【等級別に紹介】自動車事故で3等級ダウンした場合の保険料
3等級ダウン事故とは
そのほか、盗難や自然災害、飛び石などで車両保険が支払われた場合の「1等級ダウン事故」、保険料が支払われても等級が下がらず、翌年1等級アップする「ノーカウント事故」があります。
等級の仕組みについては、こちらにまとめています
支払われる保険 | 事故例 | |
3等級ダウン事故 | ・対人賠償保険 | ・他人にケガをさせた |
1等級ダウン事故 | ・車両保険 | ・盗難、落書きにあった |
ノーカウント事故 | ・人身傷害保険 | ・事故により自身や家族がケガをした |
さらに、7〜20等級では、割増引率が「事故有り」と「無事故」で区別されており、事故で等級が下がった場合は、「事故有り」の係数が適用されます。
同じ等級でも「無事故」より「事故有り」の方が、保険料が高く設定されているため、翌年の保険料の負担が大きくなります。
また、事故の種類によって「事故有り」の係数が適用される期間が定められており、「3等級ダウン事故」の場合は、3年間「事故有り」の係数が適用されます。
事故有係数の適用期間について、詳しくはこちらにまとめています
等級別にチェック! 3等級ダウン事故でアップする保険料
保険料の割増引率は、自動車保険各社で決められるため一概には言えませんが、損害保険料率算出機構が「純保険料率」という数字を算出しており、現在多くの自動車保険会社がこれを参考に割増引率を設定しています。
そこで今回は、この純保険料率をもとに、3等級ダウン事故を起こしてしまったドライバーの翌年の保険料を割り出しました。
・年間保険料10万円(割引前)
・同一内容で契約を継続
・等級係数が無事故係数と事故有係数に細分化されている7〜20等級では、過去3年以上3等級ダウン事故がなく、同1年以上1等級ダウン事故を起こしていないとする。
現在の等級 | 現在の保険料と割増引率 | 翌年の保険料と割増引率 |
20等級 | 3万7000円(63%割引) | 6万2000円(38%割引) |
19等級 | 4万5000円(55%割引) | 6万4000円(36%割引) |
18等級 | 4万6000円(54%割引) | 6万7000円(33%割引) |
17等級 | 4万7000円(53%割引) | 6万9000円(31%割引) |
16等級 | 4万8000円(52%割引) | 7万1000円(29%割引) |
15等級 | 4万9000円(51%割引) | 7万3000円(27%割引) |
14等級 | 5万円(50%割引) | 7万5000円(25%割引) |
13等級 | 5万1000円(49%割引) | 7万7000円(23%割引) |
12等級 | 5万2000円(48%割引) | 7万8000円(22%割引) |
11等級 | 5万3000円(47%割引) | 7万9000円(21%割引) |
10等級 | 5万5000円(45%割引) | 8万円(20%割引) |
9等級 | 5万7000円(43%割引) | 8万1000円(19%割引) |
8等級 | 6万円(40%割引) | 8万7000円(13%割引) |
7等級 | 7万円(30%割引) | 9万8000円(2%割引) |
6等級 | 8万1000円(19%割引) | 11万2000円(12%割増) |
5等級 | 8万7000円(13%割引) | 12万8000円(28%割増) |
4等級 | 9万8000円(2%割引) | 16万4000円(64%割増) |
3等級 | 11万2000円(12%割増) | 16万4000円(64%割増) |
2等級 | 12万8000円(28%割増) | 16万4000円(64%割増) |
1等級 | 16万4000円(64%割増) | 16万4000円(64%割増) |
また、1等級では保険料は±0円となりますが、実際に1等級で事故を起こした場合は、再度事故を起こす可能性が高いと見なされます。そのため、自動車保険会社から契約を拒否されたり、保険会社によっては補償内容や保険金の支払いに関して厳しくするという条件付きの契約となったりすることもあるため、注意しましょう。
なお、1年で2回、3等級ダウン事故を起こした場合は、翌年6等級下がり、事故有係数期間は6年となります。
3等級ダウン事故後に解約するときの注意点
等級や事故情報は保険会社間で共有されているため、3等級ダウン事故で保険を使った場合、現在の自動車保険を解約しても、等級がリセットされることはありませんので注意しましょう。
(2)契約期間内での解約は等級ダウンの時期を早める
契約期間の途中で自動車保険を解約し、新たな保険会社で契約した場合は、契約開始日から等級ダウンが適用されます。そのため、満期で解約した場合と比較して、等級ダウンのタイミングを早めてしまう点に注意しましょう。
※本記事は、2020年6月15日時点の内容です。