自損事故保険とは?補償内容や人身傷害保険などとの違いを解説

自損事故保険とは?補償内容や人身傷害保険などとの違いを解説

自損事故保険は、相手のいない単独の事故、つまり自損事故に備える自動車保険の任意保険です。自損事故で運転者や乗車中の人が死傷し、自賠責保険の保険金が支払われない場合にその損害を補償してくれます。

自動車事故には常に相手がいるとは限らず、電柱に追突したり、崖から転落したりといった「自損事故」の場合もあります。そういったとき、自動車保険でどこまで補償されるのかわからず、不安に思う人もいるのではないでしょうか。

今回は、自損事故保険の特徴や、人身傷害保険などほかの任意保険との違いなどについて紹介します。

mokuji目次

  1. 自損事故保険は単独事故(自損事故)の損害を補償する保険
  2. 自損事故時の対処法と手続きの流れ
    1. まずは安全を確保する
    2. 警察へ事故を届け出る
    3. 保険会社へ連絡する
    4. 車の修理やケガの治療を進める
  3. 自損事故保険と補償が重複する保険
  4. 自損事故で使える保険
  5. 自損事故保険の注意点
    1. 物損は補償対象外
    2. 保険金請求には交通事故証明書が必要
    3. 保険を使うと等級が下がる場合がある
  6. 自損事故保険が必要かしっかり検討を

自損事故保険は単独事故(自損事故)の損害を補償する保険

自損事故保険は単独事故(自損事故)の損害を補償する保険

自損事故保険は、単独事故(自損事故)や相手に過失がない事故による、損害を補償する任意保険です。契約車の所有者や運転者、同乗者が補償の対象となります。

自動車事故にはさまざまな種類があり、相手がおらず、単独で起こしてしまった「自損事故」も存在します。

相手がいても、停車中の車に追突するなど、相手の過失がゼロの事故もあるでしょう。そういった場合、損害賠償を請求する相手がいないため、ケガをしても治療費は自分で負担しなければなりません

また、車の所有者には自賠責保険の加入義務がありますが、自賠責保険は被害者の救済が目的であり、自損事故は補償の対象外となります(同乗者のケガは補償される)。そういった場合に役立つのが自損事故保険です。

自損事故時の対処法と手続きの流れ

自損事故時の対処法と手続きの流れ

自損事故を起こした場合は、慌てず安全確保と必要な手続きを行うことが大切です。単独事故で相手がいない場合でも、状況によっては保険金請求や法的な手続きが必要になるケースがあります。

まずは安全を確保する

事故を起こした際は、二次被害を防ぐために安全確保を優先しましょう。

車を安全な場所へ移動できる場合は路肩などへ停車し、ハザードランプを点灯させます。高速道路では発炎筒や停止表示板を使用し、後続車へ事故を知らせることも重要です。

また、自分や同乗者にケガがある場合は、無理に動かず救急車を呼びましょう。

警察へ事故を届け出る

自損事故で相手がいない場合でも、警察への届け出は必要です。

道路交通法では、交通事故を起こした場合に警察へ報告する義務があります。ガードレールや標識などを破損した場合は、物損事故として届け出る必要があります。

また、保険金請求時には「交通事故証明書」が必要になることが多いため、軽微な事故でも必ず警察へ連絡しましょう。

保険会社へ連絡する

事故後は、加入している保険会社や保険代理店へ連絡します。

自損事故では、自損事故保険のほか、人身傷害保険や車両保険などが使える場合があります。事故状況や契約内容によって補償範囲が異なるため、自己判断せず確認することが大切です。

保険会社から、事故状況の確認や必要書類について案内を受けながら手続きを進めましょう。

車の修理やケガの治療を進める

事故後は、車の修理や病院での受診を行います。事故直後は症状がなくても、後から首や腰に痛みが出るケースもあります。軽い事故と思っても、体調に違和感がある場合は早めに医療機関を受診しましょう。

また、車両保険を利用する場合は、保険会社へ相談したうえで修理を進めるとスムーズです。

自損事故保険と補償が重複する保険

自損事故保険と補償が重複する保険

自損事故保険以外にも、自損事故による運転者や同乗者のケガ、後遺障害などを補償する保険はあります。

自損事故のケガや後遺障害などを補償する保険

上記のように、自損事故の被害は人身傷害保険や搭乗者傷害保険でも補償の対象です。人身傷害保険と搭乗者傷害保険のどちらにも加入していた場合、自分や同乗者の死傷に対し、どちらからも保険金が支払われます。

搭乗者傷害保険と自損事故保険のどちらにも加入していた場合も、同様です。

しかし、自損事故保険と人身傷害保険に加入している場合、自損事故保険の保険金が支払われるのは、人身傷害保険が適用されないときのみ。保険会社によっては、人身傷害保険に加入していると、自損事故保険に加入できない場合もあります。

自損事故で使える保険

自損事故で使える保険

自損事故では、自分や同乗者のケガだけでなく、他人の車や建物などに損害を与えてしまうケースもあります。例えば、「ブレーキとアクセルを踏み間違えて自宅の車庫に衝突した」「赤信号で停車中の車に追突した」といった事故です。

自損事故保険のほか、人身傷害保険や搭乗者傷害保険でも、自損事故によるケガや後遺障害などは補償されます。ただし、車や建物などの物損は補償対象外となるため、対物賠償保険や車両保険で備える必要があります。

自損事故で使える主な保険をまとめました

自損事故で使える保険の比較

事故の状況によって、使われる保険や補償範囲は異なります。

特に自損事故では、ケガへの補償だけでなく、車の修理費や相手への賠償が発生するケースもあります。補償内容の違いを理解したうえで、必要な保険を組み合わせて備えておくことが大切です。

自損事故保険の注意点

自損事故保険の注意点

自損事故保険は、ガードレールへの衝突や単独事故など、自分に過失がある事故でのケガに備えられる保険です。一方で、補償範囲や保険料への影響など、事前に知っておきたい注意点もあります。

物損は補償対象外

自損事故保険は、自分や同乗者の死傷に対する補償を目的とした保険です。そのため、自分の車や他人の物を壊した場合などの物損事故は補償対象外となります。

前項の表にもあるように、他人の物への損害は対物賠償保険、自分の車の損害は車両保険で補償されるのが一般的です。

保険金請求には交通事故証明書が必要

自損事故であっても、事故を起こした際は警察への届け出が必要です。

届け出後に発行される「交通事故証明書」は、保険金請求時に必要となる重要な書類です。補償対象となる事故でも、交通事故証明書が提出できない場合、保険金が支払われないケースがあります。

単独事故や軽微な事故でも、必ず警察へ連絡するようにしましょう。

保険を使うと等級が下がる場合がある

自損事故保険を利用すると、一般的に翌年のノンフリート等級が3等級下がり、保険料が上がります。そのため、軽微な事故で治療費が少額の場合は、保険を使わず自己負担したほうが、結果的に保険料負担を抑えられるケースもあります。

自損事故を起こした際は、受け取れる保険金と、翌年以降の保険料増加を比較しながら、保険を利用するか検討することが大切です。

自損事故を起こした際は、受け取れる保険金と、翌年以降の保険料増加を比較しながら、保険を利用するか検討することが大切です。

自損事故保険が必要かしっかり検討を

どんなに気をつけて運転していても、自損事故を起こしてしまう可能性はゼロではありません。自損事故保険はそういった場合に運転者や同乗者の死傷した損害を補償してくれる保険です。

ただし、人身傷害保険や搭乗者傷害保険などの任意保険と補償の範囲が重複する部分もあり、保険金額もほかの保険と比べてあまり多くはありません。そのため、自損事故に備えるためには、まずは人身傷害保険や搭乗者傷害保険で十分な保険金を検討することをおすすめします。

自動車保険は保険会社で補償の内容や保険金が異なりますので、特徴をよく理解して比較検討することが重要です。オリコンでは、日本最大級の規模で調査を行い、毎年自動車保険ランキングを発表しています。

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