SBIネオトレード証券とSBI証券にはどこに違いがある?メリットも解説
SBIネオトレード証券は、インターネットでの証券取引サービスを提供するネット証券のうちの1社ですが、SBIグループのネット証券にはほかにSBI証券もあるため、違いがわからないという人もいるかもしれません。
本記事では、SBIネオトレード証券とSBI証券の違いや、SBIネオトレード証券のメリット・デメリット、SBIネオトレード証券をおすすめできる人の特徴について解説します。
※本記事にはプロモーションリンクが含まれています。
>SBIネオトレード証券の評判・口コミはこちら
SBIネオトレード証券とSBI証券の違い
SBIネオトレード証券は、1948年に更栄証券という商号で創業した証券会社で、その後、何度かの合併や商号変更を行って2020年にSBIグループに入り、2021年1月に商号をライブスター証券から現在の名称に変更したネット証券です。
株式の信用取引に特化したサービスを提供していて、経験を積んだ投資家向けの証券会社といえます。
一方のSBI証券は、幅広い投資商品を扱うネット証券で、投資の初心者から経験者まで幅広い層を対象にしています。
2024年の「ネット証券 オリコン顧客満足度ランキング」では、どちらも総合5位以内にランクインしており、多くの利用者に支持されている証券会社です。それぞれ得意とする分野が違うため、ターゲットとする顧客層も異なっています。
SBIネオトレード証券のメリット
取引ツールが充実している
・NEOTRADE W:Webブラウザ上で利用できる株式(現物・信用)取引、口座管理、登録情報管理用ツール。
・NEOTRADER for PC:PCにダウンロードして利用する株式(現物・信用)取引アプリ。直感的な操作で発注や注文訂正、取り消しが可能。
・NEOTRADER for iPhone & Android:スマートフォン用の株式(現物・信用)取引アプリ。起動から最短2タップで発注もできる、ストレスのないUIが特徴。
・カブ板:Webブラウザ用の株式(現物・信用)取引ツール。元々は国内株式の情報収集に特化したツールだったが、取引機能が追加され、国内株式取引を総合的に管理できるツールになった。
IPOの申込みで事前入金する必要がない
一方、SBIネオトレード証券では、事前入金不要で、当選してから購入代金を入金しても問題ありません。IPOの申込みでは、当選確率を上げるために複数の証券会社で申し込むというテクニックも用いられますが、複数の証券会社それぞれに購入代金を入金していると、資金が逼迫することもあります。
事前入金が不要になれば申込みのハードルは下がるため、IPOへの投資を考えている場合は、SBIネオトレード証券で口座を開設しておくのもひとつの選択肢です。
制度信用取引の金利が安い
信用取引とは、現金などを担保として証券会社に預けて、証券会社から担保を超える額の株式購入資金や株式を借りて株式取引を行うことで、信用取引には一般信用取引と制度信用取引の2種類があります。
一般信用取引とは、証券会社が保有している資金や株式を借りて行う信用取引です。
一方、制度信用取引では、証券会社が元々保有していた資金や株式を借りるのではなく、証券会社が証券金融会社という外部業者から借りた資金や株式で、信用取引を行います。
制度信用取引では外部の事業者が関係するため、借りた資金・株式の返済期限が一般信用取引よりも早めに設定されているといった制限もありますが、借りた資金・株式に対して発生する金利・貸株料は一般信用取引よりも低く設定されています。
この制度信用取引で、株式の購入資金を借りた場合の金利(制度信用金利)は証券会社によって異なりますが、SBIネオトレード証券は、業界でも最安値の水準である2.3%(買方金利)です。大口取引の金利優遇が適用された場合は、金利が1.19%になります。
さらに、信用取引を行った場合の取引手数料も、SBI証券では一定の条件を満たした場合に無料になりますが、SBIネオトレード証券では無条件で無料です(※)。
国内株式の信用取引を行う場合は、SBIネオトレード証券のほうが、コストを抑えやすいといえるでしょう。
※買方金利、貸株料、品貸料(逆日歩)、信用取引管理料、信用取引名義書換料等の諸経費は別途掛かります。
SBIネオトレード証券のデメリット
商品ラインナップが少ない
国内株式以外への投資をメインに考えている場合は、SBIネオトレード証券に不便さを感じるかもしれません。
投資信託の銘柄数が少ない
SBIネオトレード証券では投資信託も扱っていますが、取扱銘柄数はほかのネット証券と比べると少数です。ほかのネット証券では、投資信託では2,000種類を超える銘柄を取り扱っているケースもありますが、SBIネオトレード証券の取扱銘柄数は30種類弱程度です(2024年5月22日時点)。
投資信託を購入したい場合は、SBIネオトレード証券では選択肢の少なさを感じる可能性があります。
PTSが利用できない
PTSを利用すると、証券取引所を介さずに株式を売買できるため、証券取引所の取引時間外である早朝や夜間にも取引が可能です。証券取引所とPTSの取引時間が重なっている場合は、同じ銘柄の双方の株価を見比べて、有利なほうで売買することもできます。
一部の証券会社では、PTSでの株式取引ができますが、SBIネオトレード証券はPTSには対応していません。PTSでの取引がしたい場合は、SBIネオトレード証券以外の、PTSに対応している証券会社で口座を開設する必要があります。
IPOの取扱銘柄が少ない
SBIネオトレード証券の過去のIPO取扱実績は、2021年から2023年はそれぞれ21社ずつです。ほかのネット証券では年50社以上を取り扱う証券会社もあるため、SBIネオトレード証券の取扱銘柄は決して多いとはいえません。
IPOで事前入金が不要な点はSBIネオトレード証券のメリットですが、選べる銘柄が少なくなる可能性があることは念頭に置いておきましょう。
SBIネオトレード証券をおすすめできる人の特徴
SBIネオトレード証券は、国内株式の制度信用取引の金利に強みがあるため、制度信用取引で手持ち資金よりも多額の株式を取引したい投資経験者に向いている証券会社といえます。
充実したツールでストレスのない取引も可能なため、信用取引を頻繁に行う人にとっては、SBIネオトレード証券は魅力的な選択肢です。
また、SBIネオトレード証券では、事前入金なしでIPOへの申込みもできるため、IPOへの投資を考えている人は、SBIネオトレード証券での口座開設を検討することをおすすめします。
SBIネオトレード証券のIPOの取扱銘柄数はほかの大手証券会社と比較すると多くありませんが、投資したい銘柄をSBIネオトレード証券が取り扱っている場合は、申込み先のひとつとしてSBIネオトレード証券を検討するといいでしょう。
ネット証券の選び方については、下記の記事をご覧ください。
SBIネオトレード証券のメリットとデメリットを把握して、口座開設先を選ぼう
オリコンでは、日本最大級の規模で調査を行い、毎年「ネット証券会社 オリコン顧客満足度ランキング」を発表しています。取引手数料や取引のしやすさのほか、分析ツールの使いやすさなど、さまざまな視点でネット証券会社を比較検討できますので、ぜひ参考にしてください。