ネット証券会社を徹底比較!証券会社の選び方を4つのポイントから解説
証券会社選びのポイント@ 手数料
取引頻度と取引金額に注目する
例えば、1日に何度も少額取引を行うデイトレーダーの場合は、一日定額の手数料が適しています。逆に、取引頻度は低く高額取引が中心の場合は、1回あたりの取引手数料が安い証券会社を選ぶといった投資スタイルに合わせて比較することが重要です。
現物取引の手数料比較表:1約定ごとに手数料が発生するプラン
会社名 |
SBI証券 |
楽天証券 |
GMOクリック証券 |
SBIネオトレード証券 |
プラン名 |
スタンダードプラン |
超割コース |
1約定ごとプラン |
一律プラン |
~5万円 |
55円 |
55円 |
50円 |
50円 |
~10万円 |
99円 |
99円 |
90円 |
88円 |
~20万円 |
115円 |
115円 |
100円 |
100円 |
~50万円 |
275円 |
275円 |
260円 |
198円 |
~100万円 |
535円 |
535円 |
460円 |
374円 |
~150万円 |
640円 |
640円 |
550円 |
440円 |
~3,000万円 |
1,013円 |
1,013円 |
880円 |
660円 |
3,000万超 |
1,070円 |
1,070円 |
930円 |
880円 |
その他 |
手数料の月間合計額1.1%相当のポイント付与 |
手数料の月間合計額1%相当の「楽天ポイント」付与。 |
会社名 |
SBI証券 |
楽天証券 |
GMOクリック証券 |
SBIネオトレード証券 |
プラン名 |
アクティブプラン |
いちにち定額コース |
一日定額プラン |
定額プラン |
~50万円 |
0円 |
0円 |
0円 |
0円 |
~100万円 |
0円 |
0円 |
0円 |
0円 |
~150万円 |
1,238円 |
2,200円 |
1,238円 |
880円 |
~200万円 |
1,238円 |
2,200円 |
1,238円 |
1,100円 |
~300万円 |
1,691円 |
3,300円 |
1,691円 |
1,540円 |
300万円超以降、100万円ごとの加算金額 |
295円 |
1,100円 |
295円 |
295円 |
手数料無料プランを提供している証券会社
SBI証券の利用条件は、各種交付書類(下の表に掲載)を郵送から電子交付に切り替えることです。「スタンダードプラン」、「アクティブプラン」のいずれも対象です。
楽天証券では、従来の手数料プラン「超割コース」、「1日定額手数料コース」の他に追加された「ゼロコース」を選択することで手数料0円が適用されます。なお、ゼロコースを選択するには、SOR/Rクロスへの同意が必須となりますので、利用条件を理解した上で選択しましょう。
SBI証券 | 楽天証券 | |
開始日 | 2023年9月30日 | 2023年10月1日 |
適用条件 | 次の3つの交付書類を郵送から電子交付に切り替える。 | ・国内株取引手数料のコース選択で、ゼロコースを選択 |
その他 | インターネットコースのインターネット取引のみ |
証券会社選びのポイントA 開設口座数のシェア
主なネット証券会社の口座開設数
証券会社名 | 口座数 |
SBIグループ | 1,1063万 |
楽天証券 | 924万 |
マネックス証券 | 225万 |
auカブコム証券 | 163万 |
松井証券 | 149万 |
証券会社選びのポイントB 取り扱い商品のラインナップ
少額から始める株式取引
将来的にチャレンジしたい商品にも目を向ける
外国株に投資したい場合、まずどの国の株を扱っているかの観点から証券会社を選ぶことが重要です。例えば、SBI証券や楽天証券は、米国株・中国株・アセアン株など様々な外国株を取り扱っています。マネックス証券は米国株に強みを持ち、購入時の為替手数料が発生しないなど、コスト面でもメリットがあります。
■IPO(新規公開株)
IPO(新規公開株)の取り扱いの豊富さに注目するのも良いでしょう。IPOは新たに上場する企業の株式で、成長が期待され、比較的利益が見込まれるため、人気があります。ネット証券でIPOに参加するには、抽選方式が一般的です。SBI証券や楽天証券はIPOの取り扱い数が多いですが、競争が激しいことにも注意が必要です。逆にシェア率が低い証券会社は取り扱い数が少ないものの、競争相手も少ないといえるでしょう。
証券会社選びのポイントC 情報分析ツールとサポート体制
加えて、情報画面や取引ツール、アプリの使いやすさも重要です。取引のタイミングを逃さないためにも、画面上のデザインも含めて、使いやすいツールを備えた会社を選ぶことが大切です。ただし、シンプルなツールでサポートが不足していると感じる場合もあれば、機能が多すぎて使いこなせないと感じる場合もあります。実際に操作してみて使い勝手を確認すると良いでしょう。
各社の公式サイトを比較しながら決めるのも良いですが、無料で口座開設までできる場合が多いため、複数の証券会社で口座を開設してみることも一つの手段。デモトレードや少額取引を試しながら、自分に合ったネット証券を見つけるのも良いでしょう。ここで紹介した4つのポイント(手数料、シェア率、取り扱い商品のラインナップ、ツールやサポート体制の充実度)を軸に各社を比較・検討することで、自分に適したネット証券会社を見つけてください。
オリコンでは、日本最大級の規模で調査を行い、毎年「ネット証券ランキング」を発表しています。取引手数料や取扱商品数、分析ツールの使いやすさなどさまざまな視点のランキングを確認できますので、ネット証券会社を選ぶ際の参考にしてください。
監修者 市川雄一郎
生活者目線の自由なトークが持ち味。物腰やわらかで明快な講義は、全国に多数のファンがいる。グローバルファイナンシャルスクール校長。CFP(R)。1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)。日本FP協会会員。日本FP学会会員。1969年生まれ。グロービス経営大学院修了(MBA/経営学修士)。日本のFPの先駆者として資産運用の啓蒙に従事。ソフトバンクグループが創設した私立サイバー大学で教鞭を執るほか、金融機関の職員や顧客に対する講義や講演も行う。「日本経済新聞」「日経ヴェリタス」「朝日新聞」「東洋経済」「週刊ダイヤモンド」などへの原稿執筆・コメント提供のほか、ラジオ日経などのメディア出演も多数。主な著書に『投資で利益を出している人たちが大事にしている45の教え』(日本経済新聞出版)がある。
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