【初心者向け】株式投資における基本!板の見方を徹底解説!
板は、その株の需要と供給を知るために重要なものですので、取引を始める前にしっかり理解しておくようにしましょう。
今回は板の見方を解説するとともに、板を見るうえで重要なポイントやよくある質問についても紹介します。これから株取引を始めようと思っている人はぜひ参考にしてください。
目次
株式における板の役割
板とは
また、板だけでなく「板情報」や「気配」、「気配値(けはいね)」と呼ばれることもあります。気配値とは、売り注文・買い注文に置ける指値です。
板を見ることで注文価格である気配値や売り注文・買い注文の数量が把握できます。
板と呼ばれる由来
立会場では証券会社の社員と株取引の注文の仲介業を行う会員によって売買が成立していました。昔の証券取引所の映像では、多くの人が指でサインを送り売買を成立させている姿が見られます。
現在ではシステム化され、立会場に表示されていた株価が電動の掲示板になったことで、より見やすくなるとともに、立会場にいなくても証券会社が提供するツールを利用し、誰でもインターネット上で見られるようになっています。
証券会社によって提供されるツールは異なりますが、アプリをダウンロードすることで、スマートフォン上でもリアルに板情報を見ることができます。
株式投資を始めるにあたり、どの証券会社で口座を開設するかの判断の1つにツールの見方や使いやすさが挙げられます。口座を開設する証券会社に悩んでいる人は、以下の情報も参考にしてください。
板を見ることの重要性
つまり、板情報を見ることで、いくらで売れる・買えるかといった売買の目安がある程度把握できるのです。
例えば、現在の価格より下に大口の注文が入っている場合、底堅い状況にあるといえます。
どうしてもその株を買いたければ最低でも810円の指値で買い注文を出さなければ取引は成立しないことになります。
板の見方を解説する前に!株の注文方法をおさらい
・指値注文
・成行注文
以下ではそれぞれについて解説します。
指値注文
注文を行う際には指値を選び、希望する価格と購入もしくは売却する株数を入力します。
買い注文の場合、指値と同じ価格もしくは指値よりも低い価格で取引が成立しますし、売り注文の場合は指値と同じ価格もしくは指値よりも高い価格で取引が成立します。
指定した価格や株数によっては、注文時に指定した取引期間のうちに約定しない可能性もあります。その場合、注文は自動的にキャンセルされ、失効扱いになります。
成行注文
成行注文の際には、成行を選び、購入もしくは売却する株数を入力するだけで注文は終了です。
成行注文は指値注文よりも優先的に取り扱われるため、早く約定したいと考えている人に向いています。ただ、思ったよりも高い金額で購入もしくは安い金額で売却する可能性がある点には気をつけておきましょう。
【図解】基本的な板の見方
【中央】気配値(注文価格)
取引が始まり、注文が入ると「3」の買数量や売数量が点滅します。特に注文数量が大きい銘柄は活発に点灯し、取引が活発に行われていることが分かります。
【左側】売り板
参考画像の「2」をみると、1,972円の左側には7,400と表示されています。このことは1,972円でこの銘柄を売りたい人の注文合計が7,400株あることを示しています。
さらに、「4」の成行の下にOVERと記載され、その左に231,000と表示されています。これは1,981円以上の指値で売りに出している人の合計株数が231,000株あるということです。
【右側】買い板
参考画像「2」をみると、1,970円の右側には5,900と表示されています。つまりこの銘柄の株式を1,970円で買いたいという人の注文合計が5,900株あるということです。
そして気配値(注文価格)の一番下にUNDERと表示されています。これは1,961円以下で買いたいという注文を出している人の総株数が150,000株あることを表しています。
また、参考画像には載っていませんが、売り板や買い板の数字の前に特別な文字が記載されるケースがあります。その文字とは「特」「前」「連」の3つです。
反対に買い注文が多すぎるときも同様です。特別買い気配の状態を意味する「特」が数字の前に表示されます。
株式取引には値幅制限が設けられており、その上限を意味するストップ高や下限を意味するストップ安になった場合にも表示されます。
価格優先の原則とは、売り注文(指値)の場合、もっとも高い値を付けた注文から優先的に成立させるというもので、買い注文(指値)だと一番安い値を付けた注文が優先されます。さらに、指値よりも成行のほうが優先されることになっています。
板の見方で注意するべきポイントは?
・リアルタイムの変化を板で捉える
・見せ板に注意
リアルタイムの変化を板で捉える
最初は板の動きについていくのがやっとの状態でも、見慣れていくうちに自分の希望価格で約定できる可能性が高まります。慣れるまでには時間がかかるかもしれませんが、まず見方を理解しておくことで慣れるまでの時間を短縮できます。
株取引はタイミングが重要ですので、リアルタイムの変化をきちんと捉えられるようになるよう日頃から心がけておきましょう。
見せ板に注意
例えば買いたい株がある場合に、現在の気配値よりも低い価格で大量の指値注文を出して他の買い注文を誘い、多くの注文が動いているように見せ、相場の強さを印象づける方法です。
この見せ板という行為は禁止されています。
板の見方に関するよくある疑問Q&A
板が厚い・薄いの意味は?
知っておきたい記号・表示は?
「特」「前」「連」については上で述べたとおりですが、他にも「S」、「A」、「K」、「寄」、「引」などがあります。
株価の板の見方を覚えて資産運用を始めよう!
また、板の表示は証券会社によって微妙に異なりますし、パソコンでは表示されるもののスマートフォンのアプリ上では表示されない記号などもありますので注意が必要です。
板の見方を正しく理解したうえで、ツールが使いやすい証券会社で口座を開き、株取引を始めるようにしましょう。
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