「ネット証券」と「店舗型」、口座開設するならどっち? 商品の違いを解説!

【図表】ネット証券と店舗型証券の商品比較(C)oricon ME inc. [拡大する]

【図表】ネット証券と店舗型証券の商品比較(C)oricon ME inc.

 口座開設を考えている人の中には、ネット証券会社と店舗型証券会社のどちらで開くべきか悩む人もいるだろう。株式売買の手数料の安さだけを判断基準とするのであれば、ネット証券会社に軍配があがる。だが、証券会社を選ぶ際は、手数料だけではなく、取扱商品、情報やサービスなども併せて考えたほうがいいだろう。ネット証券会社と店舗型証券会社とでは、扱っている商品や数に違いがあるのだろうか?

 今回は、「商品」をテーマにネット証券会社と店舗型証券会社の違いについて解説する。

▼1000株単位の株式を「1株」から取引できる!?

 店舗型証券会社、ネット証券会社、いずれも国内の上場株式を取り扱っている。株式の取引基準となる株数(=単元株)は、100株や1000株というように上場会社により異なる。

 だが、ネット証券会社のカブドットコム証券やSBI証券には、たとえば1000株単位の取引となる上場会社の株式であっても「1株」から取引できるという商品がある。この場合、配当は株数に応じて配分される。また、買い足すことにより単元株数に達した場合には、単元株として売買が可能だ。

 投資初心者は、このような取引から始めて、株式投資に慣れていくのも一つの方法だろう。

▼証券会社によってこんなにも違う! 投資信託取扱本数

 投資信託とは、多くの人から集めた資金を投資の専門家が株式や債券等で運用し、得られた収益を分配する投資商品である。ネット証券会社、店舗型証券会社の大手各3社に取材したところ、SBI証券は、投資信託の取扱本数が2178本と日本最大だった。一方、店舗型証券会社は、各社500本弱となる。

 ただし、店舗型証券会社にもネット取引コースがある。SMBC日興証券は、対面取引の投資信託取扱本数は470本であるのに対し、ネット取引のそれは880本となっていた。同じ証券会社でも、取引形態により取引できる商品が異なることがあることも覚えておきたい。

 また、投資信託には、毎月積立購入できるものもある。カブドットコム証券やSBI証券は、ワンコイン(500円)から始められる積立型投資信託も取り扱っている。長期資産形成を少額から手軽に始めたい人は、投資信託のワンコイン積立からスタートしてみるのもいいだろう。

▼外国株式の取扱は?

 外国の株式を購入したいという投資家もいるだろう。大和証券は、21ヶ国4754銘柄が取引可能だ。ネット証券で最多の外国株取扱数を誇るSBI証券は9ヶ国3515銘柄。ただし、カブドットコム証券は外国株式の取扱がない。

 外国株式については、ネット証券、店舗型証券に関係なく、投資したい国を扱っているかどうかで選んだほうがいいだろう。

▼IPO/PO、有利なのは?

 IPO(新規公開株、新たに上場される会社の株式)、PO(公募増資、既に上場している会社が新たに発行する株式)について、店舗型証券会社では、店舗ごとに顧客開拓用の割当があることがある。IPO/PO目的で、店舗型証券会社に口座を有している投資家もいるくらいだ。本当に、店舗型証券会社のほうが有利なのだろうか?

 今年11月25日までの実績では、前述の大手各3社の内、店舗型証券会社はIPO/PO併せて100銘柄前後を取り扱っている。ネット証券会社の内2社は20銘柄以下。たしかに、IPO/PO取扱銘柄数は、店舗型証券会社のほうが多い傾向にある。ただし、証券業界最多のIPO取扱会社は、SBI証券で79銘柄だ。

 以上のようにみてくると、少額から投資できる商品や投資信託の取扱銘柄数については、ネット証券会社が強い傾向にあるものの、それ以外については、各社により異なることがわかる。外国株式はA証券、IPO/POはB証券というように、投資目的に応じて複数の証券会社に口座を開設することを検討してみるのもいいだろう。

<記事/三次理加(マイアドバイザー登録FP)>
(株)りか代表取締役。ラジオNIKKEI第一「ファイナンシャルBOX」等に出演後、独立。2012年、経産省・産業構造審議会商品先物取引分科会委員。著書「商品先物市場のしくみ」(PHPビジネス新書)他。

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