LTCM(エルティーシーエム)

 LTCM(エルティーシーエム)とは、Long Term Capital Management(ロングターム・キャピタル・マネジメント)の略称で、1998年秋に巨額の損失を出し、米連邦準備理事会(FRB)と大手金融機関に救済された米国のヘッジファンド。

 アメリカの投資銀行「ソロモン・ブラザーズ」の副会長だったジョン・メリウェザーが1994年に設立。FRB元副議長のデビッド・マリンズや、マイロン・ショールズとロバート・マートンという2人のノーベル経済学賞受賞者も参加し、高度な金融技術を駆使しながら急成長し、高い運用成績を上げていた。
 しかし、97年のアジア通貨危機、98年のロシア通貨危機で損失が膨らみ、借り入れが返済不能となり、実質的に破綻状態となった。LTCMが巨額の取引を清算し、金融市場の動揺を招くことを懸念したFRBと大手金融機関が、約35億ドルのLTCM向けの資本注入を実施した。

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