「個人型確定拠出年金」加入メリットのひとつは「自由設計」にあり

運用先や受け取り方を自分で選んで賢く“イデコ”を利用しよう [拡大する]

運用先や受け取り方を自分で選んで賢く“イデコ”を利用しよう

 個人型確定拠出年金(愛称「iDeCo」イデコ)のメリットといえば、“節税メリット”を思い浮かべる人が多いだろう。「拠出時」「運用中」「受け取り時」に課税が軽減され、効率良く資産形成ができるのだが、今回は、節税メリット以外の利点である“自由設計”に関するメリットに目を向けてみよう。

(1)運用先は自分で選択

 同じ確定拠出年金でも、勤め先で加入する“企業型”確定拠出年金は、取り扱う金融機関を会社が決めるため、決められたいくつかの運用商品の中から選択することになり、運用したい商品の取り扱いがないケースがある。また、確定給付企業年金や公的年金の運用は、完全に他人に任せきりとなる。

 一方でイデコは、運用先を自分で指定できる。長期に渡り投資をしていれば、許容できるリスクも変わるだろうし、慣れてきたら積極的に運用したくなることもあるだろう。そんなときは、配分変更や“スイッチング”という商品構成などを変更する方法で、運用先を変更できる。操作は、Web上で行える場合も多い。

(2)掛金や受け取り方も自由に設定

 加入から受け取り方まで、自分好みに「カスタマイズ」できるのも大きな特長だ。例えば、最初は掛金を少額にしておいて、昇給したら増額することもできるし、加入期間によっては受給開始年齢が異なるが、60〜65歳までの無年金の時期に受け取りを指定するといった活用もできる。このような使い勝手の良さもメリットのひとつだ。

(3)自分で管理するから将来設計もしやすい

 自分で運用するため、年金資産がいくら積み上がっているのかおおよその予想がしやすくなる。今後、縮小傾向にあると言われる公的年金や、会社都合で給付額に変化が出る可能性がある企業年金と比べると、受け取り後の使用プランは比較的立てやすいだろう。

(4)転退職時のポータビリティ

 転職をする際に確定拠出年金など“資産の持ち運び”をすることを「ポータビリティ」と呼ぶ。確定給付企業年金から確定拠出年金への移換は、以前より認められていたが、2017年1月の確定拠出年金(DC)法改正により、確定拠出年金から確定給付企業年金への移換も認められるようになった。これにより、今まで転職すると不利になっていた移換の制限が、解消されたということになる。働き方が多様化している時代において、ポータビリティが認められるようになったことは大きい。ただし、転職先で移換の受け入れ体制が整っていない場合もあるので、転職の際は必ず問い合わせよう。

 イデコは、自分で始めて、自分で運用し、どこにでも持ち運びができる、まさしく“じぶん年金”であることがメリットだ。さらに、60歳になるまでは引き出せないこともポイントで、この厳格なルールがあるからこそ、途中で使ってしまう心配がなく、年金受給世代の大切な資金源となり得る。このような節税以外のメリットも知った上で、イデコと末長く付き合っていこう。

(マネーライター・永井志樹子)

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