SBI証券とマネックス証券を徹底比較!手数料やNISAの違いを解説
本記事では、SBI証券とマネックス証券の特徴を項目別に徹底比較し、それぞれに向いている人を解説します。
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目次
口座開設数を比較
<口座開設数(2024年6月末時点)>
・SBI証券:1293.6万口座
・マネックス証券:262.7万口座
※株式会社SBI証券「決算説明資料〜2025年3月期1四半期〜」(2024年8月2日)。口座数にはSBIネオモバイル証券、SBIネオトレード証券、FOLIO口座数を含む。※マネックス証券株式会社「口座数等(月次)」(2024/9/13)
なお、SBI証券グループの口座数は決算説明資料に基づいた口座数です。同グループは、2024年7月16日には1,300万口座突破し、さらにシェアを増やしています。
もっとも、マネックス証券も260万件超の口座開設数があるため、両社共多くのユーザーから選ばれているといえるでしょう。
国内株式の現物取引手数料を比較
SBI証券は2024年の「ネット証券会社 オリコン顧客満足度ランキング」で、取引手数料の項目でも1位を獲得しており、国内株式の取引手数料を少しでも抑えたい人はSBI証券を検討してみても良いでしょう。
<SBI証券で電子交付に切り替えると手数料が無料になる報告書>
- 円貨建ての取引・米国株式信用取引の各種報告書
- 米国株式信用取引を除く外貨建て取引の各種報告書
- 特定口座年間取引報告書
条件を満たさない場合、SBI証券の手数料もマネックス証券の手数料も、2種類のプランから選ぶことが可能です。それぞれの手数料の金額は、下記のように設定されています。
1回の約定代金で手数料が決まるプラン
約定代金 | SBI証券の手数料(税込) | マネックス証券の手数料(税込) |
5万円まで | 55円 | 55円 |
10万円まで | 99円 | 99円 |
20万円まで | 115円 | 115円 |
50万円まで | 275円 | 275円 |
100万円まで | 535円 | 535円 |
150万円まで | 640円 | 640円 |
3,000万円まで | 1,013円 | 1,013円 |
3,000万円超 | 1,070円 | 1,070円 |
約定代金 | SBI証券の手数料(税込) | マネックス証券の手数料(税込) |
100万円まで | 無料 | 550円 |
200万円まで | 1,238円 | 2,750円 |
300万円まで | 1,691円 | 2,750円 |
無料の条件を満たさない場合の料金体系と比べた場合、1回の約定代金で手数料が決まるプランでは差はありませんが、1日の約定代金で手数料が決まるプランではSBI証券のほうが低額です。
投資信託の取扱銘柄数を比較
<投資信託の取扱銘柄数>
・SBI証券:2,571銘柄
・マネックス証券:1,762銘柄
SBI証券のほうが、豊富な投資先の中から希望に合った商品を選びやすいといえます。もし、選択肢が多すぎて投資先の選定に迷うような場合は、Webサイトの絞り込み機能を活用しましょう。
取り扱う外国株式の種類を比較
<取り扱っている外国株式の種類>
・SBI証券:アメリカ、中国、韓国、ロシア、ベトナム、インドネシア、シンガポール、タイ、マレーシア
・マネックス証券:アメリカ、中国
アメリカや中国以外の外国株式に投資をしたい場合は、SBI証券を選ぶのがおすすめです。ただし、米国株式の取扱銘柄数は両社共豊富で、中国株式の取扱銘柄数はマネックス証券がSBI証券を上回っています。希望する投資先に応じて選択しましょう。
米国株式の取引手数料を比較
ただし、米国株式の取引では為替手数料が必要になりますが、1米ドルあたりの為替手数料は下記のように異なります。
<円→米ドルの1米ドルあたりの為替手数料>
・SBI証券:0円
・マネックス証券:0円
<米ドル→円の1米ドルあたりの為替手数料>
・SBI証券:0円
・マネックス証券:0.25円
為替手数料も加味して考えると、SBI証券で取引をしたほうが有利だといえるでしょう。
米国株式・中国株式の取扱銘柄数を比較
<米国株式の取扱銘柄数>
・SBI証券:4,339銘柄
・マネックス証券:4,382銘柄
<中国株式の取扱銘柄数>
・SBI証券:1,271銘柄
・マネックス証券:2,000超(香港市場に上場するほぼ全銘柄)
米国株式、中国株式共に、マネックス証券のほうがSBI証券よりも銘柄数は豊富です。
なお、中国株式の取引手数料は、マネックス証券が約定代金の0.275%(最低手数料49.5香港ドル、上限495香港ドル、いずれも税込)であるのに対し、SBI証券は0.286%(最低手数料51.7香港ドル、上限517香港ドル、いずれも税込)であるため、中国株式の取引を行う場合はマネックス証券のメリットが大きいといえます。
米国ETFの取扱銘柄数を比較
<米国ETFの取扱銘柄数>
・SBI証券:430銘柄
・マネックス証券:434銘柄
米国ETFの取扱銘柄数はほぼ同数ですが、わずかにマネックス証券のほうがSBI証券よりも取扱銘柄数は上回っています。
海外株や海外ETFへの投資を検討している場合、まずはマネックス証券の取扱銘柄を確認してみてもいいでしょう。
NISAのつみたて投資枠・成長投資枠の対象銘柄数を比較
<つみたて投資枠の取扱銘柄数>
・SBI証券:247銘柄
・マネックス証券:233銘柄
<成長投資枠の取扱銘柄数>
・SBI証券:1,261銘柄
・マネックス証券:1,167銘柄
大きな差があるわけではありませんが、成長投資枠はSBI証券のほうが銘柄が豊富です。少しでも多くの選択肢から選びたい場合は、SBI証券が有力な選択肢となります。
iDeCoの取扱銘柄数を比較
<iDeCoの取扱銘柄数>
・SBI証券:83銘柄(元本変動型)+4銘柄(元本確保型)
・マネックス証券:27銘柄(元本変動型)+1銘柄(元本確保型)
より幅広い選択肢の中からiDeCoの運用先を選びたいという場合、まずはSBI証券を検討してもいいでしょう。
IPOの取扱銘柄数を比較
<IPOの取扱銘柄数>
・SBI証券:91社
・マネックス証券:54社
IPOとは新規公開株式のことで、市場に出る株式数には限りがあることから、購入するためには抽選に当選しなければならないのが一般的です。
抽選に関して、SBI証券には、IPOの抽選に漏れた場合にポイントがもらえる「チャレンジポイント制度」があります。抽選に外れても、次回以降の抽選に参加する際にポイントを使うと当たりやすくなります。
一方、マネックス証券のIPOは、すべての参加者に対して公平に抽選を行う方式です。新規に口座開設をした人も、何度もブックビルディングに参加している人も、参加者全員に平等に当選の可能性があります。
IPOの抽選の際には、一部の株式を優良顧客に優先配分する制度を設けている証券会社も少なくありませんが、すべての顧客に平等に抽選券を付与するのがマネックス証券の特徴です。
クレカ積立のポイント還元率を比較
<クレカ積立のポイント還元率>
・SBI証券:0.5〜5%(2024年10月買付分まで、11月買付分以降は0〜3%)
・マネックス証券:0.2%〜1.1%
SBI証券のポイント還元率は、利用しているカードの種類によって変わります。年会費が高額なカードは還元率も高くなっているため、すでに該当するカードを利用している場合は、SBI証券でクレカ積立を行うメリットは大きくなります。
一方、マネックス証券の1.1%の還元率は、スタンダード(通常)カードでも適用可能です。1.1%よりも高い還元率が適用されるSBI証券の提携カードを利用していない場合は、マネックス証券がおすすめです。
貯められるポイントの種類を比較
<貯められるポイントの種類>
・SBI証券:Vポイント、Pontaポイント、dポイント、JALマイル、PayPayポイント
・マネックス証券:マネックスポイント、dポイント。ただしマネックスポイントはdポイント、Amazonギフトカード、Vポイント、Pontaポイント、nanacoポイント、WAONポイント、ANAマイル、JALマイルに交換可能
マネックスポイントのポイント交換を考慮に入れると、マネックス証券のほうが貯められるポイントの種類は豊富です。
マネックスポイントが貯められるシーンは、投資信託の保有の他、マネックスカードを利用した投資信託の積立決済、株式取引やショッピングとなります。SBI証券ではより幅広く、金・銀・プラチナの購入やFX取引を行った場合などでもポイントを貯められます。
貯めたいポイントや想定している投資方法などに応じて選びましょう。
アプリ・ツールを比較
■SBI証券で利用できる主なアプリ
アプリ名 | 用途 |
SBI証券 株アプリ | 国内株式取引 |
SBI証券 米国株アプリ | 米国株式取引 |
かんたん積立 アプリ | 投資信託取引 |
SBI証券 FXアプリ | FX取引 |
SBI証券 先物・オプションアプリ | 先物・オプション取引 |
取引所CFD アプリ -くりっく株365 | CFD取引 |
アプリ名 | 用途 |
マネックス証券アプリ | 資産確認、情報閲覧など |
マネックストレーダー株式 スマートフォン | 国内株式取引 |
マネックス証券 米国株 スマートフォン | 米国株式取引 |
マネックストレーダーFX スマートフォン | FX取引 |
マネックストレーダー先物 スマートフォン | 先物取引 |
MONEX TRADER CRYPTO スマートフォン | 暗号資産CFD |
SNS型投資アプリ「ferci」 | 資産管理(投資SNS)、株式投資 |
銘柄スカウターでは、過去10年のスクリーニングや3ヵ月ごとの業績チェック、10期以上の長期業績チェックといった機能を利用できます。さまざまな指標をもとに導き出した理論株価を表示できる機能もあるため、株式投資の銘柄選びに役立ちます。
SBI証券に向いている人の特徴
SBI証券は、投資信託の取扱銘柄数や海外株の取扱国数が多いという特徴があります。NISAの取扱銘柄数は両社共に豊富ですが、SBI証券のほうがわずかに上回っており、iDeCoの取扱銘柄数については、SBI証券が87本、マネックス証券が28本と開きがあります。資産運用の選択肢をできるだけ広げたい人は、SBI証券がおすすめです。
国内株式の取引手数料についても、SBI証券は条件を満たせば取引手数料が無料です。条件の達成も、インターネットコースを選んで報告書を電子化するだけでよいため、手間はかかりません。
取引手数料は、取引の頻度や金額が増えるほど負担も大きくなります。少しでも国内株式の取引手数料を抑えたい場合は、SBI証券は有力な選択肢です。
マネックス証券に向いている人の特徴
マネックス証券は、米国株式、米国ETF、中国株式のすべての取扱銘柄数がSBI証券を上回っています。多くの銘柄の中から投資先を選択できるため、アメリカや中国への投資を考えている人には魅力的な選択肢となります。
マネックス証券では、IPOについてすべての人が平等に抽選に参加できる完全平等抽選方式を採用している点も特徴的です。これまでの抽選参加経験や取引実績などにかかわらず平等に抽選されるため、投資歴が浅くてもIPO投資を始めたい人に向いています。
また、手間なくクレジットカードで投資信託の積立をしたい場合も、マネックス証券はおすすめです。SBI証券のクレカ積立の還元率はマネックス証券を上回っていますが、高い還元率を適用するには、高額なクレジットカードの会費を支払わなければならないケースがあります。
マネックス証券では、マネックスカードに加入してクレカ積立を行えば、スタンダードカードでも1.1%の高還元が受けられます。
SBI証券とマネックス証券の特徴を把握して、証券会社を選ぼう
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