“イデコ”会社員加入時にありがちな「事業主の証明書」の記入ミス

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イデコ加入時において、書類のミスをしやすいポイントを解説する

 イデコ加入者は「確定拠出年金の施行状況」(厚生労働省年金局)によると、2017年4月30日時点で48万9000人を突破している。そのうち約80%を会社員が占めているという。会社員の場合、加入者本人が記入する用紙のほか、勤め先に記入してもらう書類もあり、ほかの加入者よりも申し込み時の手間がかかるためか、不備も目立つという。そこで今回は、会社員が加入手続きを行う際の注意点について説明する。

■職業によって申し込み用紙は異なる

 加入の際、提出する書類の中で記入ミスが多いのが「個人型年金加入申出書」だ。この書類は国民年金の被保険者区分によって様式が異なるのだが、主要な受付金融機関では、資料請求の際に被保険者区分を申請して、専用の申出書を取り寄せる手順を採用している。会社員であれば「第2号被保険者」と記載してある用紙(図表1参照)を使うので、書類が届いたら、まず初めに用紙の区分が間違っていないかどうかを確認しよう。

■勤務先に書いてもらう書類がある

 上記の書類のほか、会社員の場合は勤務先に書いてもらう「事業所登録申請書兼第2号加入者に係る事業主の証明書」(以下、事業主の証明書)がある。なお、公務員も勤め先に書いてもらう書類があるが、会社員のものよりも簡素で不備が比較的少ないことから、ここでは会社員の事業主の証明書で説明していく。

 この事業主の証明書は必ず勤め先に記入を依頼しなくてはいけないため、提出から返却までの時間も、加入までのロスタイムとして念頭に入れておこう。大企業であれば、すでにイデコに加入している従業員の前例があったりして事業主の証明書に関して記入不備は少ないが、小規模の企業に勤めている人は注意が必要な場合がある。会社によっては、担当者が初めてこの書類を目にするというケースもあり、勤め先が記入した事業主の証明書が間違っていることもありえる。つい「勤め先に書いてもらった書類がまさか間違っていることはないだろう」と思いがちだが、受付金融機関に提出後、記入漏れやミスが発覚することも実際にあるという。事業主の証明書も、返送する前に必ず自分の目で確かめよう。特に以下の4点は注意ポイントとして、図表2と照らし合わせて参考にしてほしい。

(1)申出者の情報
事業主の証明書は勤め先が記入する用紙だが、この記入欄のみ加入者本人が記入する。

(2)押印欄
該当箇所は2箇所あるが、複写の2枚目以降も押印されているか確認しよう。

(3)連合会への「事業所登録」の有無等
不明な場合は「わからない」にチェックがされていても問題ない。

(4)申出者の掛金納付方法
実績がないなどの理由で、「事業主払込(=給料天引き)」を受け付けてもらえない場合は「個人払込」でも問題ない。

■返送前に必ず自分で確認しよう

 申し込んでから加入資格が与えられ得るまでに、国民年金基金連合会の審査を待たなければならず、この審査は1〜2ヶ月ほどの期間を要する。書類に不備があると書き直しや再提出の手間がかかり、口座開設までにさらに時間がかかってしまう。一度の提出ですんなり開設できるよう、最終確認をしてからの提出を心がけよう。

(マネーライター・永井志樹子)

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