ネット証券の口座維持には手数料はかかる?費用についての解説
このような費用について、「どのようなものがあるか」「維持費はあるのか」「どれくらいかかるのか」「会社によって差はあるのか」を知っておくことは非常に重要なことです。特に資産運用をこれから始めようと考えている初心者の方には必須の情報と言えます。
ここでは、それらを比べながら今後の資産運用の際の費用について学んでいきましょう。
ネット証券の維持費は?口座開設は複数行う方が良いの?
もちろん、ひとつの口座だけでも株式取引などの資産運用はできます。しかし、あえて複数の口座を持つことをおすすめします。その理由は、複数の証券会社の口座を持っておけば、目的別に証券口座を使い分けることができるからです。さらに口座を持っているだけで、証券会社から受けられるメリットが多くあります。例えば以下のようなものが挙げられます。
【複数の口座を持つメリット】
(1)証券会社によって売買手数料が違うので、できるだけ有利な条件(安い手数料)を選べる
(2)口座を持っているだけで、株式の分析ツールやアプリ、投資判断に必要な情報を入手できる
(3)システム上でトラブルが発生した場合のリスク分散ができる
などの点が挙げられます。
ネット証券の口座は複数開設するべき?使い分けて利益を増やす方法
ネット証券で維持費以外にかかる費用はある?
そのため、維持費の観点ではネット証券会社に差はありません。しかし、ネット証券会社で大きく異なるのは、「株式売買に伴う手数料の金額」です。
ネット証券会社でも対面取引の証券会社でも、株式を購入する場合には、購入にともない手数料がかかります。例えば、10万円の株式を購入した場合、A社では手数料がかかりません。一方、B社では取引ごとで変動なく100円かかります。これを見ると、とても小さな金額のように思いますが、取引回数が多い場合には、この様な手数料も無視できません。100回取引をしたら1万円もの手数料がかかるからです。それならA社が常にB社よりも手数料が安いかというと、一概にそういうわけではありません。30万円の株式の購入をした場合には、A社では手数料が300円かかります。一方、B社では250円かかります。
このように取引内容によって手数料が逆転してしまうことがあります。そのため、自分がどれくらいの金額の取引を行うのか、また、どれくらいの頻度で取引を行うかなどの投資スタイルによって、一番条件がよい(手数料が安い)ネット証券会社は変わってきます。
(※2017年3月末時点)
何を基準にネット証券会社を選択するのか?
どこの証券会社が良いかは、資産運用スタイルや取引金額によって変わります。使いながら慣れて、最後に自分にあったひとつを選択する。これはネット証券会社の口座選択において非常に重要な点です。初心者の場合は取引金額が小さいことも多いため、少額取引で売買手数料が安いネット証券会社を選択肢に入れておくことをおすすめします。
口座を開設するにあたって気を付けておきたい点は、株取引の際の手数料です。これは自分の投資スタイルによって、どのネット証券会社が最適か変わってくるので、まずはさまざまなネット証券を試してみると良いでしょう。また、少額取引の際の売買手数料が安いネット証券会社を選択肢に入れておきましょう。
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