投資初心者向けの勉強方法とは?勉強の進め方や注意点を解説
とはいえ、「何から始めたらいいのかわからない」「どのような勉強方法があるのかわからない」という人もいるでしょう。
そこで本記事では、投資初心者の人向けの勉強方法や、投資の勉強を始める手順を解説。投資の勉強をする際に知っておきたい注意点もあわせてご紹介します。
監修者 AFP/2級FP技能士 吉田祐基
ライター・編集者。お客様向けの会報誌や、記事、Webサイト、PDF資料といった各種コンテンツ制作のディレクション業務ほか、Webメディアの運営を担当。
目次
投資初心者におすすめの勉強方法
書籍・雑誌で勉強する
投資関連の雑誌では、金融商品や株式市場の最新情報などを紹介しています。
投資の基礎知識を身に付けた上で定期的に雑誌に目をとおせば、現在の投資や市場の動向を把握しやすくなるでしょう。
動画視聴で勉強する
ただし、動画共有サービスには、誰でも動画を投稿できるという特性があり、情報が正しいとは限りません。情報の正誤を見極める必要があるでしょう。動画を通じて、高額な有料セミナーへ勧誘を行ったり、個別銘柄の売買をあおったりする事例などもあり、問題視されています。
まずは著名な動画投稿者をチェックし、保有資格や投資実績なども調べた上で動画を視聴してください。
インターネット検索で知識を得る
インターネット検索も動画と同様に誤った知識や信憑性の低い情報が載っている可能性がある点に注意が必要です。インターネット上の情報は情報源や発信者を確認し、信用できるかどうか判断しましょう。第一歩として、金融庁など公的な機関の情報を確認してみてください。
セミナーで勉強する
無料の投資セミナーは、1回1〜2時間程度で投資の基礎知識を学べるものが多いようです。すでに証券口座を開いている人なら、口座のある証券会社の無料セミナーに参加してみることもおすすめです。
しかし、主催会社が扱う金融商品の購入をすすめられるケースもあり、中には初心者を狙った詐欺のセミナーもあります。申し込む前に、セミナーを主催する会社や講師は必ず確認してください。
有料の場合は、継続的に通うスクール形式だったり、特定の項目についての1回限りのセミナーだったりとさまざまです。特にスクール形式の場合は、無料体験などを利用して、セミナーの内容や雰囲気を確認してから申し込むことをおすすめします。
資格取得を通して学ぶ
投資初心者がお金に関する基礎知識を体系的に学びたい場合は、「ファイナンシャルプランナー3級」がおすすめです。取得過程で投資の知識を学べる資格としては、次のようなものがあります。
<投資の知識を学べる関連資格の例>
・ファイナンシャルプランナー
・投資診断士(R)
・資産運用検定
・外務員(証券外務員) など
投資の勉強の進め方
1. 投資の目的やリスクの全体像を知る
投資にはリスクが付き物であることも、最初に押さえておかなければなりません。どのようなリスクが発生するのか事前に把握しておくことで、実際に投資を始めて不測の事態が起こったときでも適切な判断や行動をとりやすくなります。
2. 自分の投資目標・方針を検討する
投資目標は、目指す資産額やそれを達成したい時期などの具体的な数字を指します。目標を立てたら、それを達成するために必要な投資方針を考えていきましょう。
なお、投資方針に悩んだ場合は、投資実績や経験が豊富な人物が解説する書籍や動画などを参考にするのもおすすめです。
3. 金融商品の商品性を理解する
投資先には株式や債券、投資信託、金、不動産、仮想通貨などがあります。投資の勉強を進める中では、こうした投資先別の商品性も学び、自身の目標や方針に適した投資先を選んでください。
例えば、投資信託に投資する場合、取引時に売買手数料が発生し、運用中も信託報酬などの手数料が発生します。さらに、投資信託と一口にいっても運用方針や投資対象が、運用会社によって異なります。
4. 税制を知る
また、投資先や証券口座の種類によって、課税される仕組みは異なります。場合によっては確定申告が必要になるため、確認しておいてください。
NISAやiDeCoなど、株式や投資信託の利益にかかる税金が非課税となる制度もあるため、投資を始める前に確認しておきましょう。
5. 証券会社の特徴を調べる
投資の際、金融商品の売買には手数料がかかり、その手数料は証券会社によって異なります。対面の証券会社は金融商品の銘柄選びや運用の相談などをしやすい反面、手数料は高くなる傾向にあります。ネット証券であれば、対面のサービスは少ないですが、手数料は低く設定されているケースが多いようです。
そのほかにも、ポイントサービスや口座開設のキャンペーンを展開している場合もあるため、料金体系や付帯サービスなどとあわせて確認してください。
なお、NISAやiDeCoを利用する場合、証券口座以外にも専用口座の開設が必要です。
証券口座の手数料については、下記の記事をご覧ください。
6. 金融商品の購入方法を知る
また、好きなタイミングで自由に額を決めて購入する「一括購入」、毎月同じタイミングで決まった額を購入する「積立購入」など、購入のタイミングも選ぶことができます。
投資の種類については、下記の記事をご覧ください。
投資を勉強する際の注意点
情報を信用しすぎない
こうした媒体で得られる情報は、発信者の個人的な見解や偏った知識、誤情報が含まれている可能性もあります。勉強を始めたばかりの初心者は、その正誤や信憑性を判断しにくいかもしれません。また、個人の状況によって、正しい知識でも役に立つとは限らないでしょう。
情報の発信元を必ず確認するとともに、あくまでも情報のひとつとして扱い、絶対に正しいとは信じ込まないようにしてください。
知識レベルに合わせた教材から始める
投資の勉強は、コツコツ続けていくことが重要です。ある程度の知識を身に付けて終わりではなく、少額から投資を始め、実践しながら同時進行で勉強も続けてください。
投資を勉強し、自分のスタイルを確立させよう
投資は金融商品の種類が多く、成功のために必要な知識や情報も多岐にわたります。少額から実際に投資を行いつつ情報収集を続け、自分に合った投資スタイルを確立させてください。
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監修者 AFP/2級FP技能士 吉田祐基
ライター・編集者。編集プロダクションで、Web・紙媒体問わず主に金融系コンテンツの制作を担当後、HRテック企業に制作ディレクターとして入社。お客様向けの会報誌や、記事、Webサイト、PDF資料といった各種コンテンツ制作のディレクション業務ほか、Webメディアの運営を担当。