株の自動売買の特徴は?メリット・デメリット・損をしないコツなど徹底解説
この記事では、株の自動売買の基本的な仕組みやプログラムの種類、メリット・デメリットを詳しく解説します。
また、損を防ぐためのコツや初心者でも始めやすいプラットフォームの選び方についても触れ、投資の可能性を最大限に引き出すためのポイントをお伝えします。
初心者の方にも分かりやすく、安心して株の自動売買を始められる内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
株の自動売買とは?
ここでは、基本的な仕組みから種類まで、詳しく解説します。
株の自動売買についての基本的な知識
具体的には、「株価が指定の価格まで上がったら買い」「指定の価格まで下がったら売り」といった条件を事前に設定することで、24時間体制で自動的に売買注文を行うことができます。
設定できる条件は多岐にわたり、株価だけでなく日経225やTOPIXなどの指数を基準にすることも可能です。さらに、買い注文と売り注文を同時に設定したり、時間を指定して注文を出したりすることもできます。
例えば、「2,500円で買い注文を出し、株価が2,550円になったら売る」といった具合に、利益確定の目標値まで含めた取引戦略を組み立てることができるのです。
株の自動売買におけるプログラムの種類
リピート型
プログラム型
トレーダー型
株の自動売買を始めるために必要な3つのステップ
これらのステップを確実に踏むことで、効果的な自動売買の運用が可能となるでしょう。
ステップ1:プラットフォーム選び
例えば、取り扱っている自動売買の方式や取引手数料、スプレッドなどを比較検討する必要があります。
取引を開始するには、選択した証券会社の専用ソフトウェアが必要となります。多くの証券会社では、独自の取引ツールを提供しており、これらを通じて自動売買の設定や運用を行うことができます。
ステップ2:ソフトウェアに取引戦略をプログラムする
より洗練された戦略として、「始値から50円上昇したら成行で買い」「前日終値から20円下落したら指値で売り」など、市場の動きに応じた柔軟な注文方法も設定可能です。
プログラミングの際は、値幅の設定や注文のタイミング、決済条件など、細かな要素も考慮に入れる必要があります。
例えば、買い注文が約定した後の利益確定の条件や、損失を抑えるためのロスカット条件なども、あらかじめ設定しておくことが望ましいでしょう。
ステップ3:取引を開始する
取引開始後は、適切なリスク管理が不可欠です。取引数量の制限やストップロスの設定など、損失を最小限に抑えるための対策を講じる必要があります。
また、市場の急激な変動に対応できるよう、定期的にパフォーマンスを確認し、必要に応じて設定を見直すことも重要です。
株の自動売買のメリットは?
・時間に縛られない
・感情に流されない
・専門的な分析力がなくても始められる
それぞれのメリットについて解説します。
時間に縛られない
仕事中や深夜でも、設定した条件に合致すれば自動的に売買が実行されます。例えば、保有している株式が目標価格に到達した場合や、急激な値下がりが起きた場合でも、システムが迅速に対応してくれるため、利益確定や損失の抑制が可能です。
感情に流されない
自動売買では、設定されたアルゴリズムに従って機械的に取引が実行されるため、こうした感情的なバイアスに左右されることがありません。
これにより、一貫性のある投資戦略を維持することが可能になり、長期的な収益の安定性が期待できます。
専門的な分析力がなくても始められる
自動売買では、あらかじめ設定されたルールに従って取引が進められるため、初心者でも投資を始めやすい環境が整っています。
証券会社が提供する自動売買システムには、すでに実績のある取引戦略が組み込まれているものも多く、それらを活用することで、投資の専門家が行うような取引を再現することも可能です。
株の自動売買のデメリットは?
・銘柄を自由に選べない
・相場の急激な変動には対応できない
・大きな利益は望めない
銘柄を自由に選べない
例えば、企業理念に共感できない会社の株式や、不祥事を起こした企業の株式なども、条件に合致すれば購入対象となってしまいます。
このような事態を避けるためには、事前に購入を避けたい銘柄をシステムに登録しておく必要があります。自動売買を始める前に、投資方針や購入を控えたい銘柄について十分に検討し、適切な設定を行うことが重要です。
相場の急激な変動には対応できない
自動売買システムは感情を持たないため、こうした急激な相場変動に柔軟に対応することができません。さらに、システムの設定変更に時間がかかる場合、相場の変化に即座に対応できず、損失が拡大してしまう可能性もあります。
大きな利益は望めない
リスクを取らなければ高いリターンは期待できず、システムはこれらの要素を踏まえずに取引を行うため、大きな利益につながりにくい特徴があります。
加えて、自動売買では通常の取引よりも手数料が高く設定されているケースが多く見られます。取引の頻度が増えれば増えるほど手数料も積み重なり、結果として得られる利益が少なくなってしまう可能性があります。
株の自動売買で損をしないコツ
以下では、実際の運用で役立つ具体的なコツをご紹介します。これらの方法を組み合わせることで、より安定した運用が可能になるでしょう。
相場が急変しやすいタイミングはプログラムを一時的に止める
このような場合、設定した売買ルールが市場環境に適合せず、予期せぬ損失を被る可能性があります。
プログラムの稼働を一時的に停止することで、急激な相場変動による損失を回避できます。取引を再開する際は、市場が落ち着きを取り戻したことを確認してから行うことが賢明です。
すぐに利益が出なくてもしばらく待つ
市場環境に合致したプログラムであれば、時間の経過とともに利益が積み重なっていく可能性が高まります。むしろ、焦って設定を変更することで、本来得られたはずの利益を逃してしまうケースも少なくありません。
複数のプログラムを同時利用してリスクを軽減する
例えば、レンジ相場に強いプログラムとトレンド相場に強いプログラムを併用することで、さまざまな相場環境に対応できます。
異なる売買ルールを持つプログラムを組み合わせることで、一方で損失が出ても、他方で利益を得られる可能性が高まります。ただし、プログラム同士の相性も考慮に入れる必要があります。
デモンストレーションを利用してみる
デモ取引を通じて、プログラムの特性や運用方法を理解することができます。また、自分の投資方針に合っているかどうかを判断する材料としても有効です。実際の資金を投じる前に、十分な検証期間を設けることをお勧めします。
株の自動売買を始めるプラットフォームの選び方
取引手数料とコストを比較する
まず注目すべき点は、取引手数料の体系です。自動売買は取引頻度が高くなる傾向があるため、手数料の違いが運用成績に大きく影響します。
なかには売買手数料が無料のサービスもあれば、取引量に応じて手数料が発生するものもあります。また、スプレッドの大きさも実質的なコストとなるため、確認が必要です。
取引ツールの使いやすさも重要な選択基準です。自動売買では「逆指値」「W指値」「トレーリングストップ」「リレー注文」など、さまざまな注文方法が提供されています。
これらの機能を使いこなせるかどうかは、投資の成果に直結します。画面構成が分かりやすく、直感的に操作できるプラットフォームを選ぶことで、運用の効率が大きく向上します。
使いやすさとサポート体制をチェック
特に自動売買を始めたばかりの時期は、疑問点や不明点が多く発生するため、手厚いサポートを受けられる環境があると安心です。
また、デモトレード(デモ取引)機能の有無も重要な判断材料となります。実際の資金を投じる前に、自動売買の仕組みやツールの操作方法を練習できる環境があれば、本番での失敗リスクを大幅に削減できます。
株の自動売買を活用して、投資の可能性を広げよう
ただし、システムに任せきりにするのではなく、市場環境の変化には注意を払う必要があります。急激な相場変動時には自動売買を一時停止したり、複数のプログラムを組み合わせてリスクを分散したりするなど、状況に応じた対応が重要です。
まずは少額からデモトレードを活用し、自分に合った自動売買の方法を見つけていきましょう。システムの特徴をよく理解し、適切な運用を心がけることで、より効率的な資産運用が可能となるはずです。
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