専業主婦も加入すべき?「個人型確定拠出年金(iDeCo)」のメリットとは

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専業主婦にメリットはあるの? 個人型確定拠出年金(iDeCo)について紹介

 2017年1月から、専業主婦や公務員など、さまざまな人が加入することができるようになった「個人型確定拠出年金(愛称「iDeCo」、以下イデコ)」。老後の費用を自分で準備していくことで、さまざまな税金がお得になるというメリットがある制度だ。「専業主婦でも入れるということは、入ったほうがいいということ?」「お得だったら、専業主婦でも入らないと損をする?」という質問をいただくことも多いので、今回は、専業主婦にとってのイデコの考え方についてお伝えしよう。

■専業主婦は、3つのメリットのうち、得られるのは2つ

 イデコは、「積み立てるとき」「運用中」「将来お金を受け取るとき」の3つのタイミングで税制優遇がある。つまり、普通に投資をするときよりも、税金の面でたくさんのお得があるというわけだ。

 ところが、専業主婦がこの3つのタイミングで気を付けたいのが、1つめの「積み立てるとき」。このお得というのは、掛け金(積み立て金額)に対して、「所得控除」と言って税金がかからないということだ。

 だが、専業主婦の人は、基本的に所得税や住民税を納めていないため、このメリットを得られないことになる。とはいえ、2つめと3つめの「運用中」「将来お金を受け取るとき」の税金のメリットは残る。運用をして利益が出た場合に、本来は20.315%(復興特別所得税含む)の税金がかかるが、非課税になるのでお得になるという点と、受け取りの際に税制優遇があるという点だ。

 また、イデコで選べる投資信託の手数料(信託報酬、または運用管理費用という)は、一般的な投資信託よりも割安になっていることが多い。普通に投資信託を積み立てで買っていくよりも、イデコで似たタイプの投資信託を買っていく方がお得だということは確かだ。

■メリットはあるが、手数料などに注意

 「それなら、たくさんイデコで積み立てよう!」と思うかもしれないが、注意点がいくつかある。イデコで積み立てたお金は、原則的に60歳以降にしか受け取れない。子どもの教育費や住宅購入など、今後まとまったお金が必要になる場合もあるので、イデコにお金を入れすぎないようにしたい。ちなみにイデコで積み立てる際の最低金額は月に5000円(専業主婦の上限は、月に2万3000円)だ。

 また、イデコに加入するときと、利用中にかかる手数料にも気を付けたい。税金面でのメリットよりも、手数料のマイナスの方が大きくなる、いわゆる“手数料負け”してしまう可能性もあるからだ。とはいえ、長期間イデコを利用するのであれば、資産が増えていくので、資産に対して、手数料の割合は小さくなる。また、ずっと専業主婦とは限らず、途中から働きだす可能性もあるかもしれない。

■イデコで5000円積み立てても、まずはNISAから始めても

 それゆえ、イデコを月に5000円ずつ積み立て始めてみてもよいし、まずはNISA(少額投資非課税制度)などを利用して、小さな金額から投資を始めてみるというのもよいだろう。最近は、投資信託の積み立てなら、月に100円や1000円など、小さな金額から始めることができる金融機関が増えているため、初心者にも優しい環境が整ってきている。

 いずれにしても、よく調べずに、いきなり大きな金額で始めるのは禁物だ。自分の大切なお金なので、じっくりよく調べて、始めるのであれば小さな金額からにしよう。

(ライター:西山美紀)
ファイナンシャルプランナー。2児の母。これまでに1万件以上のマネーデータを分析し、500人以上にマネーの取材を行うほか、女性の生き方などをテーマに取材・執筆・記事監修なども行っている。著書に『お金が貯まる「体質」のつくり方』(すばる舎)。公式サイト:http://www.nishiyamamiki.jp/

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