ネット証券の始め方 口座開設の前後でかかる費用って?
口座を開設したら、入金することでいよいよ株取引ができるようになる。そして取引を行う上では、「取引手数料」が必要だ。口座の開設が無料でも、取引ごとにお金がかかるのなら、結局多くの費用が必要になってしまうのでは……と思う人もいるかもしれないが、ネット証券はこちらも格安。口座開設後も、比較的気軽に取引をスタートすることができるのだ。
10万円までと言わず、もっと少ない金額で株取引を試してみたい!という人は、1株単位で取引ができるSBI証券の「S株」、マネックス証券の「ワン株」、カブドットコム証券の「プチ株」などのサービスがオススメ。購入する株式の価格によっては、なんとワンコイン、500円以内での取引も可能だ。初心者はこちらから始めてみるのもいいかもしれない。
知っておきたい口座の「種類」
・一般口座
・特定口座(源泉徴収あり)
・特定口座(源泉徴収なし)
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一般的な「選び方」のポイントをまとめてみると、次のようになる。
・特別な事情がない限り、「一般口座」より「特定口座」を選ぶのが便利。
・年間の利益が20万円を超えそうなら、「特定口座(源泉徴収あり)」を選ぶ。
・年間の利益が20万円未満に収まりそうなら、「特定口座(源泉徴収なし)」選ぶ。
一方、「特定口座(源泉徴収あり)」であれば、株取引で得た利益が会社の給料のように、税金を引かれたかたちで支払われるため、そもそも確定申告の必要がない。けれど、裏を返すと「年間の利益が20万円未満で、確定申告をしなくて済むのに税金が引かれる」ということになりかねないので、利益が小額にとどまりそうな人は気をつけたいところ。年間の利益が20万円未満に収まりそうなら、証券会社が取引報告書を作ってくれて、かつ税金も引かれない「特定口座(源泉徴収なし)」を選びたい、ということになる。
いよいよ口座開設!
<STEP1>まずはネット証券のホームページをチェックし、「口座開設」のページを開く
<ステップ3>口座開設の申し込み書類を書き込み、本人確認書類とともに郵送する
申し込み書類に署名し、印鑑を押す。その際に、シャチハタ印や縁なし印は不可のケースがあるので注意しよう。また、証券会社に書類を郵送する際には、本人確認ができる書類のコピーも同封して送る。
※コピーの規定や有効期限など、詳しくは各社ホームページを参照。
・運転免許証
・住民票の写し/住民票記載事項証明書
・各種健康保険証
・各種年金手帳
・印鑑証明書
・住民基本台帳カード
・(外国籍の場合)外国人登録証明書など
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以上が、ネット証券の基本的な口座開設の手順。各社により誤差はあるものの、1〜4までの手続きは、およそ1〜2週間で完了する。
また、もっと早く取引がしてみたい!という人に向けては、楽天証券、カブドットコム証券、ライブスター証券などが、オンラインで本人確認書類のコピーを送ることで、その日に会員ページヘのログイン情報を得ることができ、最短で翌日から取引ができるサービスを展開中。この場合、「一般口座」「特定口座」のうち、「一般口座」のみの利用となるので、その点は注意しておきたい。