【自賠責保険】約60年で保険金額100倍! それでも任意保険が必要な理由とは?

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安心・快適なカーライフを送るために……任意保険への加入は必要不可欠なのか?

 自動車、バイクを問わず、車両を所有すれば「自賠責保険」へ強制加入となる。所有者が交通事故を起こしたときに、被害者に対して必ず保険金が支払われるようにするためだ。現在の保険金額は、1956年の発足当初と比べると、死亡時で100倍、傷害で12倍。社会全体の収入や物価の上昇に合わせ、きちんと引き上げられている。では、なぜ「任意保険」が存在するのか? その必要性を考えてみた。

■自賠責保険の成り立ち

 まずは自賠責保険の成り立ちから見ていこう。現在の自賠責保険は、1955年に施行された「自賠責損害保険法」が元となっている。この法律が交付された翌年の1956年より、自賠責保険への強制加入が義務付けられた。その背景には、増える自動車の数と、それに伴う交通事故の増加があった。

 自賠責保険は、「交通事故の被害者を救う」という弱者救済を目的に発足した。1956年当初は、「死亡時30万円」「傷害10万円」という保険金額であった。

■保険金額の改定と補償範囲の拡大

 自賠責保険制度の発足後、高度経済成長期を迎え、社会全体が収入増、物価上昇となる。それと足並みをそろえるように、幾度となく保険金額の改定が行われてきた。また、補償範囲も拡大しており、1964年からは後遺障害についても補償されることになった。

 2015年時点での自賠責保険の補償範囲と保険金額は、「死亡時3000万円(最大)」「傷害120万円(同)」「後遺障害4000万円(同)」となっている。

 では、ここで、死亡事故を起こし、被害者がサラリーマンだった場合を想定してみよう。サラリーマンの平均生涯賃金が2億円〜3億円と言われる昨今、被害者が稼ぐはずだった額が算出されれば、死亡保険金3000万円では到底及ばないことになる。

■自賠責保険では補償されない損害もある

 事故で発生する損害は、身体、生命に限らない。だが、自賠責保険の保険金は、被害者の身体、生命に損害を与えた場合のみ支払われる。自分が加害者となり、死亡した場合に保険金は一切支払われない。

 また、相手の車、家屋、持ち物のほか、自分の財産も補償されることはない。このあたりでも、「人身傷害補償保険」「対物賠償保険」「車両保険」といった任意保険の必要性がわかる。

 昨今の事故では、賠償金の合計が1億円を超えるケースは決して珍しくない。つまり、自賠責保険で支払われる金額を上回る備えを準備する必要があるということだ。相手と自分の損害をきちんとカバーするため、任意保険は不可欠といえる。

(文/西村有樹)

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任意保険には、対人・対物賠償や人身傷害補償、車両保険などさまざまな種類があります。事前にチェックして重視する補償を決めることが大切です。

自動車保険会社は、ダイレクト系と代理店系の2つに大きくわけられます。双方のメリット・デメリットをきちんと踏まえて選びましょう。

人身事故の最高賠償金額は約5億円。物損事故でも約3億円にのぼるケースがあります。まずは実際の事故事例を見て任意保険の必要性を知りましょう。

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