ネット証券 総合ランキング
総合的な満足度が高いネット証券のランキング・口コミ情報です。
SBI証券
68.9点
2025年 オリコン顧客満足度(R)調査の『ネット証券』ランキングにおいて、SBI証券は総合1位という結果となりました。前年は同じく1位でしたが、継続して高い評価を受けました。この調査は、ネット証券を提供している26社を対象に、実際にサービスを利用したユーザー14,674人へのアンケート回答をもとに発表しているものです。評価項目別では、「取引手数料」で【72.1】点(前回から1.1pt上昇)、「取扱商品」で【71.7】点(前回から0.6pt上昇)を獲得しました。
SBI証券を実際に利用したユーザーからのクチコミをいくつか紹介します。50代の男性は、「手数料がお手頃で運用しやすいと思います。また、住信SBIネット銀行と連携しているので、口座を持っているユーザーにとっては入出金が非常に便利だと思います。」と評価しています。30代の女性からは、「手数料が安く、インターネットで取引を行うため即時に取引情報が分かる。資金の振込が平日休日時間問わずにできること。」というクチコミがありました。30代の女性からは、「手数料がネット証券の中でも安いこと。クレジット決済でポイントが貯まる。取扱商品の多さ。」といった評判の声が寄せられています。(オリコンCS調査部)
SBI証券の口コミ・評判
インデックスファンドが充実していて、毎営業日積立など好みの指定が可能など、低コスト投資信託の積み立て運用に最適。また各種共通ポイントが使えるし貯まる。(50代/男性)
その他の口コミ・評判
利用のしやすさ、手軽さ。スマホですぐ取引できるところ。手数料無料化、IPOチャレンジポイント、住信SBIネット銀行を介した入出金のしやすさ。(40代/男性)
IPOに使いたいので、5年前に口座を開設。その後多くの証券会社に口座を作りましたが、ここが最初なのです。(60代以上/男性)
初心者でも使いやすくなっている。分析ツールが役に立つ。商品ラインアップが豊富である。(60代以上/女性)
ネットで簡単に売買や、アカウントの管理・状況(保有残高)などをチェックできる。(60代以上/女性)
楽天証券
68.9点
2025年 オリコン顧客満足度(R)調査の『ネット証券』ランキングにおいて、楽天証券は総合1位という結果となりました。前年は同じく1位でしたが、継続して高い評価を受けました。この調査は、ネット証券を提供している26社を対象に、実際にサービスを利用したユーザー14,674人へのアンケート回答をもとに発表しているものです。評価項目別では、「口座開設・特典」で【70.8】点(前回から0.3pt上昇)、「取引手数料」で【70.4】点(前回から0.8pt上昇)を獲得しました。
楽天証券を実際に利用したユーザーからのクチコミをいくつか紹介します。40代の女性は、「楽天圏でポイントを貯めているので、楽天市場で買い物をする際など、ポイントが上乗せされ貯めやすい。」と評価しています。50代の女性からは、「好きな時に自分で売買や変更などもできるので便利だと思います。手数料無料なのも嬉しいです。」というクチコミがありました。また、40代の男性からは、「取り扱っている商品(投資信託、外国株)が豊富である。手数料も安い。操作性も良い。」といった評判の声が寄せられています。(オリコンCS調査部)
楽天証券の口コミ・評判
サイトで人気の銘柄を一つずっと買い続けている。今のところ順調に利益が出ている。サイトも使いやすいと思うが他を知らないので。(60代以上/女性)
その他の口コミ・評判
他の楽天サービスを沢山利用しているので、同じ楽天でできるというのが安心感があり簡便でよかった。(30代/女性)
楽天経済圏を利用しているのでポイントも溜まりやすく、初心者にも分かりやすい操作性、画面です。(40代/女性)
つみたてNISAに投資する際にカード決済ができたり、ポイントを利用したりできる点です。(50代/女性)
ネット証券なので自宅でできる。ポイントが使える。楽天での買い物が少し有利になる。(50代/女性)
松井証券
67.1点
2025年 オリコン顧客満足度(R)調査の『ネット証券』ランキングにおいて、松井証券は総合3位という結果となりました。前年は4位でしたが、今年は1つ順位を上げました。この調査は、ネット証券を提供している26社を対象に、実際にサービスを利用したユーザー14,674人へのアンケート回答をもとに発表しているものです。評価項目別では、「分析ツール」で【70.1】点(前回から0.3pt上昇)、「取引手数料」で【69.8】点(前回から0.5pt上昇)を獲得しました。
松井証券を実際に利用したユーザーからのクチコミをいくつか紹介します。30代の女性は、「ネット取引にもかかわらず電話問い合わせがスムーズで、相談内容を言葉で簡単に説明してくださり、安心して取引ができたことです。」と評価しています。40代の女性からは、「アプリで保有資産の状況がわかりやすい。家計簿アプリと連動している。慣れたらネット取引もしやすくなった。」というクチコミがありました。50代の男性からは、「私は取引量がさほど多くはないのですが、手数料無料の範囲で取引できる場合も多く、助かっています。」といった評判の声が寄せられています。(オリコンCS調査部)
松井証券の口コミ・評判
アプリで保有資産の状況がわかりやすい。家計簿アプリと連動している。慣れたらネット取引もしやすくなった。(40代/女性)
その他の口コミ・評判
10万以内なら手数料がかからないことととにかく操作性がよくわかりやすく売買が簡単にできること。(50代/女性)
売買、所有商品の管理ツールが使いやすい。問い合わせで待たされることがほぼない。(50代/女性)
ツールが使いやすい。特にWebの株価ボード。マネーサテライトが面白くためになる。(50代/男性)
ネットでの取引だが不明な点で直に電話での問合せに対していつも対応が良い。(60代以上/女性)
マネックス証券
66.9点
マネックス証券の口コミ・評判
SBI新生銀行と提携している為、入金手数料が無料である事。NISA枠の為、出金手数料も無料。サイトも割と見やすい事。(50代/男性)
その他の口コミ・評判
取引開始(利用契約)のハードルが低く、ガラケーから利用し始めたのでおかげで基本的なツールの把握は出来ている。(60代以上/男性)
米国株を時間外に取引できることや、トレーリング・ストップなど多彩な注文種類が用意されていること。(40代/男性)
100円から積み立てができる。手数料無料の取引が多くある。ポイントの付与が多めで良い。(40代/男性)
ネット専業なので、手数料が安く、HPの画面も見やすい。こちらが慣れていることもある。(60代以上/男性)
三菱UFJ eスマート証券(旧:auカブコム証券)
65.7点
三菱UFJ eスマート証券(旧:auカブコム証券)の口コミ・評判
プレミアム積立(プチ株)で毎月定額予算(内)で、自分の好きな銘柄を無理なく集めることができた。(50代/男性)
その他の口コミ・評判
情報が判断しやすいことと、取引が簡潔かつ迅速なこと。これはネット取引の必須条件だと思っている。(60代以上/男性)
全体的に使いやすいです。メールでの情報発信はとても分かりやすく安心感があります。(50代/女性)
初めてのネット証券で利用しましたが、操作が簡単で直感的にできました。(40代/男性)
初心者にも使いやすかった。手数料も金額次第で割安になっていく。(40代/男性)
GMOクリック証券
65.4点
GMOクリック証券の口コミ・評判
取引手数料がわかりやすくまた割安。最近は手数料無料の会社が出てきたのだが、優待で実質無料になっている。(60代以上/男性)
その他の口コミ・評判
初心者の頃から使っているが、割と初心者から中級者くらいには過不足なく機能があって良いなと感じる。(30代/男性)
あまり無いが強いて言えば最近やっと他社並みに100万円以下取引手数料が無料になった。(60代以上/男性)
関連会社の株式を所有していると取引に関する良い優待を受けられること。(40代/男性)
取引画面の操作性・見やすさはとても良いと思う。(40代/男性)
SMBC日興証券
65.3点
SMBC日興証券の口コミ・評判
dポイントで、100円から株が買えるので、株式投資を始めやすかった。期間限定ポイントも使えるのが、当時他には無い仕組みで素晴らしいと感じた。(40代/男性)
その他の口コミ・評判
ポイントなど、少額から投資できる。投資をすすめるだけでなく、気を付けるべき点を教えてくれる。(30代/男性)
大手で安心感がある。情報発信やアプリやサービス、それなりに充実している。(40代/男性)
有名でまた大企業でもあり、信頼性があり、かなり安心して投資ができる。(40代/男性)
小さな額での株取引が可能なこと。動画の講習を送ってくれること。(50代/女性)
SBIネオトレード証券
65.1点
SBIネオトレード証券の口コミ・評判
いつもスマホから利用しているが、とても使い易い。入出金もしやすく、手数料も安くて気に入っている。(60代以上/女性)
その他の口コミ・評判
手数料も妥当で、多くの商品を扱っており、操作画面も見やすいです。(40代/男性)
大手で安心感がある。慣れれば扱いやすい。(40代/女性)
手数料の安さと取引ツールの扱いやすさ。(50代/男性)
大手の証券会社より使いやすい。(60代以上/男性)
岡三オンライン
64.7点
岡三オンラインの口コミ・評判
手数料が安く、ツールも豊富で使いやすい。(60代以上/女性)
その他の口コミ・評判
ネットで全ての取引に対応してもらえる。(60代以上/男性)
少額取引だと手数料が無料であること。(60代以上/男性)
分かりやすい案内でやりやすい。(50代/女性)
オンラインで煩わしさがない。(60代以上/男性)
三菱UFJモルガン・スタンレー証券
64.6点
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の口コミ・評判
MUFGグループで信頼感がある。システムが安定している(取引しようとしている際にシステムトラブルは未だない)。(50代/女性)
その他の口コミ・評判
リセール商品の相対取引が魅力。一般的なネット証券では無理。ずいぶん利益を得ている。(60代以上/男性)
実店舗契約でもネット専用契約でも自由にできる。商品のラインナップが豊富。(50代/男性)
安心して取引できて、顧客本位の対応が、なされていること。(60代以上/男性)
今のところセキュリティもしっかりしていると思う。(60代以上/男性)
野村證券
64.5点
野村證券の口コミ・評判
株式だけではなく、債券なども豊富なため、いろいろな金融資産に分散して投資をすることができた。(50代/女性)
その他の口コミ・評判
証券会社としての信頼性及び動画配信が充実しており、情報量が盛りだくさんである。(60代以上/男性)
余り営業活動しないでくださいと言ってあり、それを守ってもらっている。(60代以上/男性)
他の証券会社の勧誘を、野村證券と取引してると言えば諦めてくれる。(60代以上/男性)
ネットでの取引及び電話での対応。相談に良くアドバイスして頂く。(60代以上/男性)
大和証券
64.2点
大和証券の口コミ・評判
安全性。分かりにくいことは、直接店舗に相談でき、丁寧に教えてもらえるので、素人に分かりやすい。(30代/女性)
その他の口コミ・評判
ネット取引以外でもわからない事や何かあった時には直接TELにてすぐ対応してくれるので安心します。(60代以上/男性)
ネットを利用しているが電話でも相談できること、実際に店舗が存在しているので安心。(50代/女性)
大和ネクスト銀行に入金すればよい点。国債購入までの期間も利息が付くこと。(40代/男性)
初めての取引で心配だったが受付でしっかり教えてくれてわかりやすかった!(40代/男性)
岩井コスモ証券
63.3点
岩井コスモ証券の口コミ・評判
手数料が安い。メールでの問い合わせの対応が早い。操作はしやすい(60代以上/女性)
その他の口コミ・評判
取引量は少ないが、問題無く利用出来ているので良い。(60代以上/男性)
分からないことは、電話で確認出来る。(60代以上/男性)
インターネット上で色々できる事。(40代/女性)
対面取引より手数料が安い。(50代/女性)
みずほ証券
62.5点
みずほ証券の口コミ・評判
主にネットでの取引を利用していますが、実店舗が自宅の近くにあるので、対面での相談もしやすいことが一番のメリットだと思います。(60代以上/男性)
その他の口コミ・評判
取引手数料が安くなった。いちいち電話で取引せず、自分ですぐ出来ること。(50代/女性)
保有内容が分かりやすい。損益状況も一目瞭然。ニーサ状況も分かりやすい。(60代以上/男性)
最近のリニューアルで画面が見やすくな操作性も良くなった。(60代以上/女性)
電話でもネットでも殆ど同じ手順で手続きが完了出来る点。(50代/男性)
高評企業
規定人数の半数以上の回答があり、総合得点が60.0点以上の企業です。
東海東京証券
東海東京証券の口コミ・評判
対面からネットに去年から変更して、手数料も安くなって自分なりの分析でスムーズに株を買ったり売ったりできて良かったです。(60代以上/女性)
その他の口コミ・評判
IPOが当たりやすい。ネットで完結する。(50代/男性)
取引がスムーズに出来たところ。(60代以上/男性)
困ったときに、対面が使える。(60代以上/男性)
株価情報が見やすく便利。(60代以上/男性)
アイザワ証券
アイザワ証券の口コミ・評判
中国株やベトナム株を買える点。(40代/男性)
その他の口コミ・評判
ネットと対面のいいとこ取り。(50代/男性)
とても良い、分かりやすい。(60代以上/男性)
しつこい営業がないこと。(60代以上/男性)
大手に比べ手数料が安い。(60代以上/男性)
その他回答があった企業
アンケートを集計した結果、ランキングに有効な回答者数が規定値に満たなかった企業のうち、総合得点が60.0点以上、他人に薦めたくないと回答した人の割合が基準値以下の企業です。
DMM.com証券
DMM.com証券の口コミ・評判
アプリが非常に使いやすい。(50代/男性)
内藤証券
内藤証券の口コミ・評判
早い時期にネット取引が簡単にできていたので取引を始めた(ネット取引が少額で簡単にできた)。(60代以上/男性)
東洋証券
東洋証券の口コミ・評判
簡単に売り買いできるし、セキュリテイーも問題ないから。(60代以上/男性)
水戸証券
水戸証券の口コミ・評判
口座開設の際、不明点を担当者の説明があって助かった。(50代/男性)
四国アライアンス証券
四国アライアンス証券の口コミ・評判
いろんな操作がしやすかった。(60代以上/男性)
八十二証券
八十二証券の口コミ・評判
手数料が大手証券より安い。(60代以上/男性)
岡三証券
岡三証券の口コミ・評判
こちらの意向を尊重した情報の提供がなされた。(60代以上/男性)
日産証券
日産証券の口コミ・評判
株の購入がアプリでしやすい。(40代/女性)
moomoo証券
moomoo証券の口コミ・評判
まず無料ツールの使いやすさ、手数料の安さ、キャンペーンで無料の株をもらえる、アメリカ株の手数料は安い、日本株は手数料無料。(50代/男性)
オリコン顧客満足度調査では、実際にサービスを利用した14,674人にアンケート調査を実施。
満足度に関する回答を基に、調査企業26社を対象にした「ネット証券」ランキングを発表しています。
総合満足度だけでなく、投資スタイル、運用商品、利用形態など様々な切り口から「ネット証券」を評価。さらに回答者の口コミや評判といった、実際のユーザーの声も掲載しています。
取引手数料だけでなく、“ユーザー満足度”からもサービスを比較し、「ネット証券」選びにお役立てください。
おすすめのネット証券ランキングまとめ
- 1位 SBI証券 68.9点
- 1位 楽天証券 68.9点
- 3位 松井証券 67.1点
- 4位 マネックス証券 66.9点
- 5位 三菱UFJ eスマート証券(旧:auカブコム証券) 65.7点
- 6位 GMOクリック証券 65.4点
- 7位 SMBC日興証券 65.3点
- 8位 SBIネオトレード証券 65.1点
- 9位 岡三オンライン 64.7点
- 10位 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 64.6点
- 11位 野村證券 64.5点
- 12位 大和証券 64.2点
- 13位 岩井コスモ証券 63.3点
- 14位 みずほ証券 62.5点
知っておきたい!ネット証券
ネット証券の始め方 口座開設の前後でかかる費用って?
ネット証券を利用して株などの取引を行うための第一歩は、まず「口座」を開設すること。気になるのはその費用だが、ネット証券では資料請求はもちろん、口座開設料も基本的に無料。その後の口座維持費(管理料)もかからない会社が大半なので、「試しに作ってみたい」という人も安心だ。
口座を開設したら、入金することでいよいよ株取引ができるようになる。そして取引を行う上では、「取引手数料」が必要だ。口座の開設が無料でも、取引ごとにお金がかかるのなら、結局多くの費用が必要になってしまうのでは……と思う人もいるかもしれないが、ネット証券はこちらも格安。口座開設後も、比較的気軽に取引をスタートすることができるのだ。
10万円までと言わず、もっと少ない金額で株取引を試してみたい!という人は、1株単位で取引ができるSBI証券の「S株」、マネックス証券の「ワン株」、auカブコム証券の「プチ株®」などのサービスがオススメ。購入する株式の価格によっては、なんとワンコイン、500円以内での取引も可能だ。初心者はこちらから始めてみるのもいいかもしれない。
知っておきたい口座の「種類」
さて、口座開設の前に知っておきたいのは、口座には「種類」があること。ネット証券で口座を作るときには、以下の3つから選択することになる。
- 一般口座
- 特定口座(源泉徴収あり)
- 特定口座(源泉徴収なし)
とはいえ、とくに難しく考える必要はない。簡単に説明すると、「一般口座」は1年間の取引で得た利益(譲渡益、という)を自分で計算する必要がある口座。一方の「特定口座」は、利益の計算を証券会社が行ってくれる(年間の取引報告書を作って送ってくれる)口座だ。
一般的な「選び方」のポイントをまとめてみると、次のようになる。
- 特別な事情がない限り、「一般口座」より「特定口座」を選ぶのが便利。
- 年間の利益が20万円を超えそうなら、「特定口座(源泉徴収あり)」を選ぶ。
- 年間の利益が20万円未満に収まりそうなら、「特定口座(源泉徴収なし)」選ぶ。
日本では「給与収入が2000万円以下で、給与や年金以外の所得の合計が20万円を超える場合には、『確定申告』をしなければならない」という決まりがある。簡単に言い換えると、「20万円を超える副収入がある人は税務署に申告し、それに応じた税金を納めなければいけませんよ」ということ。その場合に、自分で年間の利益を計算しなければいけない「一般口座」を利用していると、面倒が増えてしまう可能性があるのだ。
一方、「特定口座(源泉徴収あり)」であれば、株取引で得た利益が会社の給料のように、税金を引かれたかたちで支払われるため、そもそも確定申告の必要がない。けれど、裏を返すと「年間の利益が20万円未満で、確定申告をしなくて済むのに税金が引かれる」ということになりかねないので、利益が小額にとどまりそうな人は気をつけたいところ。年間の利益が20万円未満に収まりそうなら、証券会社が取引報告書を作ってくれて、かつ税金も引かれない「特定口座(源泉徴収なし)」を選びたい、ということになる。
いよいよ口座開設!
口座選びのポイントもわかったところで、SBI証券を例に口座開設の基本的な手順を確認していこう(証券会社を選ぶポイントはこちら)。(※2023年9月時点)
<STEP1>まずはネット証券のホームページにアクセスし、「口座開設」のページを開く

各ネット証券会社とも、トップページに口座開設への誘導ボタンがあるので、クリックして申し込みフォームに進もう。
<STEP2>口座開設申込
口座開設申込完了までは、基本情報の入力や規約の確認など、いくつかのステップがある。それぞれ見ていこう。

@メールアドレスの登録
まずはメールアドレスを登録しよう。メールアドレスを入力し、「メールを送信」ボタンを押す。

A認証コードの入力
登録したメールアドレス宛に認証コードが送られてくる。メールに記載されている認証コードを入力する。

B基本情報の入力
続いては、基本情報の入力。項目に沿って、名前や住所、電話番号などを登録する。SBI証券では、NISA口座・特定口座の申込みもここで同時に行える。

C利用規約の確認
次は、各種規約の確認。規約をよく読み、同意する場合はチェックボックスにチェックを入れる。

D入力内容の確認
続いては、入力内容の確認。これまで入力した内容を確認し、間違いがある場合は適宜修正する。

E口座開設方法の選択
最後は口座開設方法の選択。SBI証券は、ネットでの口座開設と郵送での口座開設が選択できる。
口座開設方法を選択して、「申し込む」ボタンを押せば、口座開設申込が完了!
<STEP3>本人確認書類の提出
続いては、本人確認書類の提出。SBI証券の場合「ネットで口座開設」、「郵送で口座開設」のどちらかを選択したかによって、提出可能な本人確認書類の種類、提出方法が異なる。それぞれ詳しく見ていこう。
■「ネットで口座開設」を選択した場合
ネットで口座開設を選択した場合は、WEB上で本人確認書類の提出が可能。
まずは、口座開設状況画面にアクセスし、口座開設申込完了後に発行されたユーザーネームとログインパスワードでログインしよう。口座開設状況を確認し、「本人確認書類の提出」から手続きに進む。その後、提出書類および提出方法を選択し、本人確認書類の提出を進めよう。
提出できる書類の組み合わせは、スマートフォンの所有状況等により異なるため、ホームページでの案内を参考に、提出書類・提出方法を選択しよう。
スマートフォンを持っていて、その場で撮影して提出可能な場合
・マイナンバーカード
・通知カード + 運転免許証
SBI証券は、早く取引を開始したい人に向けて、スマートフォンでの書類提出を推奨している。この方法では上記本人確認書類をスマートフォンで撮影して提出すると、郵送物の受取をすることなく、取引開始までの手続きを全てネット上で完結させることが可能だ。取引開始までは最短翌営業日であるため、提出からすぐに取引を始めることが出来る。
スマートフォンを持っていない/過去に撮影した画像を利用して提出したい/上記書類の組み合わせがない場合
・マイナンバーカード + 下記本人確認書類のいずれか1種類
・通知カード※+下記本人確認書類のいずれか2種類
※マイナンバー記載の住民票を提出する場合は、マイナンバー確認書類兼本人書類として利用可能
<本人確認書類>
・運転免許証
・運転経歴証明書
・住民基本台帳カード(写真付き)
・日本国パスポート
・住民票の写し
・各種健康保険証
・印鑑証明書
こちらの方法では、提出した書類の審査が終了次第、自宅に郵送物が送られてくるので、その受取が必要。受取と初期設定が完了すると、取引を始めることが出来る。
■「郵送で口座開設」を選択した場合
郵送で口座開設を選択した場合は、証券会社から口座開設の手続きに必要な書類が登録住所宛に送られてくる。送られてきた書類に必要事項を記入し、返送書類を証券会社に送付しよう。
・マイナンバーカード + 下記本人確認書類のいずれか1種類
・通知カード + 下記本人確認書類のいずれか2種類
<本人確認書類>
・運転免許証
・運転経歴証明書
・住民基本台帳カード(写真付き)
・日本国パスポート
・住民票の写し
・各種健康保険証
・印鑑証明書
・在留カード/特別永住者証明書
<STEP4>口座開設手続き完了の通知の受取り
提出書類の審査等が完了すれば、選択した方法(メールor郵送)で口座開設完了通知が送られてくる。
・「メールで受け取る」を選択した場合
取引パスワード設定ページへのURLが記載されたメールが送られてくる。URLにアクセス後、取引パスワードを設定する。
・「郵送で受け取る」を選択した場合
登録した住所宛に、取引パスワードが記載された郵送物が送られてくる。
<STEP5>初期設定
最後に、取引に必要な初期設定を行う必要がある。口座開設申込完了時に発行されたユーザーネームとログインパスワードでログインし、項目に沿って初期設定を進めよう。内容は、連絡先や振込先金融機関口座の登録など、取引に必須な項目なので、取引を開始する前に必ず設定しよう。
以上が、SBI証券を例にしたネット証券の口座開設の手順。証券会社によって口座開設の手順や流れは異なるため、説明をよく読みながら手続きを進めよう。
ネット証券で簡単に取引! 「投資信託」のメリット・デメリットって?
投資信託の基本的な仕組みについてわかったところで、気になるのはどんなメリット・デメリットがあるのか、また具体的にどんな商品があるのか、ということ。基本解説も踏まえて、まずは投資信託のメリット・デメリットをまとめてみよう。
投資信託のメリット
資産運用の専門家に任せられる
もちろん損失が出てしまう可能性もあるが、投資先をプロが選んでくれるなら初心者も安心。常に市場の動向をチェックして、細かく取引する時間がない人にもうれしい。
投資先を分散して、リスクを減らすことができる
投資信託はプロが資金をひとまとめにして、基本的に複数の金融商品に分散して投資・運用する。そのため、例えばひとつの株が大暴落しても大きな損益が出ないなど、リスクをコントロールしやすいのも魅力のひとつになっている。
小額から魅力的な投資ができる
投資信託は多くの人から集めたお金を投資するため、1万円前後という小口から投資することができる。同時に、高額な資金が必要になり個人では買うことができない株式、そもそも買うための仕組みがない海外株なども間接的に購入することができるようになり、投資の幅が広がるのもメリット。毎月一定額、自動引き落としで同じ投資信託に投資していく「投信積立」の仕組みを使えば、1000円単位からの投資も可能だ。
投資信託のデメリット
一般的な株式投資よりコストがかかる
販売手数料とともに、「信託報酬」というコストがかかるのが投資信託の特徴。自分の代わりに運用・管理をしてもらうために支払う費用のことで、投資信託商品を持っている期間は、常にこのコストが発生する。その他、決算ごとにかかる「監査費用」、運用会社が株式や債権を売買するときにかかる「売買委託手数料」、換金するときにかかることがある「信託財産留保額」にも目を配っておきたい。
投資の醍醐味”が薄れてしまうことも……
いったん投資信託商品を購入すれば、基本的に“プロにお任せ”になり、投資家として情報を集めたり、個別の株式について売買のタイミングを判断したりする必要がない。そのため、投資に楽しさや自分自身の成長を求める人は、やりがいを感じられないかも。また、損失が出たときに、「自分で勉強して、細かく投資すればよかった……」と後悔しそうな人もご注意を。
投資信託には多くのメリットがあるが、少なくとも「投資のプロに任せているから絶対に儲かる!」と考えるのは間違い。各ネット証券のホームページなどで商品の情報をチェックして、期待値の高いもの、自分の志向にあったものを選ぶようにしたい。
投資信託には、どんな商品があるの?
投資信託には「当初募集期間」と呼ばれる投資信託の立ち上がり期間のみ購入できる「単位型」や、基本的に投資信託の運用中ならいつでも購入できる「追加型」、運用期間中にも換金できる「オープンエンド型」、運用期間中は換金できない「クローズエンド型」がある。
例えば、短期的な売買で利益を上げたい人は「オープンエンド型」、投信積立など、資産状況に応じて追加投資を考えている人は「追加型」の商品を検討してみよう。
具体的な運用内容も商品によって異なる。プロが選んだ複数の株式銘柄や債権に分散して投資するものが一般的だが、集めた資金で不動産を購入し、そこで得られた利益(例えば、建物の賃料など)を分配する「REIT(不動産投資信託)」のような商品もあり、ネット証券各社が扱う商品の内容をチェックしていくだけでも面白い。
また人気が高い商品の一つに「インデックス型」という種類に分類される「ETF(株価指数連動型上場投資信託)」がある。これは株価指数などと連動している商品で、例えば「日経平均が上がれば利益が出るし、下がれば損する」という分かりやすい商品。景気が上がっていく局面では狙い目かもしれない。
ほかにも日本の株式市場だけでなく、アメリカや中国など、これから伸びていく新興国の市場と連動した商品や、株式で運用する投資信託でも、国内の安定株を中心にしたものや、これから成長が期待できる海外株を軸にしたものなど、さまざまな性格の商品がある。まずは各証券会社のホームページで、どんなものが扱われているかチェックしてみよう。
専門家に聞く!ネット証券会社選びのポイントとは

株式会社エフピーウーマン代表取締役
ファイナンシャルプランナー(CFP®認定者)
ネット証券において、気になるのは「どんな基準で口座を開くネット証券会社を選べばいいのか?」ということ。自分にピッタリのネット証券を選ぶ上でのポイントを、テレビやラジオでも活躍中のファイナンシャルプランナー・大竹のり子さんが解説する。
ポイント1.取引手数料
お財布に直結する「取引手数料」は、大きなチェックポイントです。取引の頻度と資金のボリュームを考えて、もっともお得な証券会社、そしてプラン/コースを選ぶべきでしょう。
例えば、一日に何度も小額の取引をする“デイトレーダー”なら、1回ごとの取引に手数料がかかるものではなく、1日の取引総額に応じて手数料が決まる証券会社(プラン/コース)が得かもしれません。また、手数料の上限が決まっている会社もあるので、より大きな取引をする予定がある方はチェックしてみてください。
ポイント2.商品のラインナップ
国内株、海外株や投資信託も含めて、幅広い銘柄を扱っている証券会社であれば、取引の選択肢が広がります。それに加えて、SBI証券の「S株」、マネックス証券の「ワン株」、auカブコム証券の「プチ株®」など、1株単位で取引できるサービスがある会社を選ぶのも一案。小額から気軽に取引できるので、初心者の方にも安心です。
投資家と金融商品の間には「相性」というものがあり、安定した企業の株を長く持っておくことで利益を上げるのが得意な人もいれば、急伸する企業を見極めて、大きなチャンスをものにする人もいます。また、株式に限らず、長期的な資産運用を考えている方は、元本が保証され、一定期間持っておくことで利子がついて還ってくる「債権」などの商品が充実した会社を選ぶのもいいでしょう。
自分にとってしっくりくる値動きの仕方をするものを見極めるために、まずは幅広い株式の銘柄、その他の金融商品を扱っている証券会社を選び、少しずついろいろな取引をしてみてはいかがでしょうか。
ポイント3.使いやすさ
こちらは好みの問題にもなりますが、情報画面やトレードに使うツール、アプリなどの使いやすさも、ネット証券選びの大きなポイントです。機能がたくさんついていても、「どんなことに使うのかさっぱりわからないものばかりで使いづらい」と感じる方もいます。長く付き合うためには、画面上のデザインも含め、愛着のわくツールを備えた会社を選びたいところです。
例えば、楽天証券が展開している人気モバイル・トレーディングツール「iSPEED(アイスピード)」などは、口座を持っていなくても無料で利用することができます。まずは各社が提供するツールで、リアルタイムの株価や、株価の動きを表す「チャート」をチェック。直感で構いませんので、自分に合った機能&デザインのものを見つけてみましょう。
各社のサービスを試しつつ、最初はひとつの口座に集中しよう
取引手数料が自分のスタイルに合っているか、自分に合った金融商品を扱っているか、ツールが使いやすいか……というのは、実際に利用してみないと分からない部分もあります。多くのネット証券会社では無料で口座を開設できますし、各社で少しずつ取引を試してみて、比較・検討するのもいいと思います。
ただ、本格的に取引を行う段階では、初心者のうちはきちんと資金の状況を把握しておくために、なるべくひとつの口座で一元管理したいところです。そうして、取引の額や内容をうまくコントロールしましょう。
専門家が語る! 「ネット証券のメリット・デメリット」
もともと株の取引は、基本的に投資家自身が証券会社の窓口に足を運んで行っていたもの。打って変わって、すべてオンラインでできてしまうネット証券での取引には、窓口で行う取引とは違ったメリットとデメリットがある。引き続きネット証券に詳しい大竹のり子さんに聞いてみよう。
ネット証券で株取引をするメリットは?
窓口に足を運ぶ必要がなく、オンラインで完結するネット証券の最大のメリットは、取引を行う上で「移動」という物理的な制約も、また時間的な制約も受けず、時間や場所を問わずに取引できることです。
お近くに証券会社の窓口がない方も、お仕事が忙しくて、ちょっとしたスキマ時間や夜中しか取引ができないという方も安心ですし、スマートフォンやモバイルPCを使えば、外出先でも簡単に取引ができます。自分の都合に合わせて、ストレスなく取引できるのが大きいですね。
また、店舗の窓口での取引と比較して、証券会社からしてもコストがかからないため、一般的に取引手数料が格安であることも、ネット証券を利用する大きなメリットです。小額の取引で手数料も安ければ初心者の方も安心ですし、一日に何度もトレードしたい方もコストを抑えることができる。一度の取引手数料の違いが、長い目で見ると大きな差になるものです。
証券会社が提供している情報ツールやトレードツールによって、リアルタイムで多くの情報が確認できるのも、ネット証券の強み。最新のニュース配信が受けてマーケットに対する知識を深め、株価の動きを示す複数のチャートを閲覧しながら取引の内容を考えることは、取引の成功率を高めることに役立ちます。
また、株式に限らず、投資において大切なのは「長く続けること」です。一度に大きく儲からなくても、最終的にはコツコツ続けた人が、資産を増やすことができる。面倒になってしまったり、一度に大きく儲けようとして資金を失ったりすることで、マーケットから退出しなければならなくなってしまうのが、一番もったいないのです。そのため、時間や場所という制約についても、またコストの面でも、投資家にとってストレスや負担が少なく、長く続けやすいことも、ネット証券のメリットと言えるでしょう。
- 時間や場所を問わずに取引できる
- 取引手数料が格安でトライできる
- リアルタイムで多くの情報を確認できる
- ストレスや負担が少なく、長く続けやすい
ネット証券で株取引をするデメリットは?
ネット証券を利用することのデメリットを考えると、窓口での取引とは違い、基本的に証券会社の担当者からのアドバイスが受けられない、ということが挙げられます。これは一長一短で、「不要な営業を受けることもないし、人と会わないほうが気軽でいい」という方も少なくありませんが、専門家と対面してじっくり相談しなければ、どうしても不安だという方もいると思います。
また、オンラインの取引では、パソコンやインターネット回線などのトラブルで取引のタイミングを逃してしまう可能性があり、その点には注意が必要です。加えて、めったにないことで、リスクというほどのものではありませんが、証券会社のシステムがダウンする可能性もゼロではありません。
近年で増えている、インターネットサービスの各種IDやパスワードの流出など、セキュリティ上のトラブルにも注意しましょう。多くの方は問題ないと思いますが、インターネットを使ったお金のやり取りに不慣れな方は、オークションサービスを含めたネットショッピングやネットバンキングなどで慣れておくと安心かもしれません。
総じて言えることは、証券会社の担当者もつかず、自分の手元ですべてが完結するネット証券での取引では、必然的に「自分の判断による部分」が大きくなるということ。窓口で取引をしても“自己責任”であることは変わりませんが、パソコンのトラブルを避けるためのメンテナンスや、リスク管理をするための情報収集、また取引限度額のルール決めなど、自分自身できちんと対策を考える必要があります。
- 専門家(証券会社の担当者)からのアドバイスが受けられない
- PCやシステムにトラブルが起こる可能性がある
- セキュリティ上のトラブルにも注意が必要
- 自分の判断による部分が大きい
メリット・デメリットを押さえて、取引を始めてみよう
資産運用を考えている人はもちろん、社会や経済をより深く知りたい方にも、気軽に取引ができるネット証券はオススメです。小額でも株を買ってみることで、初めて「日経平均が上がるって、こういうことなんだな」ということが体感的にわかります。デメリットやリスクもきちんと知った上で、まずは1万円ほどでも、株を購入してみてはいかがでしょうか。
株式会社エフピーウーマン代表取締役、ファイナンシャルプランナー(CFP?認定者)。出版社の編集者を経て、2005年4月に女性による女性のためのマネーサロン「(株)エフピーウーマン」を設立。現在、『オレンジページ』での連載をはじめ、雑誌、講演、メディア出演など多方面で活躍中。『一番やさしく株がわかる』(西東社)、『マネーセンスを磨けば、夢は必ずかなう!』(東洋経済新報社)などお金の分野での著書は40冊以上に及ぶ。新刊『スマートフォンで5万円ではじめられる! 株取引をマスターする本』が、インプレスジャパンより発売中。
ネット証券に関する“よくある質問”
Q.口座開設にお金はかかる?
A.口座開設料は基本的に無料です。
その後の口座維持費(管理料)もかからない会社が大半なので、「試しに作ってみたい」という人も安心でしょう。
Q.ネット証券のメリット・デメリットって?
A.対面型証券と違い時間や場所を問わずに取引できることや、取引手数料が比較的安価で始めやすいという点が大きなメリットでしょう。
一方で、専門家(証券会社の担当者)からのアドバイスが受けられない点や、PCやシステムにトラブルが起こる可能性がある点、セキュリティ上のトラブルなどには注意が必要です。
Q.初心者におすすめのネット証券会社は?
A.オリコン顧客満足度の調査で初心者からの評価が高いのは、楽天証券、SBI証券、松井証券など。手数料やサポート体制、商品のラインナップなどから総合的に判断するようにしましょう。
2024年のオリコン顧客満足度®の調査(※)では、ネット証券で取引を開始してから1年以内のユーザーに評価が高いネット証券会社は、1位SBI証券、楽天証券が同率1位、3位マネックス証券、4位松井証券、5位SBIネオトレード証券となっています。
初心者がネット証券を選ぶにあたって注目するポイントは主に3つあります。まず1つ目は手数料です。
手数料には、1日定額制のプランと、1約定ごとのプランの2種類があります。
・1日定額制プラン…1日の約定金額の合計に対して手数料が発生するプラン。1日に何度も取引を行う人におすすめ
・1約定ごとのプラン…1取引ごとの約定金額に対して手数料がかかるプラン。取引頻度が少ない、長期保有をしたい方におすすめ
上記の通り、初心者には1約定ごとのプランがおすすめですが、「約定」ごとに手数料がかかるため、手数料はなるべく抑えたいところ。一般的にネット証券の手数料は店舗型よりも安いですが、ネット証券のなかでも各社で手数料設定は異なるため、より安いところを選ぶようにしましょう。特に、自分がよく売買する金額ではどこの証券会社の手数料が安いかということに注目です。
2つ目はサポート体制。ネット証券では、基本的に情報収集から売買の判断、操作まで自分で行うため、サポートの充実度は重要です。投資スキルアップを目指したオンラインセミナー、最新の株式情報の提供、アナリストレポートやメルマガなど、各社さまざまなサポートを提供しているため、よく比較して吟味しましょう。また、情報画面や取引ツール、アプリなどの使いやすさも大事なポイントです。
3つ目は取扱商品のラインナップ。取り扱っている商品の顔ぶれも証券会社ごとに異なるため、取り扱い商品の比較もポイントになってきます。たとえば、少額から気軽に取り引きしたい株初心者の場合、1株単位で取り引きができる「単元未満株」がある証券会社を選ぶという選び方も考えられますが、単元未満株の取り扱いは各社で異なります。
また、情報画面や取引ツール、アプリなどの使いやすさ、ポイントサービスの充実さも大事なポイントです。
(※) 証券会社で現在投資商品を運用しており、以下すべての条件を満たす人を対象に調査を実施。
(1)インターネット経由で行っている人(2)過去3年に年1回以上取引をした人(3)主に、国内株式、外国株式、投資信託、債券、先物・オプションのいずれかの投資商品を取引している人
ただし、運用商品数は問わない。なお、調査期間は、2023/10/02〜2023/10/16。
Q.複数の証券会社で口座をもつメリットやデメリットは?
A.取り扱い商品の幅が増えたり、サポートツールやセミナーなどの選択幅が広がるほか、システムのトラブル時にも備えられる点がメリットです。その分、管理が大変になるなどのデメリットもあります。
多くのネット証券では、無料で口座を開設・保有することができます。そのため、メイン口座とサブ口座のように複数口座を持つ投資家も少なくありません。複数口座を持つことにはメリットとデメリットがあるため、それらをよく理解しておく必要があります。
複数の口座を持つメリット
メリット@ 取り扱い商品の幅が増える
証券会社ごとで取り扱う商品の種類や数が異なるため、複数の証券口座を持っておくと購入できる商品の選択肢の幅が広がります。
メリットA 複数口座からIPO応募できる
IPO株は、抽選に当たらなければ購入できないケースがほとんどですが、IPO株はそれぞれの証券会社ごとに割り当てられるため、複数の証券会社から申し込めば、当選確率を上げることができます。
メリットB 各証券会社が持っているサポートツールを使える
それぞれの証券会社は、独自の取引ツールや銘柄分析ツール、セミナーなどを提供しています。複数口座を開設することで、さまざまなサービスを活用することが可能になります。
メリットC システムのトラブル時のリスクを減らす
ネット証券では、サーバーや回線などのシステムトラブルによって一時的に取引ができなくなることがごくまれにあります。複数の証券会社に口座を持っていれば、万が一1つの口座で取引ができなくなっても、別の口座を利用することで投資を継続することができます。
複数の口座を持つデメリット
デメリット@ 管理が大変になる
口座を増やすことによって、どの口座でどんな商品をどれだけ保有しているかということを把握するのが難しくなります。そのため、一つの口座のみを使う場合よりも管理が大変になると言えます。
デメリットA 確定申告が必要になる場合がある
複数の口座を持っている場合には、ある口座では利益が出て、別の口座では損失が出るといったことが起こりえますが、この場合には利益と損失の損益通算をするために、自身で確定申告を行う必要があります。
Q.投資信託と株式投資の違いは?
A.株式投資は、比較的短い期間で大きな利益を得られる可能性があるほか、運用益・売却益以外の利点もあるのが特徴です。投資信託は、さまざまな金融商品の詰め合わせなので、リスク分散ができるという特徴を持っています。
株式投資の特徴
株式投資とは、企業が発行した株式を売買すること。株式投資の特徴は、比較的短い期間で大きな利益を得ることができる可能性があるということ。ただしその分、ハイリスクでもあります。株式投資では、口座開設から株式の売買まで、すべて自己責任かつ自己の判断で行います。また運用益・売却益以外にも、株主優待や株主総会への出席などの権利が与えられるのも株式投資の特徴です。なお手数料は売買時のみにかかります。
投資信託の特徴
投資信託とは、個人投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、投資の専門家である運用会社が株式や不動産などに投資・運用し、その利益を投資家に分配する仕組みです。分散投資によってリスクを軽減できる点や、個人ではなかなか買えないような商品に投資できる点が投資信託の魅力です。ただし、株式投資と比べるとリターンは大きくなりづらくなっています。また手数料は、購入時・保有時・売却時にかかることもあります。