2016年07月11日 09時40分
自動車保険料に数万円の差!? 「運転者限定」の仕組みを解説
自動車保険では、運転者を限定することで保険料を安くできる。その仕組みとは?
自動車保険の見積もりを行う過程には、契約車両を運転する人について確認する項目がある。「本人のみ」「家族」「友人や知人」など、誰が運転するかにより保険料が変わるので、しっかり検討したい。
■運転者はどうわけられる?
自動車保険における運転者は、基本的に次のようにわけられる。
【本人限定】
記名被保険者(主に運転する人)のみに限定する
【夫婦限定】
記名被保険者及びその配偶者に限定する(配偶者の同居や別居は問わない)
【家族限定】
家族に限定する(基本は同居親族のみ ※詳細は後述)
【限定なし】
限定せず、誰でも運転可とする(年齢条件は設定可能)
■各条件による保険料の違い
上記4つの条件を保険料が安い順に並べると、【本人限定<夫婦限定<家族限定<限定なし】となる。運転する人が多ければ多いほど、事故の発生リスクが大きくなるため、保険料はおのずと高くなるのだ。年齢条件などにもよるが、【本人限定】と【限定なし】では、数万円の差が生じるのが一般的だ。
そのため、例えば「年に1回程度友人が運転するので、“限定なし”にしている」といった場合、面倒でなければ通常は“限定あり”にしておき、友人が運転する期間のみ“限定なし”にすれば良い。保険会社に申告し、限定を外せば、友人が運転しても保険は有効となる。
当然、限定なしの間は保険料が追加となるので、友人の運転する期間が終わり次第、再度限定を復活させるのがオススメ。残りの保険期間にもよるが、保険料が返戻される可能性もある。
■家族限定にする際は注意が必要
【家族限定】は、少しややこしいので注意が必要だ。基本的に同居親族をカバーするが、実際の範囲は以下の通りとなる。
・記名被保険者
・記名被保険者の配偶者
・記名被保険者またはその配偶者と同居の親族
・記名被保険者またはその配偶者と別居の未婚の子
このように、血縁関係や親等ではなく、同居かどうかが肝となるのだ。極端な例だが、別居して配偶者が実家に帰った場合は、その実家に住んでいる全員の運転が補償されることになる。
また、「別居の未婚の子」にも注意しよう。一般的に、仕送りを受けている学生などは該当するが、婚姻歴があって現在は未婚といった場合は、外れる保険会社もある。その際は【限定なし】を選択するしかない。万が一のときに、しっかり保険でカバーできるようにしておこう。
(文/西村有樹)
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