ネット証券の手数料を徹底比較!選び方のポイントも解説
今回は、各ネット証券の手数料を比較し、どのように証券会社を選ぶべきかについて解説します。
目次
証券会社の手数料の仕組み
単に売り注文や買い注文を出しただけでは手数料は発生せず、キャンセルした場合も手数料はかかりません。証券会社のあいだでは、手数料に関して激しい競争があり、各社が独自の料金設定を行っています。
特にネット証券は店舗型証券と比べ、手数料が格段に安いという特徴があります。投資する人の立場からすれば、株式取引が成立するたびに手数料が発生すると、取引回数が増えれば増えるほど手数料の総額が高くなってしまいます。
手数料は一見小さな差のように思えても、取引の頻度によっては手元に残る収益に大きな影響を与えるため、証券会社を選ぶ際は、手数料に注目することが大切です。
ネット証券の手数料が安い理由は?
ここでは、ネット証券の手数料が安い理由について解説します。
店舗の維持費や人件費を抑えられる
店舗型証券では、実店舗の維持費用や家賃・光熱費のほか、顧客サービスを担うスタッフの人件費など、高い運営コストがかかります。
これに対してネット証券は、物理的な店舗を持たず、多くの業務をオンライン上で行うため、運営コストを大幅に削減することが可能です。運営コストが低い分、利用者に対してより安い手数料でサービスを提供できるのです。
手数料以外の収益源を確保できている
例えば、投資アドバイスを有料で提供したり、信用取引の金利や貸株料で収益を得たり、自社資金を用いたディーラー業務を行ったりするなどです。収益源を増やすことで、手数料をメインの収益源とするビジネスモデルからの脱却を図っているネット証券では、手数料を安く設定している場合もあります。
手数料の支払い方法は、1約定ごとか1日定額から選ぶ
主なプランは、1約定ごとと1日定額の2つです。
1約定ごとプランでは、一回の取引ごとに手数料がかかり、個々の取引の金額にもとづいて手数料が計算されます。
1日定額プランでは、その日の総取引額にもとづいて手数料が算出されます。
取引の頻度や金額によって最適な手数料プランが異なるため、自分の取引スタイルに合わせて選ぶことが重要です。
ネット証券の手数料比較
SBI証券 | 楽天証券 | マネックス証券 | 松井証券 | SBIネオトレード証券 | auカブコム証券 | |
---|---|---|---|---|---|---|
プラン名 | スタンダードプラン | 超割コース | 取引毎手数料コース | なし | 一律プラン | ワンショット手数料? |
5万円まで | 55円 | 55円 | 55円 | 50円 | 55円 | |
10万円まで | 99円 | 99円 | 99円 | 88円 | 99円 | |
20万円まで | 115円 | 115円 | 115円 | 100円 | 115円 | |
50万円まで | 275円 | 275円 | 275円 | 198円 | 275円 | |
100万円まで | 535円 | 535円 | 535円 | 374円 | 535円 | |
150万円まで | 640円 | 640円 | 640円 | 440円 | 約定金額×0.099%+99円(上限4,059円) | |
3,000万円まで | 1,013円 | 1,013円 | 1,013円 |
150万円超300万円以下:660円 300万円超:880円 |
||
3,000万円超 | 1,070円 | 1,070円 | 1,070円 |
※各社公式サイトを参照。2024年1月31日時点の情報です。実際に検討される際には、公式サイトで最新の情報をご確認ください。
SBI証券 | 楽天証券 | マネックス証券 | 松井証券 | SBIネオトレード証券 | auカブコム証券 | |
---|---|---|---|---|---|---|
プラン名 | アクティブプラン | いちにち定額コース | 一日定額手数料コース | なし | 定額プラン | 1日定額手数料 |
50万円まで | 0円 | 0円 | 550円 | 0円 | 0円 | 0円 |
100万円まで | 0円 | 0円 | 550円 ※以降、300万円ごとに2,750円ずつ増加 |
1,100円 | 0円 | 0円 |
150万円まで | 1,238円 | 2,200円 ※以降、100万円ごとに1,100円ずつ増加 |
2,200円 ※以降、100万円ごとに1,100円増加(上限11万円) |
880円 | 2,200円 ※以降、100万円ごとに1,100円ずつ増加 |
|
200万円まで | 1,100円 | |||||
300万円まで | 1,691円 ※以降、100万円ごとに295円ずつ増加 |
1,540円 ※以降、100万円ごとに295円ずつ増加 |
※各社公式サイトを参照。2024年1月31日時点の情報です。実際に検討される際には、公式サイトで最新の情報をご確認ください。
SBI証券
アクティブプランは、1日の約定代金が合計100万円以下なら手数料が不要。投資に不慣れな初心者や、少額投資が多い人、取引回数が少ない人には最適です。
また、25歳以下の人は、「スタンダードプラン」「アクティブプラン」のどちらで取引を行っても、国内の現物取引手数料はかかりません。子供の口座を親が作って資産運用する場合でも、子供の口座を通した取引は手数料が不要です。
楽天証券
超割コースはSBI証券と同じ手数料ですが、取引手数料の1%が楽天ポイントとして還元されることがメリット。国内株式だけでなく、外国株式も対象です。
また、取引金額が多い人は大口優遇が受けられ、ポイント還元率が2%に上がることに加え、国内株式にかかる手数料が3か月間無料になります。貯まったポイントは、投資信託や国内株式の購入のほか、楽天のネットショップでの買い物に利用できます。
マネックス証券
どちらのプランの手数料も、SBI証券や楽天証券などと同等か、取引金額によっては安く設定されています。
手数料コースは、取引の状況に応じて月ごとに変更が可能です。基本的には、取引金額と取引回数が少なければ取引毎手数料コース、取引金額あるいは取引回数のどちらかが多い場合は、一日定額手数料コースがおすすめです。
松井証券
1日の約定金額が50万円以下なら取引手数料は無料で、25歳以下なら約定代金にかかわらず手数料が無料になります。
SBIネオトレード証券
一律プランは6社の中で最も安い価格設定で、定額プランも1日100万円の取引まで手数料が無料です。積極的に取引をしたいけれど、手数料を抑えたい人にとっては、最適な選択肢だといえるでしょう。
auカブコム証券
ワンショット手数料(R)は、100万円まではSBI証券や楽天証券と同等の水準で、一日定額手数料コースは、1日100万円の取引まで手数料がかかりません。
手数料が無料のプランを提供している証券会社
積極的に投資をして資産を増やしたい人にとっては魅力的なプランなので、適用される条件を確認しておきましょう。
SBI証券
具体的な条件は、特定のコースの対象者であることや、各種書類の受け取り方法を郵送から電子交付に切り替えることなどです。
楽天証券
具体的な条件は、「ゼロコース」で特定の取引システムを利用することや、「かぶミニ(R)(単元未満株取引)」を利用することのほか、「超割コース」で大口優遇条件を達成することなどがあります。
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