「ネット証券」って結局“何”?(後編) 「わからない」が「わかる」に変わる!

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「ネット証券」各社が取り扱ってる投資商品をわかりやすく解説

 「ネット証券」や「オンライン証券」といった言葉をよく耳にするが、実際どんなサービスをしているのか、知らない人は意外と多い。とはいえ、今さら「全然わからない」とは言えない社会人に向けて、今回も言葉の意味と特徴をわかりやすく解説していく。

■これまでの「おさらい」
 ネット証券会社は、その名の通りネットを介した証券取引を中心に行っている会社。関連記事にある【「知識ゼロ」でもすぐわかる! “ネット証券”と“一般証券”の違いとは?】(http://life.oricon.co.jp/rank_certificate/news/2051833/)でも紹介したが、実店舗をほとんど持たないことで、維持コストや人件費が抑えられ、一般の証券会社に比べて、売買手数料が安いのが大きな特長。また、ネット環境さえあれば、スマホやPCのみで注文ができるのも、窓口で注文する一般証券との大きな違いといえるのだ。

■実際の取扱商品を紹介
 さらに、前回の【「ネット証券」って結局“何”? 人に聞けない“基礎”解説】(http://life.oricon.co.jp/rank_certificate/news/2052776/)では、各会社それぞれに特徴があり、扱っている商品も大きく異なることを紹介。取扱商品の違いが具体的にわかるよう【日本株】【外国株】【投資信託(=投信、ファンド)】【債券】にわけて、特徴と主な証券会社を解説した。

 そして今回は、取扱商品の続編として、「FX」「ETF」「REIT」など少し上級商品をわかりやすく紹介する。

【FX】
 FXとは「margin Foreign eXchange trading」の略で、外国の通貨を売買して利益を得る取引のこと。異なる2国間の通貨を取引して、為替レートの差額が儲けになる仕組みだ。

▼特徴
・海外の通貨を24時間取引する

・「円‐米ドル」、「米ドル‐ユーロ」など2通貨を指定して取引する組み合わせを「通貨ペア」という。また、証拠金には「レバレッジ」と呼ばれる制度があり、預けたお金以上の取引が可能となる。例えば、レバレッジ20倍の場合、5万円の証拠金に対し、運用資金が100万円となる。為替取引のレートには売値と買値があり、その差を「スプレッド」(手数料)と呼ぶ。最近は、スプレッドが0銭という例もある。

・FXでは2国間の金利差から利益を得ることもでき、この金利差を「スワップポイント」という。これは、高い金利の通貨を持っているだけで、毎日その利息が入ってくる形となる。会社によっては南アフリカやトルコなどのマイナー通貨と呼ばれるものも扱っており、高金利が魅力となっている。だが、そうした通貨は為替の動きも激しく、あっという間に損失を被ることもあるので要注意。

・FX業者と投資家が直接取引する「店頭取引」とFX業者が仲介して実際の取引は取引所で行われる「取引所取引」がある。レバレッジや取扱い通貨、スワップポイントなどの取引のルールの自由度が高い「店頭取引」の方が人気となっている。

■主な証券会社と取り扱い状況
GMOクリック証券:コースによって異なる(FXネオは14通貨ペア)
SBI証券:20通貨ペア
松井証券:9通貨ペア
ライブスター証券:24通貨ペア
楽天証券:22通貨ペア
マネックス証券:コースによって異なる(FX PLUSは13通貨ペア)
カブドットコム証券:コースによって異なる(シトレスFXは11通貨ペア)
岩井コスモ証券:コースによって異なる(店頭FXは15通貨ペア)
岡三オンライン証券:コースによって異なる(店頭FXは19通貨ペア)
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【ETF】
 ETF(Exchange Traded Funds)とは、証券取引所に上場し、株価指数などに代表される指標への連動を目指す投資信託(インデックス投信という)のこと。たとえば、ETFの代表的な商品として、TOPIX(東京証券取引所によって発表される東証第1部の全銘柄の動きを反映した株価指数のこと)に連動するETFがある。このETFを保有することで、TOPIX全体に投資することとほぼ同じ効果が得られる。

▼特徴
・ETFは投資信託とはいえ、証券取引所に上場しているので、取引所が空いている時間であれば、いつでも指値や成り行きで売買ができる点が魅力。

・国内ETFは株式と同じなので、株式を取り扱っている証券会社であればどこでも全銘柄を取引できる。

・海外に上場しているETFを一部取り扱っている証券会社もある。海外ETFは、日本にはない幅広い銘柄が上場されており、よりアクティブなインデックス投資が可能。

■「国内上場ETF」の主な証券会社
全ネット証券会社

■「海外上場ETF」の主な証券会社と取り扱い状況
SBI証券:267本(米国市場は223本、香港は43本、韓国は1本)
楽天証券:327本(米国市場は223本、香港は43本、シンガポールは61本)
マネックス証券:266本(米国市場は223本、香港は44本)
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【REIT】
 多くの投資家から資金を集め、オフィスビルや商業施設、マンションなど複数の不動産を購入し、その賃貸収入や売買益を投資家に分配する商品。Real Estate Investment Trustの略で、読み方はリート。仕組み上、収益はほぼ分配金に回すので、高配当なのが魅力。取引所に上場されており、不動産投信が正式名称だが、日本では頭にJをつけて「J-REIT」と呼ばれる。

▼特徴
・J-REITは、証券取引所に上場しているので、ETFと同様に取引所が空いている時間であれば、いつでも指値や成り行きで売買ができる。

・株式と同じなので、株式を取り扱っている証券会社であればどこでも全銘柄を取引できる。

・REITにも、海外REITがあるが、日本では今のところ取引ができないので、取り扱っている証券会社はない。

■主な証券会社
GMOクリック証券
SBI証券
松井証券
ライブスター証券
楽天証券
マネックス証券
カブドットコム証券
岩井コスモ証券
岡三オンライン証券
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【先物・オプション】
▼先物取引
 先物取引とは、将来の売買について現時点で約束をする取引のこと。今後、先物価格が上がると予想するなら買い、下がると予想するなら売りの予約をする。売る予約から始めたなら買うことで決済、買う予約で始めたなら売ることで決済ができ、その際は損益だけを受け渡す差金決済が行われる。

 先物取引では期間内であればいつでも売買できるが、期限になれば自動的に決済され、損益が確定してしまう。取引対象には金やプラチナなどの貴金属、トウモロコシや大豆などといったコモディティと呼ばれる「商品」、日経平均株価(日経225)などの「株価指数」を対象とするものがある。

▼オプション取引
 オプション取引とは、決められた期日に、決められた価格で商品を売買する「権利」の取引のこと。先物の場合は、価格が下がっても契約であるため、必ずその値段で売買しなければいけないが、オプション取引の場合は権利のため、不利になる場合は権利を放棄すればよい。つまり、オプションの買い手は損失をオプション自体の価格だけに限定できるというメリットがある。

 国内先物・オプションとも、仕組みが複雑でかつ値動きが激しいので損失も大きいため、ネット証券の場合、取扱商品の主流にしている場合は少ない。株価指数に関連した銘柄だけを取り扱っている場合がほとんどだ。一部、海外先物商品を取り扱っている証券会社もある。

■「国内先物」の主な証券会社と取り扱い状況
GMOクリック証券:日経225先物、日経225mini先物
SBI証券:日経225先物・日経225mini先物・JPX日経インデックス400先物・TOPIX先物・ミニTOPIX先物・東証REIT指数先物・TOPIX Core30先物・日経平均VI先物・NYダウ先物(全9種)
松井証券:日経225先物、日経225mini先物
ライブスター証券:日経225先物、日経225mini先物
楽天証券:日経225先物、日経225mini先物 商品先物(金・プラチナなど全16種)
マネックス証券:日経225先物、日経225mini先物
カブドットコム証券:日経225先物・日経225mini先物・JPX日経インデックス400先物・TOPIX先物・ミニTOPIX先物・東証REIT指数先物・TOPIX Core30先物・日経平均VI先物・NYダウ先物(全9種)
岩井コスモ証券:日経225先物・日経225mini先物
岡三オンライン証券:日経225先物・日経225mini先物・TOPIX先物・ミニTOPIX先物・東証REIT指数先物・TOPIX Core30先物・日経平均VI先物・NYダウ先物(全8種)

■「海外先物」の主な証券会社と取り扱い状況
楽天証券:36種(米国30種、シンガポール6種)
カブドットコム証券:米国1種

■「オプション取引」の主な証券会社と取り扱い状況
GMOクリック証券:日経225オプション
SBI証券:日経225オプション、TOPIXオプション
松井証券:日経225オプション
ライブスター証券:日経225オプション
楽天証券:日経225オプション
マネックス証券:日経225オプション
カブドットコム証券:日経225オプション
岩井コスモ証券:日経225オプション
岡三オンライン証券:日経225オプション、TOPIXオプション


 前回を含め、「日本株」から始まり「先物・オプション」まで丸っと紹介した。ここまで理解できれば、さすがに「全然わからない」と言わずに済むはずだ。

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