ネット証券で投資信託を買う時の基本
投資信託とは?
株や債券と同じく、投資信託の運用成績は市場環境などによって変動します。もし運用が不調で損が出てしまったときも、投資額に応じて投資家に帰属することになります。つまり、運用のためにお金を預けると言っても、銀行の預金とは違って元本が保証されていないことに注意が必要です。
投資初心者に投資信託がオススメな理由
さらに、株への投資であれば10万円や20万円などまとまったお金が必要になるところ、投資信託は投資家から集めた資金で大きな投資を行うため、1万円程度で購入できるものがほとんど。少額からの分散投資が可能なので、投資のリスクを不安に感じている初心者の方でも気軽に始められるのです。同時に、個人での取引であれば買えないような海外の株式など、世界のさまざまな投資対象が間接的に購入でき、投資の幅が広がるのも大きな魅力の一つです。
投資信託の手数料を抑えるにはネット証券が最適!
次に「販売手数料」は、購入時に販売会社に支払う費用のことです。少額の投資であれば気にならないかもしれませんが、積立投資をする場合は毎回購入時にこの手数料がかかることになります。そのほかにも、投資信託を換金するときにかかる「信託財産留保額」や、決算ごとにかかる「監査費用」、運用会社が株式や債権を売買するときにかかる「売買委託手数料」といった手数料もあります。
このような投資信託の手数料は、店舗型の証券会社や銀行よりもネット証券の方が低く抑えられています。さらに言えば、販売手数料が無料、つまり「ノーロード」の投資信託は現在ネット証券を中心に販売されています。コストを抑えて利益を最大にしたいなら、ネット証券を選ぶのが何よりの得策なのです。
ネット証券で投資信託を選ぶ際のポイント
では、ネット証券を選ぶ際に比較すべきポイントをいくつかご紹介しましょう。
■取り扱っている投資信託の種類
投資信託にはいくつかの種類分けの方法がありますが、代表的なものとして、単位型・追加型などの購入期間による分類、国内株式型・海外株式型など投資対象の所在地域による分類、株式型・債券型・REIT(不動産投資信託)型など投資対象の種類による分類などがあります。他には、日経平均などの指数に連動するように作られた「インデックス型」と呼ばれる投資信託もあります。こうした取扱商品の種類が多ければ多いほど、柔軟な投資計画が立てやすくリスク分散につながります。
■ポイント等の特典・キャンペーン
手数料以外でお得度に差が出るのが、証券会社が各自で実施している入会キャッシュバックキャンペーンやポイントプログラムです。特にポイントは投資信託の保有額に応じて毎月または毎年獲得でき、他のポイントや電子マネー、マイル・現金に交換できるためぜひとも貯めておきたいもの。ただしポイントの有効期限は事前に確認しておきましょう。
■検索機能・スクリーニング条件
ネット証券の使い勝手を左右するのが、投資信託について調べる際の検索機能です。キーワード検索はもちろんのこと、ファンドタイプや信託報酬、運用会社など、検索対象を絞る(スクリーニングする)条件の豊富さは一つの決め手になります。ネット証券でいくつか候補が挙がったら、実際に各証券会社のホームページで使い勝手をチェックしてみるのがいいでしょう。
投資信託は、運用のプロであるファンドマネージャーに投資先を選んでもらい、自分の資金を運用してもらう金融商品です。少額からの分散投資が可能なので投資の初心者に特にオススメで、中でもネット証券を利用することで信託報酬や販売手数料といった投資信託ならではのコストを抑えることができます。投資の目的やリスクの許容度などを踏まえて、自分に合ったネット証券で投資信託を買うようにしてください。