SBI証券とマネックス証券を徹底比較!手数料やNISAの違いを解説

SBI証券とマネックス証券を徹底比較!手数料やNISAの違いを解説

SBI証券マネックス証券は、それぞれ異なるメリットを持ったネット証券会社です。どちらにも良い点があるため、両方を比較して、自分にとってメリットの大きい証券会社を選びましょう。
本記事では、SBI証券とマネックス証券の特徴を項目別に徹底比較し、それぞれに向いている人を解説します。
※本記事にはプロモーションリンクが含まれています。

mokuji目次

  1. 口座開設数を比較
  2. 国内株式の現物取引手数料を比較
  3. 投資信託の取扱銘柄数を比較
  4. 取り扱う外国株式の種類を比較
  5. 米国株式の取引手数料を比較
  6. 米国株式・中国株式の取扱銘柄数を比較
  7. 米国ETFの取扱銘柄数を比較
  8. NISAのつみたて投資枠・成長投資枠の対象銘柄数を比較
  9. iDeCoの取扱銘柄数を比較
  10. IPOの取扱銘柄数を比較
  11. クレカ積立のポイント還元率を比較
  12. 貯められるポイントの種類を比較
  13. アプリ・ツールを比較
  14. SBI証券に向いている人の特徴
  15. マネックス証券に向いている人の特徴
  16. SBI証券とマネックス証券の特徴を把握して、証券会社を選ぼう

口座開設数を比較

口座開設数では、SBI証券がマネックス証券を上回っています。

<口座開設数(2024年6月末時点)
SBI証券:1293.6万口座 
マネックス証券:262.7万口座
※株式会社SBI証券「決算説明資料〜2025年3月期1四半期〜」(2024年8月2日)。口座数にはSBIネオモバイル証券、SBIネオトレード証券、FOLIO口座数を含む。※マネックス証券株式会社「口座数等(月次)」(2024/9/13)

なお、SBI証券グループの口座数は決算説明資料に基づいた口座数です。同グループは、2024年7月16日には1,300万口座突破し、さらにシェアを増やしています。

もっとも、マネックス証券も260万件超の口座開設数があるため、両社共多くのユーザーから選ばれているといえるでしょう

国内株式の現物取引手数料を比較

国内株式の現物取引手数料は、SBI証券では条件を満たせば無料マネックス証券は有料です。

SBI証券は2024年の「ネット証券会社 オリコン顧客満足度ランキング」で、取引手数料の項目でも1位を獲得しており、国内株式の取引手数料を少しでも抑えたい人はSBI証券を検討してみても良いでしょう

<SBI証券で電子交付に切り替えると手数料が無料になる報告書>

  • 円貨建ての取引・米国株式信用取引の各種報告書
  • 米国株式信用取引を除く外貨建て取引の各種報告書
  • 特定口座年間取引報告書
ただし、この条件を満たしても、手数料が無料になるのはインターネットコースでインターネット取引をした場合のみです。SBI証券で条件を満たさない場合には手数料がかかります。

条件を満たさない場合、SBI証券の手数料もマネックス証券の手数料も、2種類のプランから選ぶことが可能です。それぞれの手数料の金額は、下記のように設定されています。

1回の約定代金で手数料が決まるプラン

約定代金

SBI証券の手数料(税込)
【スタンダードプラン】

マネックス証券の手数料(税込)
【取引毎手数料コース】

5万円まで

55円

55円

10万円まで

99円

99円

20万円まで

115円

115円

50万円まで

275円

275円

100万円まで

535円

535円

150万円まで

640円

640円

3,000万円まで

1,013円

1,013円

3,000万円超

1,070円

1,070円

1日の約定代金で手数料が決まるプラン

約定代金

SBI証券の手数料(税込)
【アクティブプラン】

マネックス証券の手数料(税込)
【一日定額手数料コース】

100万円まで

無料

550円

200万円まで

1,238円

2,750円

300万円まで

1,691円

2,750円

1日の約定代金で手数料が決まるプランについては、SBI証券では300万円以降、100万円ごとに295円ずつ加算され、マネックス証券では100万円以降、300万円ごとに2,750円ずつ加算されます。

無料の条件を満たさない場合の料金体系と比べた場合、1回の約定代金で手数料が決まるプランでは差はありませんが、1日の約定代金で手数料が決まるプランではSBI証券のほうが低額です

投資信託の取扱銘柄数を比較

投資信託の取扱銘柄数は、下記のようにSBI証券がマネックス証券を上回っています(2024年9月13日時点)

<投資信託の取扱銘柄数>
SBI証券:2,571銘柄
マネックス証券:1,762銘柄

SBI証券のほうが、豊富な投資先の中から希望に合った商品を選びやすいといえます。もし、選択肢が多すぎて投資先の選定に迷うような場合は、Webサイトの絞り込み機能を活用しましょう。

取り扱う外国株式の種類を比較

SBI証券は9ヵ国、マネックス証券は2ヵ国の外国株式を取り扱っています。

<取り扱っている外国株式の種類>
SBI証券:アメリカ、中国、韓国、ロシア、ベトナム、インドネシア、シンガポール、タイ、マレーシア
マネックス証券:アメリカ、中国

アメリカや中国以外の外国株式に投資をしたい場合は、SBI証券を選ぶのがおすすめです。ただし、米国株式の取扱銘柄数は両社共豊富で、中国株式の取扱銘柄数はマネックス証券がSBI証券を上回っています。希望する投資先に応じて選択しましょう

米国株式の取引手数料を比較

SBI証券とマネックス証券の米国株式取引手数料は、どちらも約定代金の0.495%(最低手数料0米ドル、上限22米ドル、いずれも税込)で同一です。

ただし、米国株式の取引では為替手数料が必要になりますが、1米ドルあたりの為替手数料は下記のように異なります。

<円→米ドルの1米ドルあたりの為替手数料>
SBI証券:0円
マネックス証券:0円

<米ドル→円の1米ドルあたりの為替手数料>
SBI証券:0円
マネックス証券:0.25円

為替手数料も加味して考えると、SBI証券で取引をしたほうが有利だといえるでしょう。

米国株式・中国株式の取扱銘柄数を比較

SBI証券とマネックス証券では、米国株式と中国株式について、それぞれ下記の銘柄数を取り扱っています(2024年9月13日時点)

<米国株式の取扱銘柄数>
SBI証券:4,339銘柄
マネックス証券:4,382銘柄

<中国株式の取扱銘柄数>
SBI証券:1,271銘柄
マネックス証券:2,000超(香港市場に上場するほぼ全銘柄)

米国株式、中国株式共に、マネックス証券のほうがSBI証券よりも銘柄数は豊富です。

なお、中国株式の取引手数料は、マネックス証券が約定代金の0.275%(最低手数料49.5香港ドル、上限495香港ドル、いずれも税込)であるのに対し、SBI証券は0.286%(最低手数料51.7香港ドル、上限517香港ドル、いずれも税込)であるため、中国株式の取引を行う場合はマネックス証券のメリットが大きいといえます。

米国ETFの取扱銘柄数を比較

SBI証券とマネックス証券では、米国ETFについては、それぞれ下記の銘柄数を取り扱っています(2024年9月13日時点)

<米国ETFの取扱銘柄数>
SBI証券:430銘柄
マネックス証券:434銘柄

米国ETFの取扱銘柄数はほぼ同数ですが、わずかにマネックス証券のほうがSBI証券よりも取扱銘柄数は上回っています。
海外株や海外ETFへの投資を検討している場合、まずはマネックス証券の取扱銘柄を確認してみてもいいでしょう。

NISAのつみたて投資枠・成長投資枠の対象銘柄数を比較

SBI証券とマネックス証券は、どちらもNISA口座を開設できます。それぞれ、つみたて投資枠と成長投資枠の対象となる投資信託について、下記の銘柄数を取り扱っています(2024年9月13日時点)

<つみたて投資枠の取扱銘柄数>
SBI証券:247銘柄
マネックス証券:233銘柄

<成長投資枠の取扱銘柄数>
SBI証券:1,261銘柄
マネックス証券:1,167銘柄

大きな差があるわけではありませんが、成長投資枠はSBI証券のほうが銘柄が豊富です。少しでも多くの選択肢から選びたい場合は、SBI証券が有力な選択肢となります。

iDeCoの取扱銘柄数を比較

iDeCo(個人型確定拠出年金)の取扱銘柄数は、下記のようにSBI証券がマネックス証券を上回っています(2024年9月13日時点)

<iDeCoの取扱銘柄数>
SBI証券:83銘柄(元本変動型)+4銘柄(元本確保型)
マネックス証券:27銘柄(元本変動型)+1銘柄(元本確保型)

より幅広い選択肢の中からiDeCoの運用先を選びたいという場合、まずはSBI証券を検討してもいいでしょう。

IPOの取扱銘柄数を比較

SBI証券とマネックス証券の2023年の実績で比較すると、IPO(Initial Public Offering)の取扱銘柄数はSBI証券のほうが豊富です。

<IPOの取扱銘柄数>
SBI証券:91社
マネックス証券:54社

IPOとは新規公開株式のことで、市場に出る株式数には限りがあることから、購入するためには抽選に当選しなければならないのが一般的です。

抽選に関して、SBI証券には、IPOの抽選に漏れた場合にポイントがもらえる「チャレンジポイント制度」があります。抽選に外れても、次回以降の抽選に参加する際にポイントを使うと当たりやすくなります。

一方、マネックス証券のIPOは、すべての参加者に対して公平に抽選を行う方式です。新規に口座開設をした人も、何度もブックビルディングに参加している人も、参加者全員に平等に当選の可能性があります。
IPOの抽選の際には、一部の株式を優良顧客に優先配分する制度を設けている証券会社も少なくありませんが、すべての顧客に平等に抽選券を付与するのがマネックス証券の特徴です。

クレカ積立のポイント還元率を比較

SBI証券もマネックス証券も、クレジットカード決済で投資信託の積立を行った場合にクレジットカードのポイントが貯まります。それぞれ、下記のような還元率でポイントを獲得することが可能です。

<クレカ積立のポイント還元率>
SBI証券:0.5〜5%(2024年10月買付分まで、11月買付分以降は0〜3%)
マネックス証券:0.2%〜1.1%

SBI証券のポイント還元率は、利用しているカードの種類によって変わります。年会費が高額なカードは還元率も高くなっているため、すでに該当するカードを利用している場合は、SBI証券でクレカ積立を行うメリットは大きくなります。

一方、マネックス証券の1.1%の還元率は、スタンダード(通常)カードでも適用可能です。1.1%よりも高い還元率が適用されるSBI証券の提携カードを利用していない場合は、マネックス証券がおすすめです。

貯められるポイントの種類を比較

証券会社では、投資を行ったり、投資商品を保有していたりすると、ポイントを貯められる場合があります。SBI証券とマネックス証券では、それぞれ下記のポイントを貯められます。

<貯められるポイントの種類>
SBI証券:Vポイント、Pontaポイント、dポイント、JALマイル、PayPayポイント
マネックス証券:マネックスポイント、dポイント。ただしマネックスポイントはdポイント、Amazonギフトカード、Vポイント、Pontaポイント、nanacoポイント、WAONポイント、ANAマイル、JALマイルに交換可能

マネックスポイントのポイント交換を考慮に入れると、マネックス証券のほうが貯められるポイントの種類は豊富です。

マネックスポイントが貯められるシーンは、投資信託の保有の他、マネックスカードを利用した投資信託の積立決済、株式取引やショッピングとなります。SBI証券ではより幅広く、金・銀・プラチナの購入やFX取引を行った場合などでもポイントを貯められます。

貯めたいポイントや想定している投資方法などに応じて選びましょう。

アプリ・ツールを比較

SBI証券もマネックス証券も、投資をサポートしてくれるさまざまなアプリやツールを提供しています。スマートフォンアプリについては、SBI証券とマネックス証券では、それぞれ下記のようなアプリを利用することが可能です(2024年9月13日時点)

SBI証券で利用できる主なアプリ

アプリ名

用途

SBI証券 株アプリ

国内株式取引

SBI証券 米国株アプリ

米国株式取引

かんたん積立 アプリ

投資信託取引

SBI証券 FXアプリ

FX取引

SBI証券 先物・オプションアプリ

先物・オプション取引

取引所CFD アプリ -くりっく株365

CFD取引

マネックス証券で利用できる主なアプリ

アプリ名

用途

マネックス証券アプリ

資産確認、情報閲覧など

マネックストレーダー株式 スマートフォン

国内株式取引

マネックス証券 米国株 スマートフォン

米国株式取引

マネックストレーダーFX スマートフォン

FX取引

マネックストレーダー先物 スマートフォン

先物取引

MONEX TRADER CRYPTO スマートフォン

暗号資産CFD

SNS型投資アプリ「ferci」

資産管理(投資SNS)、株式投資

SBI証券もマネックス証券も、アプリの種類は豊富だといえます。ただし、マネックス証券では、マネックス証券アプリやパソコンなどで、企業の実績や業績予想の情報を銘柄ごとに見やすく表示できる高機能な分析ツール「銘柄スカウター」を活用できる点が特徴的です。

銘柄スカウターでは、過去10年のスクリーニングや3ヵ月ごとの業績チェック、10期以上の長期業績チェックといった機能を利用できます。さまざまな指標をもとに導き出した理論株価を表示できる機能もあるため、株式投資の銘柄選びに役立ちます。

SBI証券に向いている人の特徴

SBI証券に向いている人の特徴

SBI証券とマネックス証券を比べて、SBI証券に向いているのは、多くの銘柄の中から投資先を選びたい人や、国内株式の取引手数料を抑えたい人です。

SBI証券は、投資信託の取扱銘柄数や海外株の取扱国数が多いという特徴があります。NISAの取扱銘柄数は両社共に豊富ですが、SBI証券のほうがわずかに上回っており、iDeCoの取扱銘柄数については、SBI証券が87本、マネックス証券が28本と開きがあります。資産運用の選択肢をできるだけ広げたい人は、SBI証券がおすすめです。

国内株式の取引手数料についても、SBI証券は条件を満たせば取引手数料が無料です。条件の達成も、インターネットコースを選んで報告書を電子化するだけでよいため、手間はかかりません。
取引手数料は、取引の頻度や金額が増えるほど負担も大きくなります。少しでも国内株式の取引手数料を抑えたい場合は、SBI証券は有力な選択肢です。

マネックス証券に向いている人の特徴

マネックス証券での取引が向いているのは、米国株式や中国株式に投資したい人投資歴が浅くてもIPO投資を始めたい人手間なくクレジットカードで投資信託の積立をしたい人です。

マネックス証券は、米国株式、米国ETF、中国株式のすべての取扱銘柄数がSBI証券を上回っています。多くの銘柄の中から投資先を選択できるため、アメリカや中国への投資を考えている人には魅力的な選択肢となります。

マネックス証券では、IPOについてすべての人が平等に抽選に参加できる完全平等抽選方式を採用している点も特徴的です。これまでの抽選参加経験や取引実績などにかかわらず平等に抽選されるため、投資歴が浅くてもIPO投資を始めたい人に向いています。

また、手間なくクレジットカードで投資信託の積立をしたい場合も、マネックス証券はおすすめです。SBI証券のクレカ積立の還元率はマネックス証券を上回っていますが、高い還元率を適用するには、高額なクレジットカードの会費を支払わなければならないケースがあります。
マネックス証券では、マネックスカードに加入してクレカ積立を行えば、スタンダードカードでも1.1%の高還元が受けられます。

SBI証券とマネックス証券の特徴を把握して、証券会社を選ぼう

SBI証券にもマネックス証券にも、それぞれの強みがあります。場合によっては、両社に口座を開設して併用するという方法も可能です。希望する投資先やサービスに応じて、最適な選択肢を選びましょう。

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※本記事では、2024年9月13日時点の企業公式サイトの掲載情報などにもとづいて執筆しています。サービスを検討する際は、必ず公式Webサイトで最新情報をご確認ください。

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