行動ファイナンス
標準的な経済学においては、「人々はみな合理的な選択をする」というのが基本的な考え方の前提となっている。しかし、ここでは「人々は常に合理的な行動をとるとは限らない」という考え方を前提として、投資家の意思決定や金融市場の動きにどのような影響を及ぼしているかを考えていく理論である。
例えば、下記のような行動を科学的に検証するのが特徴である。
(1)損が出ているときに株式をなかなか売却せず、回復してから売却しようと先送りする。
(2)相場が上昇を続けると自分も買いたくなる、など。
行動ファイナンス理論を提唱したカーネマンは、2002年にノーベル経済学賞を受賞した。