3等級ダウン事故で自動車保険料はいくら上がる?

3等級ダウン事故で自動車保険料はいくら上がる?

事故を起こして自動車保険を使うと、等級が下がってしまいますが、その多くが3等級ダウン事故に該当します。

自動車保険に加入している人の多くは、3等級ダウン事故を起こした際に、保険料がどれだけ上がるのか気になるのではないでしょうか。

ここでは、3等級ダウン事故で保険料がどのくらい上がるか、目安をご紹介します。

あわせて、自動車保険を使うかどうか判断するためのポイントについても解説します。

mokuji目次

  1. 自動車保険料は等級によって決められる
  2. 自動車保険料に関わる事故の種類
    1. 3等級ダウン事故
    2. 1等級ダウン事故
    3. ノーカウント事故
  3. 3等級ダウン事故で上がる自動車保険料の具体例
    1. 6等級で事故を起こした場合の自動車保険料
    2. 11等級で事故を起こした場合の自動車保険料
  4. 事故を起こしても自動車保険を使わなければ等級は下がらない
  5. 3等級ダウン事故で自動車保険料は数万円増える

自動車保険料は等級によって決められる

自動車保険の等級は、1等級〜20等級までに分かれています。

等級の数字が大きいほど、保険料の割引率が大きくなるという仕組みです。

新規契約時の等級は6等級で、自動車保険を使うことがなければ、翌年の更新の際は等級が1つ上がって7等級となり、保険料は下がることになります。

しかし、事故を起こして自動車保険を使うと、基本的には翌年の等級が下がり、結果、保険料が上がってしまいます。
再び等級を上げるためには、1年間自動車保険を使わないようにしなければいけません。

また、前年以前の契約の事故歴に応じて「事故有係数」が適用されます。

これは、事故を起こした人は、今後も事故を起こす確率が、今まで事故を起こしたことがない人よりも高いという理由から作られた制度です。

等級が7等級以上で事故有係数が適用されると、同じ等級であっても保険料が割増になるので注意しましょう。

事故有係数の適用期間は、等級が3つ下がると期間が3年加算されるように、下がった等級と同じ年数が加算されます。

この期間に事故を起こして等級が下がると、事故有係数適用期間はさらに加算されますが、最大6年と決められています。

自動車保険料に関わる事故の種類

事故を起こして自動車保険を使うと、等級が下がります。
等級がどのくらい下がるかは、事故の内容によって変わります。

ここでは、保険料に関わる事故の種類をご紹介しましょう。

3等級ダウン事故

3等級ダウン事故は、自動車保険を使った場合、翌年の等級が3等級下がる事故のことです。

他人にケガを負わせてしまった、もしくは死亡させてしまった「対人事故」、他人のものを壊してしまった「対物事故」、自分の車を壊してしまった「車両事故」などが該当します。

みずからの過失によって起きた相手のある事故のほとんどは、3等級ダウン事故となります。

1等級ダウン事故

1等級ダウン事故は、自動車保険を使った場合、翌年の等級が1等級下がる事故を指します。

台風・地震などの災害や、車両の盗難による損害を受けた場合のように、自分の過失がない事故などがあてはまります。

ノーカウント事故

ノーカウント事故は、事故によって自動車保険を使っても、等級に影響を与えない事故のことです。

その後、別の事故を起こさなければ、翌年の等級は1等級上がることになります。

例えば、人身傷害保険に入っており、事故によって自分がケガをして、人身傷害保険金だけを受け取ったケースはノーカウント事故として扱われます。

3等級ダウン事故で上がる自動車保険料の具体例

3等級ダウン事故で上がる自動車保険料の具体例

実際に3等級ダウン事故を起こした場合、自動車保険の保険料はどのくらい上がるのでしょうか。

ここでは、大手2社の保険料シミュレーションを参考に、3等級ダウン事故後の概算の保険料を紹介していきます。

契約している保険会社や支払っている保険料によって差が出るので、実際の保険料を知りたい場合は、保険会社に確認するようにしてください。

6等級で事故を起こした場合の自動車保険料

6等級で3等級ダウン事故を起こすと、翌年の等級は、事故有係数が適用された3等級(事故あり3等級)となります。

ただし6等級以下の場合は、事故有係数が適用されてもされていなくても保険料は変わりません。

事故前の自動車保険料が10万円だった場合の、翌年以降の概算の保険料は下記のとおりです。

■6等級で3等級ダウン事故を起こした場合の等級と概算保険料

等級

概算保険料

今年度

6等級

10万円

1年後

事故あり3等級

15万9,000円

2年後

事故あり4等級

12万3,000円

3年後

事故あり5等級

11万3,000円

11等級で事故を起こした場合の自動車保険料

11等級で3等級ダウン事故を起こすと、翌年の等級は、事故有係数が適用された8等級(事故あり8等級)となります。

事故前の自動車保険料が6万円(6等級のときの保険料が10万円の人が、11等級になった場合の概算保険料)だった場合の、翌年以降の概算の保険料は下記のとおりです。

■11等級で3等級ダウン事故を起こした場合の等級と概算保険料

等級

概算保険料

今年度

11等級

6万円

1年後

事故あり8等級

9万8,000円

2年後

事故あり9等級

9万5,000円

3年後

事故あり10等級

9万3,000円

事故を起こしても自動車保険を使わなければ等級は下がらない

前述したとおり、事故を起こして自動車保険を使うと、等級が下がります。

一方、事故を起こしても、自動車保険を使わずに自己負担で損害を補償すれば等級は下がらず、翌年以降も保険料が上がることはありません。

自動車保険を使うか決める際、損害額と保険料の増額分を比較することが重要です。

下記は、11等級で保険料が6万円の人が、3等級ダウン事故を起こした場合と事故を起こさなかった場合、概算保険料がどう変わるかを比較した表です。

■11等級で3等級ダウン事故を起こして自動車保険を使った場合と使わなかった場合の概算保険料


自動車保険を使った場合

概算保険料
自動車保険を使わなかった場合

1年後

9万8,000円
(事故あり8等級)

5万8,000円
(12等級)

2年後

9万5,000円
(事故あり9等級)

5万7,000円
(13等級)

3年後

9万3,000円
(事故あり10等級)

5万5,000円
(14等級)

4年後

6万円
(11等級)

5万4,000円
(15等級)

合計額

34万6,000円

22万4,000円

このように、自動車保険を使うことで翌年以降の保険料は数万円単位で増えます。

そのため、事故による損害が小さい金額だった場合、自動車保険を使わないほうが良いことが多いです。

反対に、修理費や賠償額が高額になる場合は、自動車保険を使ったほうがメリットとなる場合もあります。

3等級ダウン事故で自動車保険料は数万円増える

事故によって自動車保険を使用すると、等級がダウンして翌年以降の保険料が上がります。特に、3等級ダウン事故では、保険料が数万円増加することも少なくありません。

そのため、事故を起こした場合、自動車保険を使うかどうかを慎重に判断する必要があります。

自動車保険を使わずに自己負担で済ませるほうが、長期的に見て金銭的な負担が少ないという場合もあるでしょう。

実際にどのくらい保険料が変わるかは、契約している保険会社に確認することが大切です。

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