここでは、2台目の車の自動車保険料を節約するための方法についてご紹介します。

セカンドカー割引を利用する

1人もしくは一家で2台以上の車を持っている場合、「セカンドカー割引」が利用できる可能性があります。

セカンドカー割引は、2台目以降の車の自動車保険を契約する際に、6等級ではなく7等級からスタートできる制度です。「たったの1等級か」と思うかもしれませんが、割引率は6等級で13%、7等級で27%と大きく異なります。なお、割引率は保険会社によって多少の違いがあります。

セカンドカー割引が適用されるには、保険会社によって多少異なる場合はありますが、たいていは以下のような条件があります。

<セカンドカー割引の適用条件>
・1台目の車が11等級以上である
・1台目も2台目も自家用8車種であり、所有者と記名被保険者が個人である
・2台目の車はまったくの新規で自動車保険に加入する
・2台目の車の所有者が1台目の所有者と同じか親族である

なお、セカンドカー割引は1台目と2台目の保険会社が違っていても利用可能です。

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等級の引き継ぎを行う

自動車保険の等級は、引き継ぐことができます。2台目の自動車保険は1台目と別の家族名義で新規契約し、その際に等級を引き継ぐことで、保険料が抑えられるかもしれません。

例えば、1台目の車は40代の親が所有しており20等級だったとして、2台目の車は20代の子供が新たに自動車保険を契約するとしましょう。ここで等級を引き継ぐと、親は6等級(または7等級)、子供は20等級からスタートすることになります。40代の場合、年齢や免許証の色などで自動車保険料が安くなる要素が多く、20代は逆に割高なため、家族単位で負担を軽減できます。

また、新たに車を購入した場合や、契約中の車の廃車や譲渡などを行った場合は、同一名義の自動車保険でも、等級を入れ替える(引き継ぐ)ことが可能です。自動車保険料は、本人の属性だけでなく、車の型式別料率クラスなどでも変わるため、場合によっては等級を入れ替えたほうが保険料は安くなるケースがあります。

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重複する補償を外す

自動車保険や特約は、記名被保険者だけでなくその家族まで補償対象とするものが多いです。そのため、2つ以上の自動車保険がある場合、補償が重複することもあるでしょう。

人身傷害保険(車外での補償部分)個人賠償責任保険弁護士特約などは特に重複しがちな補償です。2台目の車の自動車保険を契約する場合、こうした補償の重複がないかを確認し、必要ないものは外すことで保険料が節約できる可能性があります。

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使用目的を限定する

車の使用目的は、自動車保険の契約を行うときに保険会社に告知しなければならない項目です。「業務」「通勤・通学」「日常・レジャー」の3つに区分する保険会社が多く、使用の頻度が低いほど保険料の割引率は高くなります。1台目と2台目の使用頻度が違う場合は、使用目的を分けることで保険料の割引が受けられるでしょう。

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運転者限定特約をつける

運転者限定特約は、契約車を運転する人をあらかじめ限定することで保険料が割り引かれる特約です。範囲外の人は補償されなくなるデメリットはありますが、1台目と2台目のどちらか一方だけでも、運転する人を限定することで保険料を安くできます。

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2台目の型式別料率クラスを検討する

前述のように、自動車保険料は車種や型式別料率クラスなどで変わります。もしも車にこだわりがなければ、保険料の安い車を選んで購入するという方法もあるでしょう。型式別料率クラスは、車の型式ごとに過去の事故実績に基づいて分類される区分です。事故の発生の多い型式の型式別料率クラスの数字は大きく保険料は高く、事故の発生が少ない型式の数字は小さく保険料は安くなります。

そのため、販売台数が多い車や、発売から時間の経った車、コンパクトカーなどは、型式別料率クラスが低く保険料が安くなる傾向があります。軽自動車の場合も、普通自動車よりも型式別料率クラスは低く、自動車保険料も低めです。
なお、型式別料率クラスは、損害保険料算出機構のWebサイトで検索できます。

料率クラスとは?自動車保険の保険料との関係や決め方を解説

2台目の車の保険会社はどうする?

2台目の車の自動車保険を契約する場合、1台目の保険会社とは異なる保険会社で契約することが可能です。

同じ保険会社で契約する場合は、窓口がひとつなので管理がしやすい、1社でまとめることでキャンペーンや割引が適用になることがあるといったメリットがあります。

1台目と2台目の保険会社を別にする場合は、自分のスタイルに合わせた自動車保険を選びやすい、より自動車保険料が安い保険会社を探せるなどといったメリットがあります。

どちらがいいとは一概にいえないため、自分にとってメリットが多いのはどちらなのか、検討してみてください。

1人で2台以上車を持つ場合も自動車保険料は節約できる

1人または一家で車を2台以上持つ場合、維持費の負担が大きくなってしまいます。しかし、工夫次第で自動車保険料は抑えられる可能性があります。車を運転するなら自動車保険は必須ですから、万全の補償を受けつつ、2台目以降の保険料を抑える方法を検討してみてください。

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