「優待」はうれしいメリットが豊富! 覚えておきたい「5つの特長」

 企業が、個人投資家に出資の“お礼”としてプレゼント(優待品)を渡す「株主優待」。現在、上場企業1100社以上がこの制度を導入しており、新たに始めるところも増えている。ある時期に一定以上の株数を保有するだけで、優待品を受け取れるという手軽さのほかにも、優待付き銘柄ならではのメリットがある。今回はその中から、覚えておきたい5つの特長を紹介する。

特長1:少額投資で始められる

 投資といえば、以前は100万円以上する高額銘柄が多く、“株式取引=お金持ち”がするものといったイメージが強かった。だが、1996年の“金融ビッグバン”の影響で、投資金額の小口化が進んだこともあり、今では「株主優待付き銘柄」は10万円以下から買えるものも多い。中には1万円ほどで株主になれる銘柄もあり、少額投資でも始められる。

 銘柄ごとに取り引きできる株数の単位(単元株数)は決まっているが、株主優待付き銘柄の場合、最低保有数として100株持つことで、優待をもらえる場合が多い。購入する資金の算出方法は、株価に株数をかけることでわかる。最新株価は、ネット証券に口座を開けば、簡単にチェックできる。

<少額で取引できる株主優待付き銘柄の例>

企業名

1単位の投資金額(単位株数)と主な優待品

ブックオフコーポレーション

9万7600円(100株以上)/買物優待券1000円分など

山喜

2万1800円(100株以上)/自社グループ直営店で使える買物券2000円

スクロール

2万9000円(100株)/自社カタログ商品購入時に利用できる割引ポイント500ポイントを年2回、無農薬静岡茶100グラム

シダックス

5万7500円(100株以上)/保有数に応じてレストランカラオケ優待券(540円分)5〜25枚

ハニーズ

10万6000円(100株以上)/自社商品引き換え券500円×6枚

※株価は2015年3月23日終値、手数料等は除外/最新の優待情報等は各企業の公式サイトでご確認ください

特長2:買い時を掴みやすい

 株主優待付き銘柄を買って優待品をもらうためには、最終売買日」と呼ばれる日までに購入を済ませることが必要。そうすることで権利確定日」に株主名簿に名前が記載され、優待をもらう権利が得られる(口座開設方法、購入手順に関しては「優待のもらうには?」を参照)。

 ただ、株主優待付き銘柄は、「権利確定日」の約2ヶ月前からジリジリ値上がりすることがほとんど。理由は、優待を目的にした投資家が、権利確定日が近づいた時に購入することが多いため。逆に、権利確定日をすぎると、一時的に株価が下落する傾向にある。

 つまり、大きく値上がりする前に購入することが、いい買い方といえる。たとえば、3月に権利確定を迎える銘柄であれば、1月くらいまでに買っておくと、リーズナブルな株価で購入できるケースが多い。こういった傾向や過去の値動きから考えて、底値で購入することを狙うこともできる。初めての購入でも権利確定日を目安にすれば、悩まずにすむかもしれない。

特長3:株価の下落に強い

 過去には、バブル崩壊やリーマン・ショックのほか、大地震や自然災害など、世界情勢の影響を受けて、株式相場全体が不安定になり、株価大暴落が起こることもあった。大暴落にいかないまでも、ちょっとした要因で株価が下がるという事態は、よく耳にするだろう。このような場合でも、「株主優待付き銘柄」はあまり値が下がらないという傾向がある

 理由は、優待メインの個人投資家は、優待品を目当てにしているので長期保有を前提にしている人が多いから。さらに、株価が下がると「チャンス!」とばかりに買い増ししてくる個人投資家もいる。追加購入で保有株数を増やして、もらえる優待内容をグレードアップさせたり、少し高く買ってしまった銘柄の平均単価を下げるなどの調整を行うケースもあるのだ。

特長4:忙しい人でも大丈夫

 投資というと、FX(外国為替証拠金取引)のように秒単位でパソコンに張り付いて株価をチェックしないといけないのでは…というイメージを持っている人もいるだろう。長期保有を前提に投資を行う「株主優待付き銘柄」の場合、短期的な株価変動はそこまで気にしないので、常時チェックする必要もない。そういった意味でも、日中仕事をしている人や株価チャートに慣れていない投資初心者に向いているといえる。

特長5:税制面で有利

 株式投資の値上がり益と配当金には、20%の税金がかかる。ところが、同じ株主配分の一つである株主優待においては、金券などの場合「雑所得扱い」になるので、年間最大20万円以下は非課税となる。「10万円値上がりした!」と喜んでも、実は8万円しかもらえない値上がり益に比べ、優待は20万円まで影響を受けず非常にお得といえる。最近は、優待利回りがはっきりわかるクオカードや商品券などの“金券優待”がどんどん増えている。

 また2014年から始まったNISA(ニーサ:少額投資非課税制度)の口座で運用すれば、売却益と配当への課税を年間100万円まで非課税にできるので、うまく活用するのも手だろう。

 「株主優待」をもらう以外にも、いろいろなメリットがある「株主優待付き銘柄」投資。自分のライフスタイルに合う“使い勝手の良い優待”がもらえる銘柄を選べば、生活がより便利になるはずだ。
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