車両保険を外すタイミングはいつ?解約を検討する際の注意点も解説
そこで本記事では、車両保険を外すのに適したタイミングの目安や車両保険に加入したほうがよい理由、車両保険を外すときの注意点などについて解説します。あわせて、車両保険の保険料を抑えるコツについてもご紹介します。保険料と補償のバランスにお悩みの人は、ぜひ参考にしてください。
目次
車両保険を外すタイミングの目安
車両保険を外すタイミングの目安は、主に下記の2つがあります。
購入して10年経過した
なお、一般財団法人自動車検査登録情報協会によると、日本の普通乗用車の平均車齢は、2023年3月末時点で9.22年です。購入して10年というのは、平均車齢を超えるタイミングでもあります。
※一般財団法人自動車検査登録情報協会「平均車齢」
購入して13年経過した
さらに、車が古くなっていくと、車両保険の保険金の限度額も低下するため、受けられる補償が薄くなってしまいます。車両保険を継続したい場合は、コストと補償のバランスをよく考える必要があるでしょう。
なお、自動車重量税は18年目にもアップします。この頃になると、そもそも車両保険の更新が難しくなってくる可能性があります。
車両保険に加入しておくべき理由
事故以外のトラブルも補償対象になるから
車両保険は車同士の事故だけでなく、台風や水災、当て逃げ、盗難、自損事故なども補償の対象にできます。補償の具体的な種類や範囲は保険会社によって異なりますが、車同士の事故以外のトラブルに対して補償を受けられるようにできるのは、車両保険の大きなメリットといえます。特に、盗難は全損扱いになりますから、車両保険で備えておくと安心です。
事故の自己負担分も補償対象になるから
車両保険に加入しておけば、自己負担となる自分の過失部分が車両保険から補償されますから、負担を大幅に軽減できるでしょう。ただし、車両保険の補償額は、あくまでも相手からの支払いと損害額の差額までです。二重で補償を受けることはできません。
車両保険の解約を検討する際の注意点
車の使用頻度が高いとリスクも高くなる
カーローンが残っていると事故後の負担が大きくなる
カーローンが残っている状態で車両保険を解約する際は、そうした負担に問題なく耐えられるかどうかを確認してください。
特に、全損になって買い替えが必要になった場合、旧車のローンと新車のローンを並行して支払う事態にもなりかねません。ローンが残っていると審査にも影響しますから、状況によっては買い替えができないといった大きな問題に発展する可能性もあります。
解約すると自損事故などの修理が全額自己負担になる
なお、前述のとおり、相手のある事故では過失割合に応じて相手から修理費用を受け取れます。ただし、支払われるのは相手の過失割合に応じた部分のみです。
解約すると車両保険の特約もなくなる
多くの車両保険は、車内外の荷物に関する補償や、地震や噴火などによって車両が全損した際の一時金といった特約をつけられます。これらの特約は、車両保険以外の任意保険に特約としてつけることはできません。車両保険を解約すると、同時に解約されてしまいます。
車両保険の保険料を抑えるためのポイント
一括払いにする
通常、一括払いにすると月払いよりも保険料が割引されるため、一括払いにすると保険料を節約できます。
ただし、一度に支払う金額が高くなってしまうため、家計の状況などを踏まえて検討してください。
補償の範囲を変更する
なお、プランごとの補償範囲は保険会社によってさまざまですので、車両保険を見直す際は確認してください。
免責金額を高めにする
免責金額を高めにすると、受けられる補償は少なくなりますが、その分保険料は安くなります。貯蓄では対応できない高額な修理代にだけ備えられればよいという場合は、自己負担金額を見直してみましょう。
保険会社を変更する
自動車保険の見直しは、保険料の節約を考える上で重要です。どの保険会社でも見積もりは無料で取れますから、現在の保険料と比較してみてください。
車両保険を外すタイミングは慎重に検討しよう
保険料がネックになっている場合は、保険料を抑えて補償を継続する方法について検討してみるのもおすすめです。
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