投資の初心者は何から始めるべき?おすすめの投資手法を紹介
預貯金の低金利が続くことや、「老後2,000万円問題」などで投資に関心を持っても、「何から始めていいかわからない」と一歩踏み出せない初心者は多いようです。投資の知識や資金は多いに越したことはありませんが、完璧でなくても始めることはできます。
この記事では、初心者に必要な投資の基礎知識や始め方のほか、初心者におすすめの投資方法などについてご紹介します。
投資初心者が持っておきたい基礎知識
ここでは、投資の基礎知識についてご紹介します。
リスクのない投資はない
リスクとは不確実性を指し、リターンは投資で得られる利益のことです。つまり、大きな利益を得られる可能性の高い投資方法は、それだけ損をする可能性も高く、難度も高いということになります。
リスク回避のためには分散が基本
地域の分散とは、投資する国や地域を分散することです。
投資商品はさまざまな影響を受けて値が動きますが、為替レートもそのひとつ。ある国の景気が良くても、ある国は悪いという場合に、国や地域を分散して投資することで、影響を受けにくくなります。
時間の分散
時間の分散は、投資を行うタイミングの分散です。
投資商品は常に価格が変動していますが、一度にまとまった金額を投資するのではなく、一定金額を継続的に積立ていくことで、価格変動のリスクを分散できます。これをドルコスト平均法といい、投資商品の価格が高いときは少なく、低いときは多く購入して、平均的な購入単価を抑える効果があります。
資産の分散
資産の分散とは、投資する銘柄を複数に分けることです。
1つの投資商品にすべての資産を投入するのではなく、さまざまな銘柄に分けて投資を行うことでも、価格変動の影響を受けづらくなります。結果的に資産が目減りするリスクを低減できるでしょう。
初心者が知っておきたい投資の種類
株式投資
株式投資は、企業が発行する株式を所有して配当金や優待を受けたり、売買して譲渡益を得たりすることを目的に行う投資です。
短期から中期で利益を出したい人に向いた投資手法ですが、株式を購入する(投資する)企業を決める、売買のタイミングを計るなど、経済動向についても知っておくことが必要でしょう。
投資信託
不動産投資信託(REIT)
外貨預金
債券投資
投資初心者は投資信託がおすすめ
分散や積立については前述しましたが、長期的に運用を行うことで、一時的な価格変動があっても回復を待つことができるでしょう。また、投資信託で得た利益を資金に組み込んで再投資を行うことで複利効果が得られますが、長期で運用するほどその効果は大きくなります。
専門家に運用を任せられるため、知識が少ない初心者でも資産を分散する銘柄を選んだり、購入や売却のタイミングを計ったりせずとも投資ができるというメリットもあります。
初心者の投資信託におすすめのiDeCoとNISA
iDeCoは個人型確定拠出年金のことで、運用で得た利益が非課税になる上、掛け金は全額所得控除されるため、税金の負担を軽減できます。
NISAは個人投資家のための税制優遇制度で、投資で得た利益が一定額まで非課税になります。
どちらも長期を前提とした積立投資を行うものですが、iDeCoは原則として60歳まで受け取れないため、老後の資金を形成したい場合に向いているでしょう。
NISAの場合は途中で引き出すことができ、ライフプランに合わせた運用が可能です。
また、NISAのつみたて投資枠で購入できるのは、金融庁への届出商品に限定され、長期の積立・分散投資に適した公募株式型投資信託です。年間に投資できる上限額や、非課税で保有できる上限額は定められていますが、初心者が利用しやすい制度といえます。
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初心者が投資信託を始める流れ
1. 証券口座の開設
金融機関によって手数料や扱う金融商品は異なるため、どの金融機関を選ぶべきか迷ったら、サービス内容と手数料、商品のラインナップなどで比較検討してください。
2. 投資額を決定
投資に利用するためには、あらかじめ証券口座に金額を入れておく必要がありますが、普通口座からの自動引落しや、クレジットカードなども利用できる場合もあります。
3. 投資信託を購入
投資信託で得られる利益には、投資信託を解約(売却)した際の売却益と、運用で得られる運用益があり、運用益を投資家に分配するかしないかは投資信託で異なります。
長期的な運用を行うのであれば、運用益を分配せずに資金に組み込んで再投資を行い、複利効果を狙うタイプがおすすめです。
初心者が投資を始めるときのポイント
リスクを理解する
もちろん、投資商品によってリスクの大きさは異なりますから、どういった特徴があるのか、自分がどれだけリスクを許容できるのか、どうしたら低減できるのかを考えることも重要です。
投資の目的を決める
また、目的があることで、一時的な価格変動の際に誤った投資判断をしにくくなる効果もあるでしょう。目的に応じてどれだけリスクをとるかの許容度も考えておくことが重要です。
少額から投資を始めてみる
ポイント投資などの場合は、買い物などで付与されたポイントを投資に回すだけなので、実質的に元手がかかりません。
投資信託などでも、100円や1,000円から積立ができる商品を提供している金融機関も多いため、まずは少額から投資を始めてみたい人におすすめです。
余裕資金で投資する
投資するお金が捻出できない場合は、まずは収入と支出のバランスを見直しましょう。少額から始められる投資方法も多いため、生活に必要なお金は取り崩さないことがポイントです。
一喜一憂しない
投資初心者は基本的な知識を身に付けることから始めよう
確かに、投資には必ずリスクがあるものですが、基本的な知識を身に付けることで低減することは可能です。投資について学びながら、まずは少額から投資を初めてみてはいかがでしょうか。
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