auカブコム証券とSBI証券を徹底比較!手数料やNISAの違いを解説

auカブコム証券とSBI証券を徹底比較!手数料やNISAの違いを解説

auカブコム証券SBI証券は、どちらも5大ネット証券のひとつに数えられる大手ネット証券です。ネット証券での口座開設を検討している人の中には、どこで口座を開設すればいいか、迷っている人もいるかもしれません。

本記事では、auカブコム証券とSBI証券の特徴を12項目で徹底比較し、それぞれに向いている人の特徴を解説します。
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mokuji目次

  1. auカブコム証券とSBI証券の比較1 口座開設数
  2. auカブコム証券とSBI証券の比較2 国内株式の取引手数料
  3. auカブコム証券とSBI証券の比較3 取り扱う外国株式の種類
  4. auカブコム証券とSBI証券の比較4 アメリカの株式・ETF・ADRの取扱銘柄数
  5. auカブコム証券とSBI証券の比較5 投資信託の取扱銘柄数
  6. auカブコム証券とSBI証券の比較6 NISAの取扱銘柄数
  7. auカブコム証券とSBI証券の比較7 iDeCoの取扱銘柄数
  8. auカブコム証券とSBI証券の比較8 IPOの取扱数
  9. auカブコム証券とSBI証券の比較9 貯められるポイントの種類
  10. auカブコム証券とSBI証券の比較10 クレカ積立のポイント還元率
  11. auカブコム証券とSBI証券の比較11 ポイント投資の対象
  12. auカブコム証券とSBI証券の比較12 銀行提携サービスの優遇金利
  13. auカブコム証券に向いている人
  14. SBI証券に向いている人
  15. auカブコム証券とSBI証券の特徴を比較して、自分に合った証券会社を見つけよう

auカブコム証券とSBI証券の比較1 口座開設数

口座開設数の多い証券会社は、シェアが大きく、より多くのユーザーから指示されていると考えることも可能です。2024年3月末時点で、SBI証券とauカブコム証券では、下記の数の口座が開設されています。
<口座開設数>
auカブコム証券:169万5,000口座

SBI証券:1,245万2,000口座
※auカブコム証券株式会社「2024年3月期 第4四半期決算説明資料」(2024年4月25日)
※株式会社SBI証券「決算説明資料〜 2024年3月期 通期 〜」(2024年5月10日)。口座数には、2019年4月末以降SBIネオモバイル証券(2024年1月9日、SBI証券と合併)の口座数、2020年10月末以降SBIネオトレード証券の口座数、2021年8月末以降FOLIO口座数を含む。
<NISA口座開設数>
auカブコム証券:26万3,000口座

SBI証券:476万口座
※auカブコム証券株式会社「2024年3月期 第4四半期決算説明資料」(2024年4月25日)
※株式会社SBI証券「決算説明資料〜 2024年3月期 通期 〜」(2024年5月10日)

SBI証券の口座開設数はグループ全体の数字ですが、auカブコム証券を大きく上回っています。NISA口座開設数についても、SBI証券はauカブコム証券の18倍以上の数値となっており、多数のユーザーからの支持を得ているといえるでしょう。
2024年の「ネット証券 オリコン顧客満足度ランキング」でも、SBI証券は総合1位を獲得しています。

auカブコム証券とSBI証券の比較2 国内株式の取引手数料

SBI証券とauカブコム証券は、どちらも一定の条件を満たした場合、約定代金にかかわらず国内株式手数料が無料になります。手数料が高いとそれだけ利益も減るため、自分が利用しやすい手数料プランがあるかを比較することが重要です。

auカブコム証券の手数料が無料になる条件は、ユーザーの年齢が25歳以下であることです。これから投資を始める若年者に優しい条件になっています。

一方、SBI証券の国内株式取引手数料が無料になる条件は、下記3点の報告書を電子交付で受け取ることです。インターネット上で郵送交付から電子交付に切り替えるだけであるため、簡単に実施できます。
<SBI証券で電子交付に切り替えると手数料が無料になる報告書>
・円貨建ての取引・米国株式信用取引の各種報告書

・米国株式信用取引を除く外貨建て取引の各種報告書

・特定口座年間取引報告書
上記の条件を満たして、インターネットコースでインターネット取引をした場合に手数料を無料にすることが可能です。

auカブコム証券とSBI証券で、手数料無料の条件を満たさなかった場合の手数料は、下記のようにプランによって異なります。

■1回の約定代金に応じて手数料が決まるプラン

約定代金

auカブコム証券の手数料(ワンショット手数料(R)コース、税込み)

SBI証券の手数料(スタンダードプラン、税込み)

5万円まで

55円

55円

10万円まで

99円

99円

20万円まで

115円

115円

50万円まで

275円

275円

100万円まで

535円

535円

150万円まで

約定代金×0.099%+99円(上限4,059円)

640円

3,000万円まで

約定代金×0.099%+99円(上限4,059円)

1,013円

3,000万円超

約定代金×0.099%+99円(上限4,059円)

1,070円

■1日の約定代金に応じて手数料が決まるプラン

約定代金

auカブコム証券の手数料(1日定額手数料コース、税込み)

SBI証券の手数料(アクティブプラン、税込み)

100万円まで

無料

無料

200万円まで

2,200円

1,238円

300万円まで

3,300円

1,691円

以降100万円ごと

1,100円ずつ加算

295円ずつ加算

また、単元未満株を購入した場合の手数料もSBI証券は無料ですが、auカブコム証券は約定代金の0.55%、最低52円の手数料がかかります。

手数料無料化の条件を満たさない場合、いずれも100万円までは同じ手数料設定ですが、100万を超える場合はSBI証券のほうが手数料を抑えることが可能です。

auカブコム証券とSBI証券の比較3 取り扱う外国株式の種類

auカブコム証券とSBI証券の比較3 取り扱う外国株式の種類

外国株式については、auカブコム証券は米国株式のみを取り扱っていますが、SBI証券では米国株式をはじめとした9ヵ国の株式を取り扱っています。
<取り扱っている外国株式の種類>
・auカブコム証券:アメリカ

・SBI証券:アメリカ、中国、韓国、ロシア、ベトナム、インドネシア、シンガポール、タイ、マレーシア
SBI証券のほうが、さまざまな国の株式に投資することが可能です。

auカブコム証券とSBI証券の比較4 アメリカの株式・ETF・ADRの取扱銘柄数

アメリカの株式・ETF・ADR(米国預託証券)の取扱銘柄の合計数は、SBI証券がauカブコム証券を上回っています(2024年5月22日時点)。
<アメリカの株式・ETF・ADRの取扱銘柄数>
・auカブコム証券:1,890銘柄

・SBI証券:5,170銘柄
アメリカの証券市場の商品に投資したい場合も、SBI証券のほうが選択肢は豊富といえるでしょう。

auカブコム証券とSBI証券の比較5 投資信託の取扱銘柄数

投資信託については、auカブコム証券とSBI証券でそれぞれ下記の銘柄数を取り扱っています(2024年5月22日時点)
投資信託の取扱銘柄数
・auカブコム証券:1,811銘柄

・SBI証券:2,567銘柄
ただし、中にはauカブコム証券で取り扱っていてSBI証券では取り扱っていない銘柄もあります。
SBI証券が、auカブコム証券の取扱銘柄すべてをカバーしているわけではありません。

auカブコム証券とSBI証券の比較6 NISAの取扱銘柄数

auカブコム証券とSBI証券は、どちらもNISAのつみたて投資枠・成長投資枠で投資信託を購入することが可能です。それぞれ、下記のような銘柄数を取り扱っています(2024年5月22日時点)
<NISAのつみたて投資枠の取扱銘柄数>
・auカブコム証券:221銘柄

・SBI証券:225銘柄

<NISAの成長投資枠の取扱銘柄数>
・auカブコム証券:1,045銘柄

・SBI証券:1,166銘柄
大きな違いはありませんが、つみたて投資枠、成長投資枠ともに、SBI証券のほうが取扱銘柄数は上回っています。

auカブコム証券とSBI証券の比較7 iDeCoの取扱銘柄数

auカブコム証券とSBI証券の比較7 iDeCoの取扱銘柄数

auカブコム証券とSBI証券のiDeCoの取扱銘柄数については、下記のようにSBI証券のほうが豊富です(2024年5月22日時点)
<iDeCoの取扱銘柄数>
・auカブコム証券:26銘柄(元本変動型)+1銘柄(元本確保型)

・SBI証券:83銘柄(元本変動型)+4銘柄(元本確保型)
より幅広い選択肢から選びたい場合は、SBI証券を検討してもいいでしょう。

一方、auカブコム証券では、iDeCoの取扱銘柄を紹介するWebサイトで、「初心者向け」「中級者向け」といった形で、ユーザーのニーズに合わせた銘柄の分類を行っています。iDeCoを始めたいが銘柄をどのように選べばいいかわからないという人は、参考になる情報が得られるでしょう。

auカブコム証券とSBI証券の比較8 IPOの取扱数

SBI証券とauカブコム証券のIPO(Initial Public Offering:新規公開株式)の取扱銘柄数は、2023年の実績で比較すると、SBI証券が上回っています。
<IPOの取扱数(2023年)>
・auカブコム証券:26社

・SBI証券:91社
IPOでは、事前に購入者を決める抽選が行われるのが一般的です。取扱数が多ければ、それだけ多くの抽選に参加できるということでもあるため、SBI証券に口座を開設しているとIPO投資ができる可能性も高まるといえます。

なお、SBI証券ではIPOの抽選に外れた場合に、次回の当選確率を上げられるポイントを獲得できる、IPOチャレンジポイント制度を導入しています。
一方、auカブコム証券では平等に抽選が行われるため、口座を開設したばかりの人でも、長期的に利用している人と同じ条件での抽選参加が可能です。

auカブコム証券とSBI証券の比較9 貯められるポイントの種類

SBI証券とauカブコム証券では、利用状況に応じて下記のポイントを貯められます。
<貯められるポイントの種類>
・auカブコム証券:Pontaポイント

・SBI証券:Vポイント、Pontaポイント、dポイント、JALマイル、PayPayポイント
SBI証券では、5種類のポイントの中から任意のポイントを選択して貯められます。一方、auカブコム証券で貯められるポイントは、Pontaポイントのみです。

また、SBI証券では投資信託の保有や金・銀・プラチナの購入、FX取引など、さまざまな方法でポイントを貯められますが、auカブコム証券ではクレカ積立で投資信託を購入した場合や、投資信託を保有している場合にのみポイントが加算されます。

auカブコム証券とSBI証券の比較10 クレカ積立のポイント還元率

auカブコム証券とSBI証券の比較10 クレカ積立のポイント還元率

auカブコム証券もSBI証券も、クレジットカード決済で投資信託の積立を行うことによって、ポイントを貯めることが可能です。それぞれ、下記のような還元率でポイントを獲得できます。
<クレカ積立のポイント還元率>
・auカブコム証券:1%

・SBI証券:0.5〜5%(2024年10月買付分まで、11月買付分以降は0〜3%)
auカブコム証券のクレカ積立では、ポイントが貯められるのはau PAYカードに限られますが、年会費無料のレギュラーカードでも、1%のポイント還元を受けることが可能です。

一方、SBI証券では、三井住友カードやタカシマヤカードなどさまざまなクレジットカードでポイントを貯められますが、還元率は利用しているクレジットカードの種類によって変わります。
高い還元率の適用を受けられるのは年会費が高額なクレジットカードとなっているため、還元されるポイントよりも年会費が上回る可能性もあります。

該当するクレジットカードを元々利用していた場合、SBI証券のほうがポイント還元率が高くなるかもしれませんが、クレカ積立のポイント還元を目的にクレジットカード作成も見込んでいる場合は、慎重な検討が必要です。

auカブコム証券とSBI証券の比較11 ポイント投資の対象

auカブコム証券とSBI証券は、どちらも貯まったポイントを使った投資が可能です。なお、SBI証券で貯められるポイントのうち、投資に使えるのはVポイントとPontaポイントのみとなるため注意してください。

ポイント投資では、それぞれ下記のような投資商品を購入できます。
<ポイントで購入できる投資商品>
・auカブコム証券:投資信託(スポット購入)、国内株式(単元未満株)

・SBI証券:投資信託(積立・スポット購入)、国内株式(現物株式、単元未満株)
投資信託と国内株式の購入ができる点は変わりませんが、買付方法の選択肢はSBI証券のほうが広くなっています。

auカブコム証券とSBI証券の比較12 銀行提携サービスの優遇金利

auカブコム証券はauじぶん銀行、SBI証券はSBI新生銀行または住信SBIネット銀行と提携しているため、証券口座と銀行口座を連携することが可能です。

どちらの証券会社でも、口座連携によって銀行の円普通預金金利が通常よりもアップし、下記のような優遇金利を適用できます(2024年5月22日時点)
<銀行連携で適用できる優遇金利(税引前)>
・auカブコム証券+auじぶん銀行:0.13%(au PAYカードの口座引き落とし設定で+0.05%、au PAYとの口座連携で+0.05%)

・SBI証券+SBI新生銀行:0.15%(提携により普通預金金利が最も高いダイヤモンドステージを適用)
・SBI証券+住信SBIネット銀行:0.03%
証券口座と銀行口座の連携だけであれば、SBI証券とSBI新生銀行の組み合わせが最も高金利です。一方、auカブコム証券は、au PAYカードやau PAYと連携させることで最大0.23%という高い金利の実現が可能です。

特にau PAYカードは、auカブコム証券のクレカ積立にも利用できるため、併用するメリットが大きいでしょう。au PAYカードの連携だけでも、金利は0.18%にアップします。

auカブコム証券に向いている人

auカブコム証券に向いている人

auカブコム証券は、au関連サービスを利用中の人や、年会費無料で作れるクレカで積立をしたい人に適しています。

auじぶん銀行とauカブコム証券を連携させれば、入出金をスムーズに行えるようになり、auじぶん銀行の円普通預金金利が年0.13%にアップします。au PAYカードも使えばさらに高金利になるため、預金での資産形成もしやすくなるでしょう。

また、auカブコム証券のクレカ積立で使えるau PAYカードでは、年会費無料のレギュラーカードでも1%のポイント還元を受けられます。SBI証券の場合、1%以上の高い還元率を適用するためには、基本的に年会費が設定されているカードを利用しなければなりません。

SBI証券に向いている人

auカブコム証券とSBI証券を比べた際にSBI証券に向いているのは、多くの銘柄の中から投資先を選びたい人や、国内株式の取引手数料を抑えたい人IPO投資をしたい人です。

SBI証券は、投資信託や海外株式などの取扱銘柄数が豊富です。通常の取引で購入できる銘柄数も、NISAやiDeCoで購入できる銘柄数も、auカブコム証券を上回っています。豊富な銘柄の中から自分に合った投資先を見つけたい人は、SBI証券の利用を検討してみましょう。

また、SBI証券では、条件を満たせば国内株式の売買手数料が無料になります。単元未満株も手数料無料で購入できます。条件の達成方法も、所定の報告書を電子化してインターネットコースを選び、インターネットで取引するだけで良いため、手間はかかりません。

IPO投資を行いたい場合も、取扱実績が豊富なSBI証券のほうが、選択肢を広げやすいといえます。さらに、チャレンジポイント制度を利用して当選確率を上げることも可能です。
ただし、IPOは複数の証券会社で同じ銘柄に申し込むことも可能であるため、auカブコム証券とSBI証券を併用するという方法もあります。

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auカブコム証券とSBI証券の特徴を比較して、自分に合った証券会社を見つけよう

auカブコム証券とSBI証券は、それぞれ異なる特徴や魅力を持っています。希望する投資先や投資方法、投資で重視するポイントなどによって、どちらが向いているかは変わるでしょう。比較する際は、フラットな目線で両者を検討することが重要です。

オリコンでは、日本最大級の規模で調査を行い、毎年「ネット証券会社 オリコン顧客満足度ランキング」を発表しています。取引手数料や取引のしやすさのほか、分析ツールの使いやすさなど、さまざまな視点でネット証券会社を比較検討できますので、ぜひ参考にしてください。
※本記事では、2024年5月22日時点の企業公式サイトの掲載情報などにもとづいて執筆しています。サービスを検討する際は、必ず公式Webサイトで最新情報をご確認ください。

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